第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。

   また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

中間連結会計期間の全社業績

 

(単位:百万円、%)

 

前中間期

当中間期

増減額

増減率

売上高

18,218

19,202

983

5.4

営業利益

1,671

1,787

115

6.9

経常利益

1,575

1,802

226

14.4

親会社株主に帰属する中間
純利益

1,421

1,204

 △217

△15.3

営業利益率

9.2

9.3

0.1

 

 

① 中間連結会計期間の全社業績

当中間連結会計期間(2024年3月1日~2024年8月31日)におけるわが国経済は、社会・経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな持ち直しが見られました。一方、台風や酷暑等の天候不順、ウクライナ危機による世界的な資源価格の高騰や日米金利差拡大を背景とした歴史的な円安の進行、これに伴う原材料やエネルギー価格の値上げ圧力にさらされるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

当社グループにおきましては、外食・娯楽及び宿泊需要の回復等やコロナ禍で取組んできた経営合理化策等の効果もあり、各事業セグメントで業績は回復に向かっているものの、原材料費や光熱費、物流費、資材コストの上昇要因や需要回復に応じた人材の確保など、経営課題への迅速な対応が求められる状況となっております。

このような状況のもと、当社グループは、前期業績を踏まえ2026年2月期を最終年度として2023年4月に公表しておりました「新連結中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)」(以下、新連結中期経営計画という。)の計数目標を、「連結売上高400億円」「連結営業利益40億円」「ROE20%以上」と2024年4月に補正いたしました。

激動する経営環境の中、当社グループは経営理念である「お客様歓喜」のもと、新たな成長ステージへと挑戦してまいります。新連結中期経営計画の目標達成に向け、DX推進を加速し、お客様に「熱狂的な歓喜」を提供する事業ポートフォリオを構築します。グーグル・クラウド・ジャパン合同会社との連携により、デジタル変革を加速させ、お客様の期待を超える価値を提供することで、持続的な成長と企業価値向上を実現します。

 

以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高19,202百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益1,787百万円(前年同期比6.9%増)、経常利益1,802百万円(前年同期比14.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,204百万円(前年同期比15.3%減)となりました。

 

② 中間連結会計期間のセグメント業績

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

『飲食・アミューズメント事業』

 

(単位:百万円、%)

 

前中間期

当中間期

増減額

増減率

売上高

17,084

18,087

1,002

 5.9

セグメント利益

2,061

2,436

374

18.1

セグメント利益率

12.1

13.5

1.4

 

 

当中間連結会計期間における飲食・アミューズメント事業は、社会経済活動の正常化により都心部を中心に急激に人流が回復いたしました。しかしながら、台風や酷暑等の天候不順に加えて、資源価格の高騰と円安による食材価格やエネルギー価格の上昇といった外部環境の悪化の影響を受け、依然として予断を許さない状況が続いております。

このような状況下において、飲食・アミューズメント事業は、原価高騰対策や継続的なコスト削減等の各種施策による収益の確保、さらには不採算店舗の整理を進めることで、収益の改善に努めてまいりました。

また、IPコンテンツを活用した新たな取組みとして、株式会社ダイヤモンドダイニングは、株式会社パルコが運営する名古屋PARCO及び渋谷PARCO内に期間限定でオープンする「ちいかわラーメン 豚」の運営を受託いたしました。また、株式会社エスエルディーでは、なんばパークスミュージアムと連動した新しいミュージアムカフェスペースを「#702 cafe&dinerなんばパークス店」の一部スペースにおいて開設いたしました。

ビリヤード・ダーツ・カラオケ業態の各店舗においては、企業対抗戦や子供向けレッスンを開催するなど、顧客満足度の向上に努めました。インターネットカフェ業態においては、ビリヤードやダーツ、カラオケ個室を新設・増設し、サービスの拡充に努めました。

主な出店状況については、「水色」を東京都港区東新橋のカレッタ汐留に、「BAGUS 梅田店」を大阪府大阪市北区に、「酒膳 穂のほまれ 西新宿店」を東京都新宿区西新宿に新規出店し、カプセルホテル「GLANSIT」ブランド(2施設)を2024年2月22日より再稼働いたしました。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は18,087百万円(前年同期比5.9%増)、セグメント利益は2,436百万円(前年同期比18.1%増)となりました。

 

また、当中間連結会計期間の店舗展開状況につきましては以下のとおりであります。

 

『飲食・アミューズメント事業の直営店舗出退店等の状況(2024年8月31日現在)』

 

既存店

新店

退店

合計

業態変更

飲食事業

271

10

263

-

アミューズメント事業

52

51

-

合計

323

12

314

-

 

 

『ホテル・不動産事業』

 

(単位:百万円、%)

 

前中間期

当中間期

増減額

増減率

売上高

1,134

1,115

△18

△1.7

セグメント利益

259

 89

△170

 △65.7

セグメント利益率

22.9

 8.0

△14.9

 

 

当中間連結会計期間におけるホテル・不動産事業は、地震及び台風・酷暑等の天候不順の影響があったものの、国内旅行の需要の回復に伴い、順調に推移しております。しかしながら、地政学リスクなどの外部環境の悪化により、依然として厳しい経営環境が続いております。

このような状況を踏まえ、国内旅行需要の回復に対応するため、ホテル運営では、サウナの日に合わせた特別プランや非日常のホカンス体験ができるBBQ付のデイユースプラン等の新たな取組みを実施することで認知度や顧客満足度の向上に努めてまいりました。

さらに、2023年5月末まで神奈川県からの要請を受け、新型コロナウイルス感染症の軽症者の受け入れ施設として提供(一棟有償借上げ)しておりました「PARK IN HOTEL ATSUGI」及び隣接する「TRAVEL INN」を改装し、「3S HOTEL ATSUGI」として2024年3月15日にリブランドオープンいたしました。全263室と神奈川県県央エリアでは最大級となり、日帰り利用も可能な男女別本格フィンランド式サウナ&大浴場を新しく設置したホテルです。

コンテナ運営では、各種施策を継続的に実施したことに加え、需要が増加しているバイクコンテナ等が高い稼働率を保っていることから順調に推移しております。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は1,115百万円(前年同期比1.7%減)、セグメント利益は89百万円(前年同期比65.7%減)となりました。

 

 

(2) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況

① 連結貸借対照表 要約

 

 

(単位:百万円、%)

 

前連結会計年度

当中間期

増減額

増減率

総資産

34,292

33,540

△752

 △2.2

純資産

9,738

10,803

 1,065

10.9

自己資本比率

26.5

30.2

3.7

 

 

当中間連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末に比べ752百万円減少し、33,540百万円となりました。主な要因といたしましては、現金及び預金が1,492百万円減少したこと等によるものであります。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,817百万円減少し22,736百万円となりました。主な要因といたしましては、短期借入金が1,407百万円減少したこと等によるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ1,065百万円増加し10,803百万円となりました。主な要因といたしましては、利益剰余金が1,003百万円増加したこと等によるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における当社グループの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ1,378百万円減少し、9,222百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において営業活動の結果獲得した資金は1,821百万円(前年同期は1,363百万円の獲得)となりました。主な要因といたしましては、未払又は未収消費税等の増減額が△240百万円あったものの、税金等調整前中間純利益、減価償却費がそれぞれ1,826百万円、331百万円あったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において投資活動の結果使用した資金は748百万円(前年同期は353百万円の使用)となりました。主な要因といたしましては、有形固定資産の取得による支出が717百万円あったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において財務活動の結果使用した資金は2,450百万円(前年同期は3,821百万円の使用)となりました。主な要因といたしましては、短期借入金の純増減額、長期借入金の返済による支出がそれぞれ△1,407百万円、824百万円あったこと等によるものであります。

 

(3) 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

特記すべき事項はありません。

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。