第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

本文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間末時点において判断したものであり、その実現を保証するものではありません。


(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績に関する説明

当中間連結会計期間における我が国経済は、緩やかな回復基調を維持しましたが、金融政策の転換による為替相場の変動やエネルギー価格の高止まり、物価の上昇、ウクライナや中東情勢の地政学的問題も継続しており、先行きは依然不透明なものとなっています。

当社グループ製品の主要需要先の状況といたしましては、国内では、自動車関連は大手メーカーでの認証不正問題に伴う影響が解消してきたものの本格的な回復とはなりませんでした。半導体や電子・デバイス関連は、AI関連需要は高まっているものの、一方では在庫調整が継続し、下期に回復が期待されます。中華圏向けでは自動車や電子部品関連が一部好調に推移しました。

このような環境の中、当社グループでは、9月に米国シカゴで開催された世界3大工作機械展示会の一つである「IMTS2024」に出展しました。今回は米国販売子会社のNS TOOL USA, INC.と米国での販売パートナーシップを結んだMIKRON CORP. MONROEと合同出展しました。北米市場におけるターゲット層への効果的なPRにより、今後の拡販への足掛かりとなる機会となりました。

生産面では、当社グループの小集団改善活動である「オレンジFC活動」を中心に、精度向上を目指しながら生産効率を上げる取り組みを継続し、加工時間短縮等によるコスト削減を行ってまいりました。さらに、包装資材を削減するため、樹脂などの廃材をリユース素材として活用した素材通い箱の製作を進めるなど、環境に配慮した生産の実現にも取り組んでいます。

これらの結果、当中間連結会計期間における売上高は4,654百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は812百万円(同8.1%増)、経常利益は814百万円(同5.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は568百万円(同12.0%増)となりました。

製品区分別の売上高では、「エンドミル(6mm以下)」が3,706百万円(前年同期比6.9%増)、「エンドミル(6mm超)」が395百万円(同4.4%増)、「エンドミル(その他)」が220百万円(同3.4%減)、「その他」が331百万円(同2.7%減)となりました。

 

(注)報告セグメントが1つでありますので、製品区分別に記載しております。なお「その他」の事業セグメントは、製品区分別の「その他」に含めております。

 

②財政状態に関する説明

当中間連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して総資産は228百万円増加し19,470百万円となりました。これは主に、売上高の増加と設備投資額の減少により現金及び預金が増加したこと等によるものであります。

また、負債は前連結会計年度末と比較して129百万円減少し、1,382百万円となりました。これは主に、賞与引当金及び役員賞与引当金の減少等によるものであります。

純資産は前連結会計年度末と比較して、利益剰余金の増加等により358百万円増加し18,087百万円となりました。なお、当中間連結会計期間末の自己資本比率は91.9%となっております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期連結会計期間末と比べて1,483百万円増加し9,498百万円となりました。なお、当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

営業活動の結果得られた資金は、前年同期連結会計期間と比べて575百万円増加し1,037百万円となりました。これは主に税金等調整前中間純利益による資金の増加と、棚卸資産の減少による資金の増加や法人税等の支払いによる資金の流出などによるものであります。

投資活動の結果使用した資金は、前年同期連結会計期間と比べて293百万円減少し67百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。

財務活動の結果使用した資金は、前年同期連結会計期間と比べて201百万円減少し310百万円となりました。これは主に配当金の支払によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、218百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性について

当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。