第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間における世界経済は、製造業を中心とする設備投資需要がグローバルで回復基調ながら想定よりも緩やかなものとなりました。中国、アジアおよび日本を中心に需要が底堅く推移し、主要顧客産業である自動車関連の一部に加え、半導体・電子部品等も回復の兆しが見られました。一方、欧米においては市況の低迷や地政学リスク等の影響が続いており、設備投資への慎重な姿勢が見られ、低調に推移しました。

こうした環境において、当社はメーカー事業と流通事業を併せ持つユニークな業態を活かしています。これを支える事業基盤をグローバルで進化させ、顧客の確実短納期ニーズに応えることで世界の製造業を中心とした自動化関連産業に貢献しています。これまで当社が築いてきたIT、生産、物流の強固な事業基盤やグローバル拠点網を活用しながら、新商品・新サービスを含む新事業開発を継続し、顧客の需要を的確に捉えることに努めました。

この結果、連結売上高は198,022百万円(前年同期比10.0%増)となり、為替効果もあり上期として過去最高を更新しました。利益面につきましては、持続的成長に向けた施策に関わる支出は継続しましたが、売上数量増・商品ミックスおよび為替効果等により、営業利益は23,390百万円(前年同期比26.3%増)、経常利益は25,221百万円(前年同期比26.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は18,200百万円(前年同期比28.3%増)となりました

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①FA事業

FA事業は、中国や日本を中心に需要を着実に獲得し、売上高は66,854百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益は11,565百万円(前年同期比58.1%増)となりました。

 

②金型部品事業

金型部品事業は、中国・アジア・日本において自動車関連需要が回復基調にある一方、欧米は引き続き軟調であり、売上高は42,819百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は4,572百万円(前年同期比6.3%増)となりました。

 

③VONA事業

VONA事業は、ミスミブランド以外の他社製品も含めた製造・自動化関連設備部品、MRO(消耗品)等間接材を販売するミスミグループの流通事業です。海外全地域において堅調に推移し、前年比増収を確保しました。売上高は88,347百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は7,251百万円(前年同期比5.2%増)となりました。

 

 

(資産)

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ13,546百万円(△3.3%)減少し、399,971百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金、商品及び製品の減少により流動資産が11,765百万円(△3.8%)減少したこと、および無形固定資産が2,468百万円(△6.8%)減少したことによるものです。

(負債)

総負債は、前連結会計年度末と比べ2,417百万円(△3.7%)減少し、63,420百万円となりました。この主な要因は、賞与引当金が増加した一方で、支払手形及び買掛金、未払金の減少により流動負債が2,274百万円(△4.6%)減少したことによるものです。

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末と比べ11,128百万円(△3.2%)減少し、336,550百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金の増加、自己株式の取得により株主資本が2,603百万円(△0.9%)減少したこと、および為替換算調整勘定等のその他の包括利益累計額が8,306百万円(△17.1%)減少したことによるものです。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度の83.3%から83.4%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末と比べ16,081百万円減少し、117,295百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、31,362百万円の純収入となりました(前年同期は23,684百万円の純収入)。この主な内訳は、税金等調整前中間純利益が25,110百万円、減価償却費が8,876百万円、賞与引当金の増加額が1,694百万円、棚卸資産の減少額が3,922百万円、法人税等の支払額が5,346百万円であります。

投資活動によるキャッシュ・フローは、20,639百万円の純支出となりました(前年同期は6,488百万円の純支出)。この主な内訳は、固定資産の取得による支出が7,631百万円、定期預金の預入による支出が26,338百万円、定期預金の払戻による収入が13,172百万円であります。

財務活動によるキャッシュ・フローは、22,808百万円の純支出となりました(前年同期は14,561百万円の純支出)。この主な内訳は、自己株式の取得による支出が17,522百万円、配当金の支払額が4,190百万円であります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は1,725百万円であります。

 

(5) 生産、受注及び販売の状況

当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。