当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況
①財政状態に関する説明
当中間連結会計期間末の財政状態につきましては、次のとおりです。
(資産の部)
総資産は11,103,015千円(前連結会計年度末比554,199千円減)となりました。
流動資産につきましては3,176,727千円(同556,077千円減)となりました。これは主に、現金及び預金の増加274,247千円、売掛金及び契約資産の減少276,535千円、未収入金の減少446,909千円等によるものです。
固定資産につきましては7,926,287千円(同1,877千円増)となりました。これは主に、有形固定資産の減少454,537千円、投資有価証券の増加534,614千円等によるものです。
(負債の部)
負債は8,566,756千円(同1,345,228千円減)となりました。
流動負債につきましては2,302,906千円(同677,710千円減)となりました。これは主に、短期借入金の返済360,000千円、未払法人税等の減少136,934千円、未払費用の減少137,840千円等によるものです。
固定負債につきましては6,263,850千円(同667,517千円減)となりました。これは主に、長期借入金の返済596,507千円、リース債務の減少137,892千円等によるものです。
(純資産の部)
純資産につきましては2,536,258千円(同791,028千円増)となりました。これは主に、新株予約権行使に伴う払込み等による資本金及び資本剰余金の増加267,411千円、親会社株主に帰属する中間純利益の計上に伴う利益剰余金の増加185,954千円、その他有価証券評価差額金の増加339,816千円等によるものです。
②経営成績に関する説明
当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、景気の緩やかな回復の基調が見られる一方で、海外景気の下振れリスクや物価上昇、金融市場の変動の影響などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境として、厚生労働省による2024年2月発表の人口動態統計速報(2023年12月分)によれば、2023年の出生数は前年に比べて5.1%減少(4万1,097人減少)の75万8,631人となった一方で、女性の就業率の上昇にともない保育園利用ニーズは当面底堅く推移すると見込まれます。政府においては、2023年4月に「こども家庭庁」が発足し、2023年12月には「こども未来戦略」を閣議決定し、児童手当の拡充や就労要件を問わず保育を利用できる「こども誰でも通園制度」の創設、職員配置基準改善、保育士等の処遇改善等の施策を実施すると発表しており、国策としての少子化対策の一層の強化が予想されます。
このような状況の中、当社グループは、東京都、千葉県、神奈川県及び大阪府で認可保育所(AIAI NURSERY)と児童発達支援、放課後等デイサービス及び保育所等訪問支援を提供する多機能型事業所(AIAI PLUS)を主な業態として運営し、このエリアでは、「保育」と「療育」と「教育」の3つの「育」を一体的に提供する「AIAI三育圏」を展開しております。
当中間連結会計期間末の運営施設数につきましては、以下のとおり認可保育所3施設、多機能型事業所1施設を新規に開設しました。
施設名 |
所在地 |
開設年月 |
形態 |
AIAI NURSERY千田 |
東京都江東区 |
2024年4月 |
認可保育所 |
AIAI NURSERY中国分 |
千葉県市川市 |
2024年4月 |
認可保育所 |
AIAI NURSERY下志津 |
千葉県佐倉市 |
2024年4月 |
認可保育所 |
AIAI PLUS新百合が丘 |
神奈川県川崎市 |
2024年4月 |
多機能型事業所 |
これにより、当社グループは当中間連結会計期間末時点で認可保育所87施設(東京都31施設、神奈川県3施設、千葉県44施設、大阪府9施設)、多機能型事業所21施設の計108施設を営んでおります。
売上においては、2024年4月に新規開園した3施設及び既存施設での園児受入が寄与し増収となりました。株主優待費用の計上等による費用増があったものの、上記の増収効果もあり、営業利益の増益を達成しました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は6,032,518千円(前年同期比6.8%増)、営業利益は244,660千円(前年同期比19.0%増)、経常利益は208,800千円(前年同期比35.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は185,954千円(前年同期比913.0%増)となりました。
なお、当社グループの報告セグメントは単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
③キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は1,942,746千円となりました。各キャッシュ・フローの状況と主な要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は963,299千円(前年同期比34.2%減)となりました。これは主に、減価償却費332,460千円、補助金の受取額444,116千円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は63,370千円(前年同期は158,336千円の支出)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入121,687千円があった一方、認可保育園等の新規開設に関する有形固定資産の取得による支出122,924千円、投資有価証券の取得による支出52,839千円があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は625,681千円(前年同期は462,698千円の支出)となりました。これは主に、株式の発行による収入267,000千円、短期借入れによる収入200,000千円、長期借入れによる収入200,000千円があった一方、短期借入金の返済による支出560,000千円、長期借入金の返済による支出729,385千円があったこと等によるものです。
(2)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(子会社株式の譲渡)
当社は、2024年4月30日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるAIAI Life Care株式会社の全株式について、株式会社QLSホールディングスへ譲渡することに関する基本合意書の締結を決議し、2024年5月30日付で株式譲渡契約を締結いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。