当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生はありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当中間連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度末との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
(1)経営成績の状況
当中間連結累計期間におけるわが国経済は、原材料価格の高騰及び円安の影響による物価の高騰、個人消費の伸び悩みなど依然として先行き不透明な状況が継続しています。
このような状況の中、当グループは中期経営方針である「大手の行き届かないインターネット通信サービスを提供し、より多くのお客様に最適な通信サービスを提供する」に基づき、インバウンド、外国人労働者向けインターネット通信サービスを拡充し販路を強化しました。また、主力モバイルWi-Fi事業では、生産効率が落ちたコミュニケーションセールスを縮小し、大手量販店、大手併売店販路などを強化しました。
その結果、当中間連結累計期間の経営成績は売上高6,217,497千円(前年同期比5.1%減)、営業利益513,573千円(同6.9%増)、経常利益516,896千円(同6.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益338,411千円(同21.8%減)、契約回線数255,300回線(前年同期末比10.3%増)となりました。
(インターネット通信サービス事業)
インターネット通信サービス事業は、モバイルWi-Fi事業である「ONLYMobile」、「Only Customize Plan」(代理店向け)やモバイルWi-Fiのレンタル事業やMVNE事業、プリペイドSIM事業を総称したサービスで、また、それらの付帯サービスとして、インターネットオプションサービスやコンテンツなどの「ONLYOPTION」の提供を行っています。
中期経営方針に基づき、インバウンド、外国人労働者向けインターネット通信サービスを拡充し販路を強化しました。また、主力モバイルWi-Fi事業では、生産効率が落ちたコミュニケーションセールスを縮小し、大手量販店、大手併売店販路などを強化しました。その結果、契約回線数は、225,800回線(前年同期末比9.5%増)となりましたが、ARPU(1契約当たりの月額平均収入)の高いコミュニケーションセールス販路によるモバイルWi-Fi回線の比率が減少したことでストック売上が微減しました。
その結果、インターネット通信サービス事業は売上高4,855,526千円(前年同期比4.4%減)、営業利益960,322千円(同25.9%増)、契約回線数225,800回線(前年同期末比9.5%増)となりました。
(ロボット事業)
ロボット事業は、国内トップクラスの売上高を誇っており、コミュニケーションロボットとSIMカードをパッケージ化した「ONLYROBO」を販売し、その付帯サービスとして「安心保障サービス」や「ロボホンPrime」などの「ONLYOPTION」の提供を行っています。また、認知から体験、販売につながる活動に加え、購入後の楽しみ方やオーナー同士の情報共有によるロイヤリティの醸成などカスタマーサポートの充実も図っています。
オーナー会、フォトコンテストなどのカスタマーサポートの充実、ChatGPTのバージョンアップに伴う会話機能の向上、専用タブレットをリモコンのようにしてロボホンを動作させることができる新機能の開発、近畿、中部地方でのテレビCMの実施による認知度、反響増に取組みました。ロボット事業を強化すべく組織再編を実施しましたが、ロボット販売の経験が浅い人員の生産性を確保することができず新規販売件数が前期に比べ減少しました。
その結果、ロボット事業は売上高1,246,521千円(前年同期比8.6%減)、営業損失210,044千円(前年同期は営業損失61,306千円)、契約回線数29,500回線(前年同期末比17.3%増)となりました。
以上のことから、当中間連結会計期間末における契約回線数及びその他サービス利用者数は以下の通りとなりました。
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2024年9月末 |
2023年9月末 |
前年同期末比 |
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契約回線数(回線) |
255,300 |
231,400 |
10.3%増 |
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インターネット通信サービス事業 |
225,800 |
206,300 |
9.5%増 |
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ロボット事業 |
29,500 |
25,100 |
17.3%増 |
その他サービス利用者数(人)(※) |
87,300 |
82,400 |
5.8%増 |
(※)その他サービス利用者数はONLYOPTION、天然水宅配、スマートホームサービスの合計になります。なお通信サービスと同時にお申込されている顧客については契約回線数と重複でのカウントになっております。
(その他)
その他については、主に天然水宅配事業を行っており、天然水宅配事業につきましては、営業活動を縮小しているため保有顧客数は減少しましたが、その他レンタルサービスなどにより増収増益となりました。
その結果、売上高115,450千円(前年同期比2.1%増)、営業利益26,155千円(同33.0%増)となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産
当中間連結会計期間末の流動資産は10,426,292千円となり前連結会計年度末と比べ247,376千円増加いたしました。これは、主として現金及び預金の増加293,171千円、商品の増加30,630千円、割賦販売による割賦売掛金の減少211,756千円等によるものです。固定資産は1,051,368千円となり前連結会計年度末と比べ27,505千円増加いたしました。
② 負債
当中間連結会計期間末の流動負債は2,438,085千円となり前連結会計年度末と比べ881,374千円減少いたしました。これは、主として短期借入金の減少450,000千円、未払法人税等の減少107,340千円、支払手形及び買掛金の減少107,322千円、賞与引当金の減少38,567千円等によるものです。固定負債は1,578,191千円となり前連結会計年度末と比べ942,587千円増加いたしました。これは、主として長期借入金の増加848,746千円によるものです。
③ 純資産
当中間連結会計期間末の純資産合計は、自己株式の取得による減少8,551千円、配当金の支払いによる減少117,810千円、親会社株主に帰属する中間純利益の計上(338,411千円)により、前連結会計年度末と比べ213,669千円増の7,461,384千円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます)は、前連結会計年度末に比べ293,171千円増加し、当中間連結会計期間末には、3,424,953千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況及びそれらの主要な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は276,698千円(前年同期は544,961千円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前中間純利益の計上516,896千円、売上債権の減少230,207千円による資金の増加、法人税等の支払額273,647千円等による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は115,323千円(前年同期は154,530千円の収入)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出80,525千円、無形固定資産の取得による支出38,367千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は131,796千円(前年同期は294,840千円の支出)となりました。これは主として短期借入れによる収入900,000千円、長期借入れによる収入1,000,000千円、短期借入金の返済による支出1,350,000千円、長期借入金の返済による支出182,587千円、配当金の支払額117,810千円等によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありませ
ん。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。