当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当中間連結会計期間(2024年3月1日から2024年8月31日)におけるわが国経済は、円安や資源価格上昇、更には地政学リスクの高まり等の影響を受けつつも、好調な企業業績や政府の緩和的な金融政策を背景に緩やかに回復しております。個人消費も各企業の賃上げ浸透による所得環境改善が進む中で底堅く推移しております。
当アパレル・ファッション業界の市況は、コロナ禍沈静化に伴う反動需要が一巡し、回復ペースはやや鈍化傾向にありますが、引き続き旺盛なインバウンド需要にも支えられ総じて堅調な推移となりました。
こうした状況の下、当社グループは、中期経営計画(2023年2月期~2025年2月期)最終年度である当期を迎え、全社を挙げて計画達成に取り組んでおります。
第1四半期の売上高は、コロナ禍明けのリベンジ消費が盛り上がり絶好調であった昨年の反動が出たことや、繰越在庫の大幅減少によるセール販売の不振により、前年を下回りましたが、当第2四半期は、セール規模の縮小や猛暑定着を見越して、盛夏対応も含めプロパー販売を強化した結果、前年を上回る推移となりました。当中間連結会計期間では、売上高は前年を若干下回りましたが、プロパー販売強化やセール販売における値引き幅の縮小等によって売上総利益率が改善したことにより、売上総利益は前年を上回ったものの、人件費中心に販管費が増加したことにより、営業利益は前年を下回る結果となりました。
この結果、当社グループの当中間連結会計期間の売上高は279億2百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は5億9千9百万円(同16.5%減)、経常利益は6億7千8百万円(同13.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億5千7百万円(同38.5%減)となりました。
なお、当社グループは、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントでありますので、セグメント情報の記載はしておりません。
(2)財政状態の分析
当中間連結会計期間末における資産総額は、前連結会計年度末に比べ8億3千4百万円減少し、579億2千4百万円となりました。これは商品及び製品が9億1千6百万円増加しましたが、現金及び預金が2億8千6百万円、売掛金が6億9千6百万円、投資有価証券が4億9百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。
負債総額は前連結会計年度末に比べ8千5百万円増加し、175億8千4百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が1億5千8百万円増加したこと等によるものであります。
また純資産は、親会社株主に帰属する中間純利益を計上したものの、配当金の支払いがあったことにより利益剰余金が5億6千9百万円、その他有価証券評価差額金が2億9千8百万円それぞれ減少したこと等により403億3千9百万円となりました。
この結果、自己資本比率は69.6%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2億8千6百万円減少し、188億1千7百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の増加による減少額が10億2千7百万円ありましたが、税金等調整前中間純利益が6億2千1百万円、売上債権の減少による増加額が6億9千6百万円あったこと等により、8億7千4百万円の収入(前年同期は7億5千6百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が9千万円あったこと等により、2億5千1百万円の支出(前年同期は16億4千7百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が10億2千1百万円あったこと等により、9億2百万円の支出(前年同期は13億7百万円の支出)となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。また、新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特記事項はありません。
ライセンス契約
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結は下記のとおりです。
契約会社名 |
契約締結先 |
ブランド名 |
契約内容 |
契約期間 |
㈱三陽商会 |
八木通商㈱ ㈱マッキントッシュジャパン |
マッキントッシュ フィロソフィー |
1 商標使用権の許諾 2 技術情報の提供 3 製造権及び販売権の許諾 |
2024年7月1日から 2030年6月30日まで (注1) |
マッキントッシュ ロンドン |
2025年1月1日から 2030年6月30日まで (注2) |
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㈱三陽商会 |
バーバリー・ジャパン㈱ |
ザ・スコッチハウス(注3) |
1 商標使用権の許諾 2 技術情報の提供 3 製造権及び販売権の許諾 |
2024年1月1日から 2024年12月31日まで (注3) |
(注)1 更新前における契約期間は2018年7月1日から2024年6月30日まで
2 更新前における契約期間は2020年1月1日から2024年12月31日まで
3 ザ・スコッチハウスのライセンス契約は2024年12月31日をもって終了いたします。