第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクや新型コロナウイルス感染症の影響についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境に改善の動きが見られ、緩やかな回復傾向にあるものの、消費者物価の上昇や、中東地域をめぐる情勢、中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクもあり、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。

 このような状況のもと当社グループにおいては、主にペット用品事業の売上が増加したことにより、当中間連結会計期間の売上高は、91億3百万円(前年同期比4.7%増)となりました。

 これにより、営業利益は5億円(前年同期比1.6%増)、経常利益は5億3千万円(前年同期比0.3%増)となり、特別損益にて、政策保有株式を一部売却したことによる投資有価証券売却益1億9千2百万円を計上したことなどから、親会社株主に帰属する中間純利益は4億4千1百万円(前年同期比95.6%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

<塗料事業>

 当事業の売上高は、41億3千2百万円(前年同期比4.3%増)となりましたが、原材料価格高騰の影響などにより、セグメント利益は2億7千4百万円(前年同期比7.2%減)となりました。

<DIY用品事業>

 当事業の売上高は、26億2千2百万円(前年同期比8.2%減)となり、セグメント利益は1億1千1百万円(前年同期比20.3%減)となりました。

<ペット用品事業>

 当事業の売上高は、22億9千3百万円(前年同期比29.6%増)となり、セグメント利益は7千3百万円(前年同期は6百万円のセグメント損失)となりました。

<その他>

 その他の事業の売上高は、1億1千6百万円(前年同期比2.7%増)となり、セグメント利益は4千5百万円(前年同期比27.6%減)となりました。

② 財政状態

 <資産>

  当中間連結会計期間末における資産合計は218億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億6千4百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加3億3千3百万円、商品及び製品の減少1億5千3百万円によるものです。

 

 <負債>

  当中間連結会計期間末における負債合計は77億2千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億4千3百万円減少いたしました。これは主に電子記録債務の減少1億9千2百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少1億円、1年内償還予定の社債の減少5億円、未払法人税等の増加1億6千2百万円、長期借入金の増加5億1千4百万円によるものです。

 

 <純資産>

  当中間連結会計期間末における純資産合計は141億1千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億8百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加3億3千7百万円によるものです。この結果、自己資本比率は64.6%(前連結会計年度末は63.5%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は42億3千9百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億3千3百万円の増加となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、得られた資金は5億6百万円(前年同期比255.3%増)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益7億1千5百万円、減価償却費1億6千6百万円及び棚卸資産の減少額1億5千9百万円等の収入に対して、投資有価証券売却益1億9千2百万円、仕入債務の減少額1億5千3百万円及び法人税等の支払額1億1千3百万円等の支出によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、得られた資金は3千1百万円(前年同期は2億4千4百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入1億8千3百万円、有形固定資産の取得による支出1億3千3百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、使用した資金は1億9千9百万円(前年同期比56.7%減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入6億円、長期借入金の返済による支出1億8千5百万円、社債の償還による支出5億円及び配当金の支払額1億4百万円等によるものです。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、7千万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。