当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)における我が国経済は、経済活動の正常化が着実に進む中、徐々に個人消費や企業収益の持ち直しの動きがみられました。今後の景気の先行きにつきましては、中東地域をめぐる情勢等により、高水準で推移する資源価格や原材料価格、円安による物価の上昇等依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の事業につきましては、主力である石炭事業部門において、前連結会計年度から引き続きエネルギー需要に緩みがみられ、軟化傾向が依然として続いております。
当中間連結会計期間における経営成績は、売上高6,188百万円(前年同期比60.4%減)、経常利益2,320百万円(前年同期比58.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益2,310百万円(前年同期比57.4%減)と減収減益となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①石炭事業部門
当中間連結会計期間は、石炭販売時期のズレによる石炭取引数量減少、石炭価格の低下及び豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金の減少等から、売上高は5,806百万円(前年同期比61.8%減)、セグメント利益は2,540百万円(前年同期比55.3%減)と減収減益となりました。
②新素材事業部門
当中間連結会計期間は、多結晶ダイヤ、単結晶ダイヤの販売は順調でありましたが、スマートフォン、HDD向け研磨販売の低迷が影響し、売上高は132百万円(前年同期比2.2%減)となりました。一方、ダイヤ製品の販売が好調だったため、セグメント利益は35百万円(前期同期比23.1%増)と減収増益となりました。
③採石事業部門
当中間連結会計期間は、原子力関連施設向け単粒品出荷の一部延期等の影響により、売上高は251百万円(前年同期比9.4%減)、セグメント利益は75百万円(前年同期比9.6%減)と減収減益となりました。
(資産)
当中間連結会計期間末の総資産は、商品及び製品等が増加したものの、現金及び預金等の減少により、前連結会計年度末に比べて1,857百万円減少し、29,281百万円となりました。
(負債)
当中間連結会計期間末の負債は、仕入債務及びその他の流動負債等の減少により、前連結会計年度末に比べて1,091百万円減少し、3,058百万円となりました。
(純資産)
当中間連結会計期間末の純資産は、剰余金配当の実施による減少等により、前連結会計年度末に比べて 766百万円減少し、26,223百万円となり、自己資本比率は89.6%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して5,977百万円減少(前年同期は10,093百万円の増加)し、12,739百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び棚卸資産の増加等により2,624百万円の支出(前年同期は14,098百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産取得による支出等により、195百万円の支出(前年同期は2百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済及び配当金支払い等による支出により、3,159百万円の支出(前年同期は4,009百万円の支出)となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の実績はありません。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。
当社は、2024年5月15日開催の取締役会において、持続的な成長と企業価値向上を目的として、株式会社麻生(以下「麻生」といいます。)との間で資本業務提携を行うことを決議し、同日付で麻生との間で資本業務提携契約を締結しました。
詳細は、第16期有価証券報告書(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の『第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表(2 財務諸表等 (1) 財務諸表) 注記事項(重要な後発事象)』に記載のとおりであります。