第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間会計期間(2024年3月21日~2024年9月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や、インバウンド需要や輸出関連企業を中心とした好業績に支えられ緩やかな回復基調で推移しました。一方で、世界的な金融引き締めに加えて中国経済の減速、長期化するウクライナ情勢や中東地域の情勢悪化等による資源価格高騰や急激な円安の進行などに伴う物価高の影響などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 当社の属する機械工具業界におきましては、半導体市場の回復が見られましたが、一部自動車メーカーの生産・出荷停止による影響もあり低調に推移しました。

 このような状況のもと、当社は、「中期経営計画 モノづくりにおける持続的成長発展を支える(2023年3月期~2026年3月期)」の3年目として、目指すべく「社員の働き甲斐を追求し、高い収益性を保ち、顧客と社会に貢献する。より良いモノづくりの伴走者」の重点施策である収益力の向上、企業価値の向上、人材育成の各取り組みに努めてまいりました。

 以上の結果、当中間会計期間の業績は、売上高につきましては高水準な受注残に支えられた前年同期に比べ、機械を中心に減収となり、3,134百万円(前年同期比10.7%減)となりました。

 損益面では、売上減少に伴う利益減の影響が大きく、営業利益23百万円(前年同期比44.4%減)、経常利益71百万円(前年同期比12.5%減)、中間純利益49百万円(前年同期比15.9%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当中間会計期間末の資産、負債及び純資産の状況は、以下のとおりです。

(資産)

 総資産は、4,843百万円となり前事業年度末に比べ、587百万円減少しました。この主な要因は、流動資産において、現金及び預金504百万円、受取手形及び売掛金144百万円、商品78百万円等の減少要因により流動資産合計は672百万円の減少となりました。有形固定資産と無形固定資産については、重要な増減はありませんでした。投資その他の資産については、投資有価証券が市場価格の上昇等により89百万円の増加となり、固定資産合計は85百万円の増加となりました。

(負債)

 負債合計は、1,780百万円となり前事業年度末に比べ、623百万円減少しました。この主な要因は、流動負債において、支払手形及び買掛金289百万円、電子記録債務255百万円、未払法人税等37百万円等の減少要因があり、流動負債合計は648百万円の減少となりました。固定負債においては、繰延税金負債23百万円等の増加により、固定負債合計は24百万円の増加となりました。

(純資産)

 純資産は、3,062百万円となり前事業年度末に比べ、36百万円増加しました。主な要因は、中間純利益49百万円と配当金の支払い67百万円により利益剰余金は17百万円の減少となりましたが、その他有価証券評価差額金は53百万円の増加となりました。

 なお、当中間会計期間末における自己資本比率は63.2%となり、前事業年度末に比べ7.5%上昇しております。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ504百万円減少して、502百万円(前年同期比30.9%減)となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は419百万円(前年同期は383百万円の収入)となりました。その主な要因は、税引前中間純利益71百万円、売上債権の減少額92百万円、棚卸資産の減少額78百万円等の資金増加要因がありましたが、一方で、仕入債務の減少額545百万円と法人税等の支払額57百万円等の資金減少要因によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は12百万円(前年同期は47百万円の収入)となりました。その主な要因は、投資有価証券の取得による支出9百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は73百万円(前年同期比21.7%増)となりました。その主な要因は、配当金の支払額67百万円とファイナンス・リース債務の返済による支出6百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社の事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(7)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。