第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行されたことに伴い、経済活動及び社会活動の正常化が一段と進み、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米国の利上げ等の世界各国の金融政策の影響等による為替相場の変動や、ロシア・ウクライナ情勢に起因する世界的な資源価格や燃料価格の高騰など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社が事業展開する国内のソフトウェア市場におきましては、働き方改革や人手不足の解消などの課題解決に向けコミュニケーションの促進や業務の自動化・効率化につながるソフトウェアの導入が進み、2023年度は前年度比11.0%増の2兆1,938億円※1が見込まれております。また、机の前に座らない最前線で活躍するデスクレスワーカーが働く現場においては、法人向けモバイル通信端末市場の拡大、AIや画像認識等の精度向上、ウェアラブルカメラ等ハードウェアの開発と導入コストの低減、5Gの普及による映像等大容量データの活用など、様々な分野のイノベーションの発展に伴い、さらなるDX化の拡大が期待されます。当社の提供するサービス「Buddycom」の国内における潜在市場規模については、約1,400億円と推計※2しております。当社は「世界中の人々を美しくつなげる」ことをミッションに掲げ、「デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム」の新たな市場の創出を図りながら、開発・販売を行ってまいります。

このような経営環境のもと、当社の主力サービスであるBuddycomの開発及び販売に注力いたしました。売上高は順調に推移した一方、Buddycomの開発及び販売強化のための人員増加による人件費及び地代家賃の増加、知名度向上のための広告宣伝費の増加等により、販売費及び一般管理費も増加いたしました。

以上の結果、当事業年度における売上高は304,444千円(前年同期比109.1%増)、営業損失は20,517千円(前年同期営業損失21,325千円)、経常損失は20,953千円(前年同期経常損失21,515千円)、四半期純損失は20,280千円(前年同期四半期純損失21,395千円)となりました。

 

※1 株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2023年版」(2023年8月)

※2 国内における全ての潜在顧客、デスクレスワーカーに導入された場合の、顧客による年間支出総金額。(日本のデスクレスワーカー人口(2023年5月の総務省統計局「令和4年 労働力調査年報」より当社推計)×ID当たりの平均年間課金額)

 

セグメント別の業績は、以下のとおりであります。

 

(Buddycom事業)

Buddycom事業におきましては、マーケティング強化による知名度の向上、営業人員の増強、代理店営業力の強化等により契約社数は増加し、当第1四半期会計期間末の契約社数は833社(前事業年度末758社)となり、ARR※は588,027千円(総務省の請負事業の一環として行う実証実験期間の短期利用契約分13,708千円を除く。)(前事業年度末557,602千円)となりました。以上の結果、当第1四半期累計期間における、Buddycom利用料売上が144,151千円(前年同期比30.4%増)、アクセサリー売上が158,918千円(前年同期比373.2%増)となり、セグメント売上高は303,070千円(前年同期比110.3%増)、セグメント損失は21,655千円(前年同期セグメント損失22,464千円)となりました。

 

※ARR:Annual Recurrinng Revenueの略称。各期末月のBuddycom利用料売上を12倍して算出。

 

(その他)

ALTIBASE事業を「その他」に含めております。ALTIBASE事業については、積極的には展開しない方針であり、当第1四半期累計期間におけるその他の売上高は1,374千円(前年同期比8.6%減)となり、セグメント利益は1,137千円(前年同期比0.1%減)となりました。

 

(2) 財政状態に関する説明

(資産)

当第1四半期会計期間末における総資産につきましては、前事業年度末に比べ65,388千円増加し、959,479千円となりました。

これは主に、現金及び預金の増加(前事業年度末比44,132千円増)、売掛金の増加(前事業年度末比23,941千円増)等によるものであります。

(負債)

当第1四半期会計期間末における負債につきましては、前事業年度末に比べ85,669千円増加し、471,345千円となりました。

これは主に、未払金の減少(前事業年度末比42,383千円減)等はありましたが、売上高が順調に推移したことによる前受収益の増加(前事業年度末比13,940千円増)、買掛金の増加(前事業年度末比15,939千円増)、1年内返済予定の長期借入金の増加(前事業年度末比55,530千円増)、長期借入金の増加(前事業年度末比49,838千円増)等によるものであります。

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産につきましては、前事業年度末に比べ20,280千円減少し、488,133千円となりました。

これは、四半期純損失計上による利益剰余金の減少(前事業年度末比20,280千円減)によるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等の重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

  当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は3,669千円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。