第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国の個人消費は、賃上げとインバウンド需要により改善基調にありますが、衣料品については、円安に伴う食料品などの物価上昇の影響により、引き続き慎重な消費行動が続いております。また、商品調達のほとんどを海外に依存し、支払がドル建であるため、日本と欧米諸国の金融政策に伴う為替レートの変動幅が8月以降大きくなっていることから、調達原価の設定と販売価格の交渉が難しさを増しつつあります。加えて猛暑が長引き、得意先からは、これまで以上に実需にあわせた短納期の引き付け型受注が増加しているため、生産と物流の両面で当社のネットワークをフルに活用しながらQCD(品質・コスト・納期)のバランス確保に全力を尽くしているところであります。

当社は、2024年度を最終年度とする「Revitalize Plan(黒字体質復活計画)」の中で黒字体質の復活に取り組み、人員削減や拠点の閉鎖・縮小など固定費構造の見直しを進めるとともに、コア事業である卸売事業について、収益重視の営業スタンスの定着を進めて参りました。あわせて今年度は、相対的に工賃の水準が低く関税減免のメリットもある東南アジア地域への生産シフト、ROIC(投下資本利益率)が一定未満の事業分野について、撤退や事業再構築を進めているところであります。こうした取り組みの結果、物件費の削減や在庫の削減などの効果が表れつつあります。引き続き資産および資本効率を高め収益率向上に努めて参ります。

当中間連結会計期間の経営成績は、売上高が28,381百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は505百万円(前年同期比198.3%増)、経常利益は549百万円(前年同期比120.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は429百万円(前年同期比7.6%増)となりました。営業利益および経常利益の増益に比して中間純利益の伸びが小幅にとどまった要因は、前年同期に特別利益として海外拠点の閉鎖に伴う固定資産売却益を計上したことによるものであります。

 

セグメント別の売上高は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

セグメント

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

増減率

アパレル・テキスタイル関連事業

23,764

25,094

5.6%

賃貸事業

425

446

5.1%

マテリアル事業

2,023

2,353

16.3%

ライフスタイル事業

433

417

△3.8%

その他

70

69

△1.6%

合計

26,717

28,381

6.2%

 

 

(2) 財政状態の状況

①資産

  流動資産は、受取手形及び売掛金、棚卸資産、デリバティブ債権の減少などにより前連結会計年度末比3,562百万円減少し、19,415百万円となりました。固定資産は、投資有価証券の増加などにより前連結会計年度末比25百万円増加し、25,603百万円となりました。この結果、総資産は、前連結会計年度末比3,536百万円減少し、45,019百万円となりました。

 

②負債

  負債は、支払手形及び買掛金、借入金の減少などにより前連結会計年度末比2,385百万円減少し、15,885百万円となりました。

③純資産

  純資産は、その他の包括利益累計額の減少などにより前連結会計年度末比1,151百万円減少し、29,134百万円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、545百万円(17.5%)減少の2,578百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により増加した資金は、仕入債務が減少した一方で、税金等調整前中間純利益が551百万円、売上債権の減少、棚卸資産の減少などにより560百万円(前年同期は2,386百万円の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により減少した資金は、有形固定資産の取得による支出などにより53百万円(前年同期は48百万円の増加)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により減少した資金は、長期借入金の返済による支出、自己株式の取得による支出、配当金の支払額などにより1,103百万円(前年同期は2,265百万円の減少)となりました。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当中間連結会計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

  該当事項はありません。

 

(7) 従業員数

    当中間連結会計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(8) 生産、受注及び販売の実績

  当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(9) 主要な設備

当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。