第4【経理の状況】

1.四半期連結財務諸表の作成方法について

 当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(2007年内閣府令第64号)に基づいて作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2021年12月1日から2022年2月28日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年6月1日から2022年2月28日まで)に係る四半期連結財務諸表について、UHY東京監査法人による四半期レビューを受けております。

 なお、金融商品取引法第24条の4の7第4項の規定に基づき、四半期報告書の訂正報告書を提出しておりますが、訂正後の四半期連結財務諸表については、UHY東京監査法人による四半期レビューを受けております。

 

1【四半期連結財務諸表】

(1)【四半期連結貸借対照表】

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年5月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2022年2月28日)

資産の部

 

 

流動資産

 

 

現金及び預金

477,576

781,615

売掛金

3,402

21,716

オークション未収入金

521,770

240,951

商品

1,412,039

1,637,288

前渡金

64,723

86,100

その他

168,314

321,462

貸倒引当金

2

2

流動資産合計

2,647,825

3,089,132

固定資産

 

 

有形固定資産

 

 

建物及び構築物(純額)

47,311

39,915

機械装置及び運搬具(純額)

21,675

20,572

土地

12,900

12,900

その他(純額)

18,287

25,102

有形固定資産合計

100,174

98,490

無形固定資産

 

 

ソフトウエア

30,053

28,083

のれん

-

777,627

無形固定資産合計

30,053

805,711

投資その他の資産

 

 

関係会社株式

64,873

64,873

投資有価証券

51,420

132,889

繰延税金資産

62,824

54,451

その他

92,313

118,114

貸倒引当金

15,358

15,383

投資その他の資産合計

256,072

354,944

固定資産合計

386,300

1,259,147

資産合計

3,034,125

4,348,279

負債の部

 

 

流動負債

 

 

買掛金

21,789

16,821

オークション未払金

545,962

380,208

短期借入金

86,700

480,000

1年内償還予定の社債

10,000

10,000

1年内返済予定の長期借入金

28,264

31,228

未払法人税等

96,379

67,755

前受金

105,327

56,555

賞与引当金

12,270

17,025

役員賞与引当金

14,500

-

その他

291,060

213,314

流動負債合計

1,212,254

1,272,908

固定負債

 

 

社債

5,000

-

長期借入金

304,657

376,587

退職給付に係る負債

14,085

29,685

訴訟損失引当金

-

49,925

その他

21,909

19,811

固定負債合計

345,651

476,008

負債合計

1,557,905

1,748,917

 

 

 

 

(単位:千円)

 

前連結会計年度

(2021年5月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2022年2月28日)

純資産の部

 

 

株主資本

 

 

資本金

1,133,142

1,594,264

資本剰余金

801,835

1,315,470

利益剰余金

368,242

323,947

自己株式

86,299

-

株主資本合計

1,480,436

2,585,787

その他の包括利益累計額

 

 

為替換算調整勘定

4,216

19,057

その他有価証券評価差額金

-

12,947

その他の包括利益累計額合計

4,216

6,110

新株予約権

-

19,684

純資産合計

1,476,219

2,599,362

負債純資産合計

3,034,125

4,348,279

 

(2)【四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書】

【四半期連結損益計算書】
【第3四半期連結累計期間】

 

 

(単位:千円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2020年6月1日

 至 2021年2月28日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年6月1日

 至 2022年2月28日)

売上高

1,676,470

1,467,607

売上原価

1,185,324

645,037

売上総利益

491,146

822,570

販売費及び一般管理費

524,462

730,182

営業利益又は営業損失(△)

33,316

92,387

営業外収益

 

 

受取利息

394

230

未払配当金除斥益

141

252

デリバティブ評価益

1,123

1,734

法人税等還付加算金

160

566

受取査定報酬

882

552

受取保険金

837

-

助成金収入

6,895

-

為替差益

-

11,681

暗号資産評価益

-

6,148

その他

1,057

739

営業外収益合計

11,492

21,905

営業外費用

 

 

支払利息

5,621

4,234

支払手数料

6,432

170

為替差損

2,240

-

繰上返済費用

8,658

-

その他

1,264

336

営業外費用合計

24,216

4,740

経常利益又は経常損失(△)

46,040

109,551

特別利益

 

 

固定資産売却益

100

-

投資有価証券売却益

-

62,285

特別利益合計

100

62,285

特別損失

 

 

訴訟関連損失

1,300

-

貸倒損失

-

44

補修工事関連費用

67,181

3,090

和解金

28,000

13,500

訴訟損失引当金繰入額

-

49,925

その他の投資評価損

-

500

特別損失合計

96,481

67,061

税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期純損失(△)

142,421

104,776

法人税、住民税及び事業税

55,253

69,869

法人税等調整額

47,632

9,388

法人税等合計

7,621

60,481

四半期純利益又は四半期純損失(△)

150,042

44,294

非支配株主に帰属する四半期純利益

-

-

親会社株主に帰属する四半期純利益又は

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

150,042

44,294

 

【四半期連結包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】

 

 

(単位:千円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2020年6月1日

 至 2021年2月28日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年6月1日

 至 2022年2月28日)

四半期純利益又は四半期純損失(△)

150,042

44,294

その他の包括利益

 

 

その他有価証券評価差額金

-

12,947

為替換算調整勘定

2,437

14,841

その他の包括利益合計

2,437

1,894

四半期包括利益

147,605

42,400

(内訳)

 

 

親会社株主に係る四半期包括利益

147,605

42,400

非支配株主に係る四半期包括利益

-

-

 

【注記事項】

(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)

第2四半期連結会計期間において、アイアート株式会社の全株式を取得し、連結の範囲に含めております。

 

 

(会計方針の変更)

(収益認識に関する会計基準等の適用)

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用し、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財又はサービスと交換に受け取ると見込まれる金額で収益を認識することとしております。

収益認識会計基準等の適用については、収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従っておりますが、第1四半期連結会計期間の期首の利益剰余金に与える影響はありません。

収益認識会計基準等の適用による、当第3四半期連結累計期間の損益に与える影響はありません。

なお、「四半期財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第12号  2020年3月31日)第28-15項に定める経過的な取扱いに従って、前第3四半期連結累計期間に係る顧客との契約から生じる収益を分解した情報を記載しておりません。

 

(時価の算定に関する会計基準等の適用)

「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日。以下「時価算定会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用し、時価算定会計基準第19項及び「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第10号 2019年7月4日)第44-2項に定める経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準等が定める新たな会計方針を、将来にわたって、適用することとしております。

なお、四半期連結財務諸表に与える影響はありません。

 

(追加情報)

(訴訟損失引当金)

当社は2022年2月16日付で東京地方裁判所より損害賠償金の支払を命じる判決を受けました。当社の子会社であるShinwa Auction株式会社は2022年3月14日で東京地方裁判所より損害賠償金の支払を命じる判決を受けました。当社とShinwa Auction株式会社は、当該判決を不服として東京高等裁判所に控訴しておりますが、第一審判決通りに確定した場合に備え、訴訟損失引当金49,925千円を計上しております。

 

(新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う会計上の見積りについて)

新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積りの仮定につきましては、前連結会計年度の有価証券報告書の(追加情報)に記載した内容から変更はありません。

 

(不適切な会計処理)

当社の連結子会社であるShinwaPrive株式会社等において、2019年5月期から2024年5月期までのプライベートセールに関する不適切な会計処理により、実態と相違がある売上計上が行われている疑いがあることが判明いたしました。これを受け、2024年7月4日開催の取締役会において、プライベートセールに関する会計処理において疑義が発生したため、専門的かつ客観的な調査が必要であるとの判断に至り、業績への影響の有無、社内体制の不備の有無や原因の究明及び再発防止策の策定等を目的として、外部専門家で構成される第三者委員会の設置につきまして決議いたしました。

当社は、2024年9月6日、第三者委員会から調査報告書を受領し、連結子会社であるShinwaPrive株式会社等が行った絵画等のアート作品のプライベートセール(以下、「アート売買取引」という。)の中に、実質的には金融取引等と処理すべきもの及び売買契約締結時に売上計上されていたが引渡時に売上計上されるべきであったものが含まれていたとの評価を受けております。

当社は、報告内容の検討及びこれを受けた自主調査の結果、金融取引等及び売上計上時期に関する不適切な会計処理が行われていたことを確認しました。このため、当社は影響のある過年度の決算を訂正することが適切であると判断し、2019年5月期から2023年5月期の各有価証券報告書、2020年5月期第1四半期から2024年5月期第3四半期までの各四半期報告書について、訂正報告書を提出することといたしました。

なお、売上計上時期に関する会計処理の調査に関して、収益の認識時点の確認のために商品の引渡時点が確認できる外部証拠である受領確認書を取引先から入手し、当該証憑の確認が出来ない場合には、入金証憑、引渡時点を特定する出張記録、システムの出庫記録等の資料に基づき、売上の計上時期の訂正を行っております。しかしながら、当連結会計年度のプライベートセールにおける売上取引のうち売上高15,596千円(売上総利益6,805千円)につきましては、引渡時点を特定することができなかったため、入金日又は契約日に基づき計上しております。

上記訂正による、各連結会計年度における財務数値への影響は、下記のとおりです。

 

 

 

(単位:千円)

 

第30期

2019年5月期

第31期

2020年5月期

第32期

2021年5月期

第33期

2022年5月期

第3四半期

売上高

△3,704

2,734

△529,245

23,710

経常利益

△13,666

8,591

△181,065

65,563

親会社株主に帰属する当期純利益

△6,968

△119,515

△178,570

80,187

純資産額

△4,240

△125,360

△181,273

104,568

総資産額

△3,944

△123,855

△82,784

451,700

 

(四半期連結損益計算書関係)

1.季節的変動要因

前第3四半期連結累計期間(自  2020年6月1日  至  2021年2月28日)

季節的変動要因

 当社の事業構造として、オークションが第2四半期及び第4四半期に多く開催される傾向があるため、四半期連結会計期間別の業績には季節的変動があります。

 

当第3四半期連結累計期間(自  2021年6月1日  至  2022年2月28日)

季節的変動要因

 当社の事業構造として、オークションが第2四半期及び第4四半期に多く開催される傾向があるため、四半期連結会計期間別の業績には季節的変動があります。

 

 

(四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第3四半期連結累計期間に係る減価償却費及びのれん償却額は、次のとおりであります。

 

前第3四半期連結累計期間

(自  2020年6月1日

至  2021年2月28日)

当第3四半期連結累計期間

(自  2021年6月1日

至  2022年2月28日)

減価償却費

55,271千円

33,072千円

のれん償却額

33,809千円

 

(株主資本等関係)

Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2020年6月1日 至 2021年2月28日)

1.配当金支払額

該当事項はありません。

 

2.株主資本の金額の著しい変動

該当事項はありません。

 

Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2021年6月1日 至 2022年2月28日)

1.配当金支払額

該当事項はありません。

 

2.株主資本の金額の著しい変動

当社は、2021年9月9日を効力発生日として、当社を株式交換完全親会社とし、アイアート株式会社を株式交換完全子会社とする株式交換を行いました。この結果、第2四半期連結会計期間において資本金が461,122千円増加、資本剰余金が513,635千円増加、自己株式が86,299千円減少しております。

 

 

(セグメント情報等)

(セグメント情報)

Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2020年6月1日 至 2021年2月28日)

1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

調整額

(注)2

四半期連結

財務諸表計上額

 

アート関連事業

その他事業

売上高

744,927

931,542

1,676,470

-

1,676,470

セグメント利益又は損失(△)

5,946

63,080

57,134

90,451

33,316

(注) セグメント利益又は損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用△90,451千円であります。なお、全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

 

2.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

   セグメント利益又は損失(△)の合計額は、四半期連結損益計算書の営業損失と一致しております。

 

 

3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報

該当事項はありません。

 

Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2021年6月1日 至 2022年2月28日)

1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

調整額

(注)2

四半期連結

財務諸表計上額

 

アート関連事業

その他事業

売上高

1,446,610

20,997

1,467,607

-

1,467,607

セグメント利益又は損失(△)

249,855

42,967

206,888

114,500

92,387

(注) セグメント利益又は損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用△114,500千円であります。なお、全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。

2.報告セグメントの変更等に関する事項

第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを従来の「オークション関連事業」を「アート関連事業」に名称を変更しております。また、「エネルギー関連事業」の事業規模が縮小傾向であるため、「エネルギー関連事業」と「その他」を統合し、「その他事業」に区分変更しております。

なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報は、事業セグメント変更後の報告セグメントの区分に基づいて作成したものを開示しております。

 

3.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)

セグメント利益又は損失(△)の合計額は、四半期連結損益計算書の営業損失と一致しております。

 

4.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報

(のれんの金額の重要な変動)

「アート関連事業」セグメントにおいて、第2四半期連結会計期間にアイアート株式会社の全株式を取得し連結子会社としました。なお、当該事象によるのれんの増加額は当第3四半期連結累計期間においては811,437千円であります。なお、のれんの金額は、企業結合日時点の識別可能資産及び負債の特定及び時価の見積りが未了であるため、取得原価の配分が完了しておらず、暫定的に算定された金額であります。

(収益認識関係)

顧客との契約から生じる収益を分解した情報

 

当第3四半期連結累計期間(自 2021年6月1日 至 2022年2月28日)

(単位:千円)

 

報告セグメント

アート関連事業

その他事業

オークション事業

プライベートセール

資産防衛ダイヤモンド事業

売電関連事業

PKS事業

その他

548,558

550,482

335,409

12,160

20,587

409

548,558

550,482

335,409

20,587

12,570

顧客との契約から生じる収益

1,446,610

20,997

1,467,607

その他の収益

外部顧客への売上高

1,446,610

20,997

1,467,607

なお、「四半期財務諸表に関する会計基準」(2020年3月31日)第28-15項に定める経過的な取扱いに従って、前第3四半期連結累計期間に係る顧客との契約から生じる収益を分解した情報は記載しておりません。

 

 

(1株当たり情報)

 1株当たり四半期純利益又は1株当たり四半期純損失及び算定上の基礎は、以下のとおりであります。

 

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2020年6月1日

至 2021年2月28日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2021年6月1日

至 2022年2月28日)

(1)1株当たり四半期純利益又は1株当たり四半期純損失(△)

△21円11銭

5円08銭

(算定上の基礎)

 

 

親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主に帰属する四半期純損失(△)(千円)

△150,042

44,294

普通株主に帰属しない金額(千円)

-

-

普通株式に係る親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主に帰属する四半期純損失(△)(千円)

△150,042

44,294

普通株式の期中平均株式数(株)

7,107,018

8,719,466

希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり四半期純利益の算定に含めなかった潜在株式で、前連結会計年度末から重要な変動があったものの概要

──

──

(注)前第3四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、1株当たり四半期純損失であり、潜在株式が存在しないため、記載しておりません。当第3四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

 

(重要な後発事象)

当社の連結子会社の取引先でありますイセ株式会社について、2022年3月11日付で東京地方裁判所に対して会社更生手続開始の申立てが行われました。2022年4月14日現在、同社に対する債権はありません。

 

 

2【その他】

該当事項はありません。