当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年2月1日~2024年7月31日)における当社グループを取り巻く環境は、社会経済活動が一層の正常化に向かい、雇用・所得環境の改善がみられるなど、景気は緩やかに回復いたしました。しかしながら、原材料価格のさらなる高騰やエネルギー価格の高止まりによる物価上昇を背景に消費マインドの冷え込みがみられるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループはこのような環境下において、当社の企業スローガン『こころつなぐ。笑顔かがやく。』のもと、スイーツを通して心豊かな生活をお届けすることを基本姿勢として、安心、安全かつ高品質な商品をお客様に提供することに注力しました。
売上面につきましては、人流の回復に伴い、バレンタインデーやホワイトデーなどのイベント商戦が堅調に推移したことに加え、昨年は卵の供給制限により販売を休止していた商品を本年は通常通り販売できたことなどにより、当中間連結会計期間の売上高は16,470百万円(前年同期比4.6%増)となりました。
損益面につきましては、増収や一部商品の価格改定に加え、店舗や工場の人員体制の最適化に努めたものの、原材料価格の高騰による売上原価率の上昇、賃金上昇による人件費の増加、倉庫や物流などの費用増加の影響により、営業利益は727百万円(前年同期比12.8%減)、経常利益は748百万円(前年同期比12.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は486百万円(前年同期比9.8%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[洋菓子製造販売事業]
干菓子につきましては、経済活動の正常化により需要が活性化したことで、バレンタインデーやホワイトデーの専用商品および「フェイバリット」などのレギュラーチョコレートに加え、土産やテーマパーク商品につきましても好調に推移しました。昨年新たに2店舗出店したバターにこだわった焼菓子ブランド「ガレット オ ブール」の売上貢献などもあり、売上高は順調に推移しました。
洋生菓子につきましても、昨年の卵不足により販売制限をかけていたカスタードプリンが好調であったことに加え、チーズケーキ発売55周年を記念した商品を発売し売上獲得に努めた結果、当事業の売上高は15,499百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
[喫茶・レストラン事業]
喫茶・レストラン事業につきましては、人流の回復に伴う売上高の増加に加え、メニューの改変等により売上拡大を図った結果、売上高は970百万円(前年同期比6.7%増)となりました。
②財政状態の状況
当中間連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ2,204百万円減少し、25,715百万円となりました。資産の増減の主なものは、仕掛品の増加額897百万円、退職給付に係る資産の増加額417百万円、有価証券の増加額299百万円、現金及び預金の増加額221百万円、原材料及び貯蔵品の増加額84百万円、受取手形及び売掛金の減少額3,345百万円、商品及び製品の減少額1,075百万円等であります。負債は前連結会計年度末に比べ2,240百万円減少し、5,959百万円となりました。これは主に電子記録債務の減少額1,753百万円、未払法人税等の減少額364百万円等によるものであります。純資産は前連結会計年度末に比べ36百万円増加し、19,756百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加額171百万円、退職給付に係る調整累計額の増加額32百万円、為替換算調整勘定の増加額14百万円、利益剰余金の減少額191百万円等によるものであります。
③キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ778百万円減少し、当中間連結会計期間末には5,862百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益の計上、退職給付に係る資産の増加、売上債権の減少、仕入債務の減少、法人税等の支払額等により、1,569百万円の収入(前年同中間期は3,125百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出、定期預金の払戻による収入、有価証券の取得による支出、有価証券の売却及び償還による収入、有形及び無形固定資産の取得による支出等により、1,674百万円の支出(前年同中間期は224百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により、684百万円の支出(前年同中間期は534百万円の支出)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、193,823千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。