当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
企業環境
当中間連結会計期間の世界経済は、一部の国では弱さが見られるものの、緩やかな成長が継続しています。インフレ圧力の低下や景気の減速を踏まえて、欧米で政策金利の引き下げが始まったことを受け、その他の国々でも引き下げの動きが広がっています。米国経済は、緩やかな回復の中で減速感を示しています。ユーロ圏経済は緩やかに持ち直しつつあります。日本経済は、一部で足踏みしているものの、緩やかに持ち直しつつあります。中国経済は、不動産問題が重しとなり依然として低調な動きが続いています。その他の多くの新興国では、堅調な内需によって拡大基調が続いています。金融やコモディティなど市況商品市場では、ウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりなどから、先行き不透明感が高い不安定な状況が続いています。
業績
(注)1 固定資産損益=固定資産評価損益及び固定資産売却損益の合計
(注)2 利息収支=受取利息及び支払利息の合計
なお、親会社の所有者に帰属する中間利益のセグメント別の状況は次のとおりです。当社は、2024年4月1日付で、「事業部門」・「エネルギーイノベーション・イニシアチブ」及び「本部」・「部」を廃止し、戦略事業単位である「Strategic Business Unit」(SBU)をベースとした組織運営を行っております。SBUを束ねる組織として、新たに9グループを設置しております。これに伴い、前中間連結会計期間のセグメント情報は、組替えて表示しております。
資産、負債及び資本の概況
(注)3 株主資本=資本の内、「親会社の所有者に帰属する持分合計」
(注)4 ネット有利子負債=社債及び借入金(流動・非流動)の合計から現預金を差し引いたもの。
(リース負債は含まれておりません)
(注)5 ネットDER=有利子負債(ネット)/株主資本
会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に関しては、「第4 経理の状況 要約中間連結財務諸表注記 4 見積り及び判断の利用」を参照願います。
当中間連結会計期間における事業上及び財務上の対処すべき課題について、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
特記事項はありません。
当社は、一般的に、営業活動によるキャッシュ・フローや、銀行借入、資本市場における社債発行、及びコマーシャルペーパーの発行等により、資金調達を行っております。当社の財務運営の方針・目的は、中長期にわたり、安定的かつ低利な資金調達を行うこと、及び十分な流動性を保持することであります。
当社は当中間連結会計期間において総額3兆1,820億円の有利子負債を有しております。このうち流動負債に区分される社債及び借入金は、前連結会計年度比932億円減少の6,520億円となっており、内訳は短期借入金(主として銀行借入金)2,393億円、1年以内に返済予定の長期借入金3,359億円、コマーシャルペーパー768億円となっております。
また、流動性については、従来、金融市場の混乱等、いくつかの有事シナリオを想定の上、必要な流動性額の保持につとめており、当中間連結会計期間時点においても十分な流動性を保持しております。
当社は、当中間連結会計期間時点で、総額1,210百万米ドル及び2,850億円を上限とする即時に借入可能な複数のコミットメントラインを締結しておりますが、当中間連結会計期間時点で、これらのコミットメントラインに基づく借入はありません。また、これらのコミットメントラインには、借入の実行を制限する重大なコベナンツ、格付トリガー条項などは付されておりません。なお、これらのコミットメントラインのほかに、当社は、コミットメントベースでない借入枠を有しております。
当社は、資本市場での直接調達を目的として、国内外で複数の資金調達プログラムを設定しております。当中間連結会計期間時点での当社の長期及び短期の信用格付は、ムーディーズでBaa1(見通し安定的)/P-2、スタンダード&プアーズでA-(見通し安定的)/A-2、格付投資情報センターでAA-(見通し安定的)/a-1+となっております。
当社は、2024年9月30日、株式会社BCJ-82-1(以下、「BCJ-82-1」という。)及び株式会社ティーガイア(以下、「ティーガイア」という。)との間で、BCJ-82-1がティーガイアをBCJ-82-1の完全子会社とするための一連の取引に関し、ティーガイアの非公開化に協力する旨の契約を締結しました。