当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループを取り巻く環境は、これまで進んできた世界的なインフレが減速し、景気は緩やかな回復をみせた一方、地政学的緊張の高まりによる不安定な国際情勢は継続し、原材料や製品価格の変動が起こるなど、引き続き厳しい状況となりました。
このような環境のなかで引き続き、当社グループでは「包んで価値を 日々新たなこころで 創造します。」を経営理念に掲げ、お客様と共に成長することにより、企業価値の向上を図っております。また「人と環境にやさしい価値を届ける」ことを引き続き、わたしたちのビジョンに据え、お客様、従業員、取引先、株主、社会をはじめとするすべてのステークホルダーとともに、企業価値を向上し続けることを目指しております。
この結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当中間連結会計期間末における総資産は2,073億67百万円となり、前連結会計年度末と比べ146億83百万円の増加となりました。
その主な要因は、現金及び預金が38億62百万円増加したこと、受取手形及び売掛金(電子記録債権を含む)が38億6百万円増加したこと、棚卸資産が46億51百万円増加したこと、有形固定資産が25億75百万円増加したことなどによるものであります。
負債合計は631億47百万円で、前連結会計年度末と比べ26億5百万円の増加となりました。これは支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)が23億79百万円増加したこと、借入金が26億6百万円減少したことなどによるものであります。
純資産合計は1,442億19百万円で、前連結会計年度末と比べ120億77百万円の増加となりました。これは利益剰余金が33億44百万円増加したこと、為替換算調整勘定が84億20百万円増加したことなどによるものであります。
②経営成績
当中間連結会計期間における経営成績は、売上高1,052億34百万円(前年同期比10.9%増)、営業利益91億86百万円(前年同期比63.4%増)、経常利益85億81百万円(前年同期比21.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は57億円(前年同期比6.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
なお、品目別区分について、当中間連結会計期間より日本セグメントの「シュリンクラベル」事業に含めていた一部を「その他」事業に変更しております。以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の品目別区分に組替えた数値で比較分析しております。
(日本)
シュリンクラベルは売上高256億69百万円(前年同期比5.3%増)、タックラベルは売上高44億26百万円(前年同期比2.7%増)、ソフトパウチは売上高114億16百万円(前年同期比10.4%増)、機械は売上高23億83百万円(前年同期比6.9%増)、その他は売上高78億47百万円(前年同期比3.2%減)となりました。
その結果、日本全体の売上高は517億42百万円(前年同期比4.8%増)、損益面は営業利益55億80百万円(前年同期比31.0%増)となりました。
(米州)
シュリンクラベルは売上高274億50百万円(前年同期比26.8%増、現地通貨ベース12.4%増)、タックラベルは売上高13億94百万円(前年同期比55.4%増、現地通貨ベース37.7%増)、ソフトパウチは売上高32百万円(前年同期比78.5%減、現地通貨ベース80.9%減)、機械は売上高26億27百万円(前年同期比5.5%減、現地通貨ベース16.2%減)となりました。
その結果、米州全体の売上高は315億5百万円(前年同期比21.9%増、現地通貨ベース8.0%増)、損益面は営業利益30億92百万円(前年同期比156.2%増、現地通貨ベース127.0%増)となりました。
(欧州)
シュリンクラベルは売上高94億57百万円(前年同期比11.5%増、現地通貨ベース1.2%減)、タックラベルは売上高27億69百万円(前年同期比6.9%減、現地通貨ベース17.6%減)、機械は売上高53億39百万円(前年同期比60.4%増、現地通貨ベース42.1%増)となりました。
その結果、欧州全体の売上高は175億66百万円(前年同期比18.8%増、現地通貨ベース5.3%増)、損益面は営業利益8億45百万円(前年同期比335.3%増、現地通貨ベース285.7%増)となりました。
(アセアン)
シュリンクラベルは売上高50億33百万円(前年同期比18.7%増、現地通貨ベース5.2%増)、タックラベルは売上高62百万円(前年同期比34.3%減、現地通貨ベース41.8%減)、ソフトパウチは売上高45億3百万円(前年同期比8.9%増、現地通貨ベース3.5%減)、機械は売上高3億86百万円(前年同期比46.3%増、現地通貨ベース29.6%増)、その他は売上高24百万円(前年同期比47.4%減、現地通貨ベース53.4%減)となりました。
その結果、アセアン全体の売上高は100億9百万円(前年同期比14.0%増、現地通貨ベース1.0%増)、損益面は営業利益3億95百万円(前年同期比141.9%増、現地通貨ベース114.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、118億35百万円の収入(前年同期は82億円の収入)となりました。これは税金等調整前中間純利益83億89百万円、減価償却費43億81百万円などの計上、仕入債務の増加額14億41百万円などによる収入、棚卸資産の増加額25億57百万円、法人税等の支払額16億94百万円などによる支出によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、43億50百万円の支出(前年同期は49億48百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出30億15百万円などによるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、53億44百万円の支出(前年同期は27億19百万円の支出)となりました。これは、借入金の減少28億78百万円、配当金の支払額23億56百万円などによるものであります。
これらの結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ29億50百万円増加の257億38百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、12億7百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金(設備投資・研究開発・人財育成に関わる費用を含む)の財源につきましては、主に営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金及び金融機関からの短期借入金にて充当しております。
また、大規模な設備投資並びにM&Aなどの事業投資の長期資金需要につきましては、資金需要が発生した時点で自己資金及び金融機関からの長期借入金及び社債発行など、金利等のコストの最小化を図れるような調達方法を検討し対応しております。
なお、当中間連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、48億1百万円で、主に金融機関からの借入となっております。
また、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は257億38百万円であります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。