第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、欧米・中国経済の先行き不安、さらには物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動などにより、依然として先行きは下振れリスクを伴った不透明な状況が続いております。

当社グループが属するIT業界におきましては、企業の堅調な業績を背景にソフトウエア投資が継続しており、今後もITへの投資は堅調に推移することが期待されます。一方、当社グループの主要顧客である大手製造業各社では、一部企業においては先行き不透明な世界的な景況感の中、投資判断に慎重な姿勢も見受けられますが、全般には競争優位に向けた研究開発投資を維持していることから、当社グループに対するニーズも堅調に推移しました。

このような経営環境の下、当社グループは中長期的な成長を見据えた優秀な人材の確保・技術力の強化に取り組み、積極的な採用活動の継続とともにプロジェクトマネージャーとDXが推進できる技術者の育成に努めております。

当中間連結会計期間においては、売上高、利益とも概ね計画通りに推移しており、主力であるWEB/アプリケーション及び業務系システム開発分野は、期初に継続を見込んでいた業務委託案件の一部が終了し稼働が低下しましたが、新規案件の獲得並びに新規顧客の開拓を進めたことや内製化を促進したことによって挽回し、売上高は前年同期比約5%伸長しました。組込み分野は売上高が前年同期比約4%増となり、前年度の品質対応から回復傾向にあります。その他、開発支援分野においてマニュアル制作業務の需要が増加し、売上高が前年同期比約16%増となりました。

今後も引き続き、営業力と利益体質の強化に努めてまいります。

以上の結果、当社グループの売上高は4,235百万円前年同期比4.9%増)、営業利益は334百万円同1.3%増)、経常利益は336百万円同1.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は228百万円同3.3%増)となりました。

なお、当社の事業セグメントはエンジニアリング事業の単一セグメントでありますので、セグメント別の記載は省略しております。

 

② 財政状態の分析
(資産)

当中間連結会計期間末における資産合計額は5,409百万円となり、前連結会計年度末比311百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が222百万円増加したこと投資その他の資産が201百万円増加したこと受取手形、売掛金及び契約資産が52百万円減少したことによるものであります。

(負債)

負債合計額は1,146百万円となり、前連結会計年度末比213百万円の増加となりました。これは主に、未払法人税等が107百万円増加したこと流動負債その他が92百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

純資産合計額は4,263百万円となり、前連結会計年度末比98百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上に伴い利益剰余金が228百万円増加したこと、剰余金の配当により129百万円減少したことによるものであります。

 

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて222百万円増加し3,167百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は553百万円(前年同期に使用した資金は92百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益336百万円売上債権及び契約資産の増減額52百万円の増加などの資金増加要因が、未払金の増減額15百万円の減少役員退職慰労引当金の増減額12百万円の減少などの資金減少要因を上回ったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は202百万円(前年同期に使用した資金は16百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出202百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は129百万円(前年同期に使用した資金は129百万円)となりました。これは配当金の支払額129百万円によるものであります。

 

(3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。