第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、景気が緩やかに回復しているものの、世界的なエネルギー価格や原材料価格の高騰傾向は未だ収束の見通しが立っておりません。また、為替相場における円安の進行、物価の変動状況や日銀の金融政策の行方について先行きは依然不透明な状況が続いております。

このような環境の下、当社グループは、「事業計画及び成長可能性に関する事項について記載した書面」に記載のとおり、次の成長戦略を実行しております。

(既存主力事業)

スマートフォン装着型リーダーの優位性をお客様に伝え、専用機等からの移行を図っております。

また、RFIDについて更なる拡販を企画しております。

(新製品の開発/販売)

当社子会社で運営する「こがね製麺 草津栗東店」にて、顔認証技術や人追跡技術、重量センサーを組み合わせたセミセルフレジシステムを、実店舗運営をしながら実証実験を行っております。

(営業力の強化)

大手キャリア様との協業体制を強化し、継続して案件の御紹介をいただいております。

また営業支援体制の整備やWEBマーケティング施策を実施しております。

(海外展開)

当第1四半期連結会計期間においては、新規の大口納入はなかったものの、様々なお客様と商談を進めております。

 

以上の取り組みの結果、当社グループの当第1四半期連結会計期間末の財政状態及び当第1四半期連結累計期間における経営成績は、次の結果となりました。

 

 ①財政状態の状況

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、2,779,632千円となり、前連結会計年度末の2,719,298千円と比べ、60,334千円の増加となりました。主な要因は、商品及び製品の増加131,426千円、現金及び預金の減少18,253千円、売掛金及び契約資産の減少55,441千円によるものです。

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、918,483千円となり、前連結会計年度末の784,393千円と比べ134,090千円の増加となりました。その主な要因は、短期借入金の増加200,000千円、受注損失引当金の増加13,452千円、未払法人税等の減少16,331千円、賞与引当金の減少29,613千円、買掛金の減少32,461千円によるものです。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、1,861,148千円となり、前連結会計年度末の1,934,904千円と比べ73,756千円の減少となりました。その主な要因は、利益剰余金の減少78,266千円によるものです。

 

 ②経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高293,346千円(前年同期比7.4%減)、営業損失119,553千円、(前年同期は51,596千円の営業損失)、経常損失91,769千円、(前年同期は40,134千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失78,266千円(前年同期は35,188千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(AsReader事業)

AsReader事業の連結売上高は224,485千円(前年同期比11.6%増)、セグメント損失は84,025千円(前年同期は23,074千円のセグメント損失)となりました。当社主力商品である「AsReader」の販売では、国内向けでは、自動販売機業界、物流業界、医療業界への販売がありました。海外向けでは、飲料メーカーへの追加納入がありました。一方で、顔認証レジ関連の新製品の開発及び実証店舗の開店に関する費用や、棚卸資産の評価損の計上の影響などにより、大幅なセグメント損失を計上する結果となりました。

(システムインテグレーション事業)

システムインテグレーション事業の連結売上高は65,856千円(前年同期比43.0%減)、セグメント損失は1,301千円(前年同期は18,345千円のセグメント利益)となりました。物流業界向け、小売業界向け、医療業界向けなどのシステム開発の納入、製造業業界、小売業界、食品業界の受注がありましたが、一部案件において進捗の遅れの発生、不採算案件に関して受注損失引当金を計上したため、セグメント損失を計上する結果となりました。

(賃貸事業)

 2023年8月期第2四半期連結会計期間に竣工したAsTech Osaka Buildingの建設地が大阪市の定める特別用途地区(中高層階住居専用地区)に該当することから、2023年2月より7階~9階の3フロアを住居として賃貸しております。

 2024年8月期第1四半期末において入居率は100%となっており、賃貸事業の連結売上高は3,005千円セグメント利益は585千円となりました。

 

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,531千円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「1 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。