第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 (1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間における国内経済は、賃上げや政府の減税施策等による所得環境の改善、インバウンド需要の増加や輸出関連企業を中心とした好調な業績等により、緩やかな回復基調で推移しました。ただし、世界的な金融引き締めや中国経済の減速、円安の進行を背景とした物価高の影響等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

このような経済情勢のもとで、当社の主要取引先である石油化学樹脂関連企業向けレンタルは、顧客側の生産調整や在庫削減等の取り組みの継続により取引数量が減少し、その他一般顧客向けレンタルも減産等の要因によりレンタル需要が伸び悩みました。販売売上高他の合計も前期の実績を下回ったため、売上高総額は前年同中間期比2億75百万円(7.3%)減の35億円となりました。

費用面につきましては、顧客側の在庫削減等の動きによってレンタル期間が短縮される状況が続き、レンタルが終了したパレットの回収・回送に係る運送費やデポ保管料等が増加しましたが、パレットの新造投資を抑制して現有資産の有効活用を図ったことで減価償却費が減少したため、営業費用は前年同中間期比57百万円(1.7%)減の32億93百万円となりました。

この結果、営業利益は2億6百万円(前年同中間期比51.4%減)、経常利益は2億73百万円(前年同中間期比41.4%減)、中間純利益は1億80百万円(前年同中間期比56.6%減)となりました。

 

 

(流動資産)

当中間会計期間末における流動資産の残高は、前事業年度末に比べ95百万円減少し、25億44百万円となりました。

これはレンタル未収金、受取手形及び未収入金(「その他」に含む。)等の減少が主な要因であります。

 

(固定資産)

当中間会計期間末における固定資産の残高は、前事業年度末に比べ4億93百万円減少し、80億71百万円となりました。

これは貸与資産及び無形固定資産等の減少が主な要因であります。

 

(流動負債)

当中間会計期間末における流動負債の残高は、前事業年度末に比べ2億90百万円減少し、28億5百万円となりました。

これは買掛金の増加はあったものの、未払消費税等(「その他」に含む。)、1年内返済予定の長期借入金及び未払金(「その他」に含む。)等の減少が主な要因であります。

 

(固定負債)

当中間会計期間末における固定負債の残高は、前事業年度末に比べ4億5百万円減少し、13億61百万円となりました。

これは長期借入金及び長期未払金等の減少が主な要因であります。

 

(純資産)

当中間会計期間末における純資産の残高は、前事業年度末に比べ1億7百万円増加し、64億49百万円となりました。

これは利益剰余金の増加が主な要因であります。

 

 (2) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ8百万円増加し、当中間会計期間末残高は14億71百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は11億6百万円(前年同中間期比31.5%減)となり、前年同中間期に比べ5億8百万円減少しました。これは主に、売上債権の増減額及び有形固定資産売却益は増加しましたが、税引前中間純利益、未収又は未払消費税等の増減額及び減価償却費が減少したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は4億87百万円(前年同中間期比52.0%減)となり、前年同中間期に比べ5億27百万円減少しました。これは主に、木製パレットをはじめとする貸与資産の増備及び取替え等に要した支出が7億12百万円減少したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は6億9百万円(前年同中間期比35.9%増)となり、前年同中間期に比べ1億61百万円増加しました。これは主に、長期借入れによる収入が3億円減少したことによるものであります。

 

 (3) 資本の財源及び資金の流動性に関する情報

当社の資本の財源及び資金の流動性については、当社の運転資金需要のうち主なものは、貸与資産の回送や修理・洗浄等のメンテナンス費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備資金需要は、パレット等の貸与資産の取得によるものであります。

当社の資金調達の源泉は、主に営業活動によって獲得した現預金であり、売上高の約1.0カ月分を安定的な経営に必要な手元水準としており、それを超える分については銀行等の金融機関からの借入と合わせて、運転資金及び設備資金に配分することとしております。このうち借入による資金調達に関して、運転資金については短期借入金で、貸与資産を中心とする設備投資については、長期借入金、割賦契約に基づく長期未払金により調達しております。

なお、当中間会計期間末における借入金及び長期未払金(割賦)を含む有利子負債の残高は31億25百万円となっております。また、当中間会計期間末における現金及び現金同等物の残高は14億71百万円となっております。

 

 (4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5) 経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(7) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間について、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。