第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に

記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や好調なインバウンド需要等に支えられ、景気の緩やかな回復が見られました。しかしながら、中国経済の減速懸念、ウクライナ情勢や中東の地政学リスクの顕在化等を背景に、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループの主力マーケットである食品飲料業界においては、原材料価格の高騰や人件費の上昇等に対応した商品の値上げの影響により、消費者の節約志向が強まる傾向が見られ、今後の経営環境は引き続き厳しい状況が予想されます。

 このような状況のもと、当社グループは「お客様に十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針として、安心かつ安全な商品を提供することを第一に品質管理体制の強化を図り、お客様のニーズに合わせた安定的な供給の継続及びサービスの向上に努めてまいりました。卸売事業の主力カテゴリーである農産物加工品、食品副原料の販売数量が増加したことに加え、株式会社海鮮を子会社化したことにより、当中間連結会計期間の売上高は20,549,196千円(前期比23.9%増)となりました。売上高の増加に伴う売上総利益の増加により、営業利益は794,671千円(前期比32.7%増)となりました。経常利益は809,454千円(前期比45.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は550,032千円(前期比45.5%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

<卸売事業>

 飲食料品市場においては、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴うメーカー各社の商品値上げが浸透しつつあり、出荷数量は前年同期並みで推移したものの、経営環境は依然として厳しい状況が続くものと予想されます。

 このような状況のもと、当社グループは取引先の多様なニーズに対応すべく、国内外から安全で安心な原材料・資材を確保し、安定供給体制の維持に努め既存取引先のサービス向上と新規商材の開発・販促に注力してまいりました。環境事業の柱である大型シーリングファンの設置件数は横ばいだったものの、アサイーをはじめとするピューレや果汁などの農産物加工品、糖類や香料などの食品副原料の販売数量が前年同期に比べ増加したことから、卸売事業の売上高は18,371,009千円(前期比11.4%増)となりました。

 

<製造販売事業>

 アイスクリーム製造子会社である株式会社サンオーネストにおいては、NB商品の販売強化ならびに取引先のニーズに合ったPB商品の提供に努めました。大型連休の好天や夏場の猛暑が後押したことにより、前年同期比で増収となりました。加えて、2024年4月1日に子会社化した株式会社海鮮の業績が堅調に推移したことにより、製造販売事業の売上高は大幅に増加し、2,697,809千円(前期比551.4%増)となりました。

 

(注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。

(2)財政状態の分析

① 資産の状況

 当中間連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ2,807,745千円増加し、15,054,296千円となりました。主な要因は、現金及び預金、売掛金、商品及び製品の増加によるものであります。また、当中間連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べ300,206千円増加し、1,683,168千円となりました。主な要因は、差入保証金の増加によるものであります。

 この結果、当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3,107,951千円増加し、16,737,464千円となりました。

 

② 負債の状況

 当中間連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,107,142千円増加し、8,751,563千円になりました。主な要因は、短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等の増加によるものであります。また、当中間連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べ1,707,449千円増加し、3,147,765千円となりました。主な要因は、長期借入金の増加によるものであります。

 この結果、当中間連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ2,814,592千円増加し、11,899,329千円となりました。

 

③ 純資産の状況

 当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ293,358千円増加し、4,838,135千円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ1,238,649千円増加し、3,090,063千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動の結果使用した資金は、347,093千円(前年同期は728,7777千円の収入)となりました。税金等調整前中間純利益810,374千円があったものの、売上債権の増加256,264千円、仕入債務の減少492,966千円、法人税等の支払額160,563千円により減少しました。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動の結果得られた資金は、623,412千円(前年同期75,545は千円の支出)となりました。主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入427,282千円によるものであります。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動の結果得られた資金は、981,867千円(前年同期188,729は千円の支出)となりました。これは主に長期借入による収入によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 記載すべき事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。