第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間の業績については、以下のとおりでした。

売上収益

240,357百万円

(前年同期比96,130百万円増、66.7%増)

営業利益

8,317百万円

(前年同期比2,616百万円増、45.9%増)

税引前中間利益

8,392百万円

(前年同期比2,494百万円増、42.3%増)

親会社の所有者に帰属する中間利益

6,604百万円

(前年同期比1,344百万円増、25.6%増)

 

貴金属リサイクル事業に関しては、宝飾分野における回収量は前年同期比で大きく増加した一方、デンタル・電子・触媒分野における回収量は前年同期比でほぼ横ばいでした。結果として、金の回収量は前年同期比で増加し、パラジウム・プラチナの回収量は前年同期比でほぼ横ばいであり、ロジウムの回収量は前年同期比で減少しました。北米地域における金銀の精錬事業は堅調に推移しました。製品事業の販売量は前年同期比で減少したものの、トレーディング事業等は好調でした。以上の結果、貴金属事業セグメントの売上収益および営業利益は前年同期比で増加しました。

 

環境保全事業に関しては、前中間連結会計期間の業績において非継続事業に分類されたジャパンウェイスト株式会社の売上収益および営業利益が含まれない一方、当中間連結会計期間の業績において株式会社レナタスの持分法投資損益が営業利益に含まれております。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における資産合計は371,458百万円となり、前連結会計年度末に比べ53,459百万円増加いたしました。これは主に、現金及び現金同等物が12,496百万円、営業債権及びその他の債権が42,371百万円増加したことによるものであります。

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は241,680百万円となり、前連結会計年度末に比べ50,158百万円増加いたしました。これは主に、社債及び借入金が55,042百万円増加したことによるものであります。

(資本)

当中間連結会計期間末における資本合計は129,777百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,301百万円増加いたしました。これは主に、中間包括利益による増加7,047百万円、剰余金の配当による減少3,448百万円によるものであります。

この結果、親会社所有者帰属持分比率は34.9%(前連結会計年度末は39.8%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より12,496百万円増加し、当中間連結会計期間末には19,377百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において営業活動の結果獲得した資金は11,175百万円(前年同期比7.1%増)となりました。

これは主に、税引前中間利益8,392百万円(前年同期比42.3%増)、減価償却費及び償却費1,373百万円(前年同期比23.2%減)、棚卸資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務等の増加、法人所得税の支払によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において投資活動の結果獲得した資金は4,603百万円(前年同期は13,209百万円の使用)となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出3,246百万円(前年同期比71.3%増)、貸付けによる支出3,049百万円(前年同期比77.5%減)、貸付金の回収による収入11,098百万円(前年同期は43百万円)等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において財務活動の結果使用した資金は4,201百万円(前年同期は10,434百万円の獲得)となりました。

これは主に、自己株式の取得による支出1,000百万円(前年同期は0百万円)、配当金の支払いによる支出3,445百万円(前年同期比0.1%減)によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、225百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

  当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。