第4【経理の状況】

1  中間連結財務諸表の作成方法について

  当社の中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」)第320条の規定により、米国において一般に公正妥当と認められた会計基準による用語、様式および作成方法に基づいて作成しています。

  また、当社は、金融商品取引法第24条の5第1項の表の第1号の上欄に掲げる会社に該当し、連結財務諸表規則第1編、第3編及び第6編の規定により第1種中間連結財務諸表を作成しています。

 

2  監査証明について

  当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、中間連結会計期間(2024年4月1日から2024年9月30日まで)にかかる中間連結財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による期中レビューを受けています。

 

1【中間連結財務諸表】

(1) 【中間連結貸借対照表】

 

 

前連結会計年度末にかかる

要約連結貸借対照表

(2024年3月31日)

当中間

連結会計期間末

(2024年9月30日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

資産の部

 

 

 

現金および現金等価物

23

1,032,810

1,168,945

使途制限付現金

23

152,497

134,675

リース純投資

6,7,24

1,155,023

1,159,348

営業貸付金

3,7,9,21,

23,24

3,958,814

3,826,463

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2024年3月31日

129,959

百万円

 

 

 

2024年9月30日

130,873

百万円

 

 

 

信用損失引当金

3,7,23

△58,110

△53,756

オペレーティング・リース投資

3,6,19,24

1,868,574

2,006,000

投資有価証券

3,7,8,21,

23,24

3,263,079

3,185,088

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2024年3月31日

35,696

百万円

 

 

 

2024年9月30日

42,409

百万円

 

 

 

(下記の売却可能負債証券の償却原価と

信用損失引当金を含む)

 

 

 

2024年3月31日

 

 

 

 

 

  償却原価

3,015,940

百万円

 

 

 

 信用損失引当金

△634

百万円

 

 

 

2024年9月30日

 

 

 

 

 

  償却原価

3,029,912

百万円

 

 

 

 信用損失引当金

△540

百万円

 

 

 

事業用資産

3,19,24

689,573

696,139

持分法投資

3,11,24

1,313,887

1,362,461

受取手形、売掛金および未収入金

5,7

401,368

354,546

棚卸資産

 

227,359

216,911

社用資産

3,19

248,458

245,046

その他資産

3,5,8,9,

18,19,21,22,

23,24

2,068,768

2,038,111

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2024年3月31日

2,786

百万円

 

 

 

2024年9月30日

2,859

百万円

 

 

 

 資産合計

 

16,322,100

16,339,977

(注)連結している変動持分事業体(以下、「VIE」)の資産のうち当該事業体の債務を決済することのみに使用できるものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当中間

連結会計期間末

 

(百万円)

(百万円)

現金および現金等価物

4,748

2,309

リース純投資(信用損失引当金控除後)

2,186

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

186,889

66,403

オペレーティング・リース投資

55,089

105,998

事業用資産

150,930

153,982

持分法投資

50,168

49,939

その他

84,858

77,585

資産合計

534,868

456,216

 

 

 

 

前連結会計年度末にかかる

要約連結貸借対照表

(2024年3月31日)

当中間

連結会計期間末

(2024年9月30日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

負債の部

 

 

 

短期借入債務

23,24

574,095

744,478

預金

23

2,245,835

2,295,120

支払手形、買掛金および未払金

3,23

362,504

297,336

保険契約債務および保険契約者勘定

3,17,18,23

1,892,510

1,930,730

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2024年3月31日

167,207

百万円

 

 

 

2024年9月30日

151,331

百万円

 

 

 

未払法人税等

 

570,724

550,235

長期借入債務

21,23,24

5,626,376

5,494,639

その他負債

3,5,7,19,

21,22,23,24

1,025,446

1,046,026

 負債合計

 

12,297,490

12,358,564

償還可能非支配持分

12

2,645

2,506

契約債務および偶発債務

24

 

 

資本の部

 

 

 

資本金

 

221,111

221,111

資本剰余金

 

233,457

233,955

利益剰余金

14

3,259,730

3,378,114

その他の包括利益累計額

13

357,148

234,098

自己株式(取得価額)

 

△129,980

△165,081

 当社株主資本合計

 

3,941,466

3,902,197

非支配持分

 

80,499

76,710

 資本合計

 

4,021,965

3,978,907

 負債・資本合計

 

16,322,100

16,339,977

(注)連結しているVIEの負債のうち債権者または受益権者が当社または子会社の他の資産に対する請求権をもたないものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当中間

連結会計期間末

 

(百万円)

(百万円)

短期借入債務

2,186

支払手形、買掛金および未払金

845

1,331

長期借入債務

339,143

260,523

その他

27,694

25,611

負債合計

369,868

287,465

 

(2) 【中間連結損益計算書】

 

 

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

    至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

    至 2024年9月30日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

営業収益

 

 

 

金融収益

6,9,13

171,642

164,734

有価証券売却・評価損益および受取配当金

8,13

10,850

6,550

オペレーティング・リース収益

259,949

310,848

生命保険料収入および運用益

8,13,17,21

285,738

233,808

商品および不動産売上高

173,800

190,874

サービス収入

457,977

496,819

 営業収益  計

 

1,359,956

1,403,633

営業費用

 

 

 

支払利息

13,21

90,891

83,717

オペレーティング・リース原価

 

176,894

192,799

生命保険費用

13,17

222,097

166,863

商品および不動産売上原価

 

124,795

139,155

サービス費用

 

267,177

290,952

その他の損益

13,21

2,503

10,902

販売費および一般管理費

15,16

302,265

314,225

信用損失費用

7,24

8,616

7,319

長期性資産評価損

19

538

506

有価証券評価損

8

16

223

 営業費用  計

 

1,195,792

1,206,661

営業利益

 

164,164

196,972

持分法投資損益

16,675

28,516

子会社・持分法投資売却損益および清算損

4,13,21

3,628

31,503

税引前中間純利益

 

184,467

256,991

法人税等

 

53,827

74,862

中間純利益

 

130,640

182,129

非支配持分に帰属する中間純利益(△損失)

 

2,502

△973

償還可能非支配持分に帰属する中間純利益

12

38

156

当社株主に帰属する中間純利益

 

128,100

182,946

 

 

1株当たり当社株主に帰属する

中間純利益(円):

20

 

 

基本的

 

109.92

159.42

希薄化後

 

109.76

159.15

(注)2024年3月期第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、前中間連結会計期間の中間連結損益計算書についても組替再表示しています。

 

(3) 【中間連結包括利益計算書】

 

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

    至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

    至 2024年9月30日)

区分

金額(百万円)

金額(百万円)

中間純利益

130,640

182,129

その他の包括利益(△損失)

 

 

未実現有価証券評価損益

△100,412

△54,756

保険契約債務割引率変動影響

110,576

2,741

金融負債評価調整

△123

△75

確定給付年金制度

△89

△526

為替換算調整勘定

163,583

△63,533

未実現デリバティブ評価損益

2,408

△8,229

その他の包括利益(△損失) 計

175,943

△124,378

中間包括利益

306,583

57,751

非支配持分に帰属する中間包括利益(△損失)

7,553

△2,132

償還可能非支配持分に帰属する中間包括利益(△損失)

200

△13

当社株主に帰属する中間包括利益

298,830

59,896

 

(4) 【中間連結資本変動計算書】

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

当社株主資本

当社株主

資本合計

(百万円)

非支配持分

(百万円)

資本合計

(百万円)

資本金

(百万円)

資本剰余金

(百万円)

利益剰余金

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

自己株式

(百万円)

2023年3月31日残高

221,111

233,169

3,054,448

156,135

△121,256

3,543,607

70,715

3,614,322

子会社への出資

 

 

 

 

 

2,946

2,946

非支配持分との取引

 

84

 

△165

 

△81

1,038

957

中間包括利益

 

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益

 

 

128,100

 

 

128,100

2,502

130,602

その他の包括利益(△損失)

 

 

 

 

 

 

 

 

未実現有価証券評価損益

 

 

 

△100,411

 

△100,411

△100,411

保険契約債務割引率変動影響

 

 

 

110,576

 

110,576

110,576

金融負債評価調整

 

 

 

△123

 

△123

△123

確定給付年金制度

 

 

 

△89

 

△89

△89

為替換算調整勘定

 

 

 

158,229

 

158,229

5,191

163,420

未実現デリバティブ評価損益

 

 

 

2,548

 

2,548

△140

2,408

その他の包括利益 計

 

 

 

 

 

170,730

5,051

175,781

中間包括利益 計

 

 

 

 

 

298,830

7,553

306,383

配当金

 

 

△50,209

 

 

△50,209

△1,354

△51,563

自己株式の取得による増加額

 

 

 

 

△31,474

△31,474

△31,474

その他の増減

 

426

 

 

△1

425

425

2023年9月30日残高

221,111

233,679

3,132,339

326,700

△152,731

3,761,098

80,898

3,841,996

 

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

当社株主資本

当社株主

資本合計

(百万円)

非支配持分

(百万円)

資本合計

(百万円)

資本金

(百万円)

資本剰余金

(百万円)

利益剰余金

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

自己株式

(百万円)

2024年3月31日残高

221,111

233,457

3,259,730

357,148

△129,980

3,941,466

80,499

4,021,965

会計基準書アップデート第2023-02号適用による累積的影響額

 

 

△157

 

 

△157

△157

2024年4月1日残高

221,111

233,457

3,259,573

357,148

△129,980

3,941,309

80,499

4,021,808

子会社への出資

 

 

 

 

 

3,405

3,405

非支配持分との取引

 

 

 

 

 

△4,553

△4,553

中間包括利益(△損失)

 

 

 

 

 

 

 

 

中間純利益(△損失)

 

 

182,946

 

 

182,946

△973

181,973

その他の包括利益(△損失)

 

 

 

 

 

 

 

 

未実現有価証券評価損益

 

 

 

△54,744

 

△54,744

△54,744

保険契約債務割引率変動影響

 

 

 

2,741

 

2,741

2,741

金融負債評価調整

 

 

 

△75

 

△75

△75

確定給付年金制度

 

 

 

△525

 

△525

△1

△526

為替換算調整勘定

 

 

 

△62,223

 

△62,223

△1,153

△63,376

未実現デリバティブ評価損益

 

 

 

△8,224

 

△8,224

△5

△8,229

その他の包括利益(△損失) 計

 

 

 

 

 

△123,050

△1,159

△124,209

中間包括利益(△損失)  計

 

 

 

 

 

59,896

△2,132

57,764

配当金

 

 

△64,405

 

 

△64,405

△509

△64,914

自己株式の取得による増加額

 

 

 

 

△35,417

△35,417

△35,417

自己株式の処分による減少額

 

△158

 

 

316

158

158

その他の増減

 

656

 

 

 

656

656

2024年9月30日残高

221,111

233,955

3,378,114

234,098

△165,081

3,902,197

76,710

3,978,907

(注)上記の中間連結資本変動計算書には、償還可能非支配持分の変動は含まれていません。詳細については、注記12「償還可能非支配持分」をご参照ください。

 

(5) 【中間連結キャッシュ・フロー計算書】

 

前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

  至 2023年9月30日)

当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

  至 2024年9月30日)

区分

金額(百万円)

金額(百万円)

Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

中間純利益

130,640

182,129

営業活動から得た現金(純額)への中間純利益の調整:

 

 

減価償却費・その他償却費

178,502

200,794

リース純投資の回収

235,228

258,428

信用損失費用

8,616

7,319

持分法投資損益

△16,675

△28,516

子会社・持分法投資売却損益および清算損

△3,628

△31,503

短期売買目的保有以外の有価証券の売却益

△3,703

△884

オペレーティング・リース資産の売却益

△27,792

△44,646

長期性資産評価損

538

506

有価証券評価損

16

223

短期売買目的保有の有価証券の減少

2,324

13,853

棚卸資産の減少(△増加)

△52,653

2,465

受取手形、売掛金および未収入金の減少

21,880

28,794

支払手形、買掛金および未払金の減少

△36,073

△18,950

保険契約債務および保険契約者勘定の増加

100,338

41,053

その他の増減(純額)

53,472

△11,025

営業活動から得た現金(純額)

591,030

600,040

Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

リース資産の購入

△620,344

△671,739

営業貸付金の実行

△665,218

△698,963

営業貸付金の元本回収

628,398

723,410

オペレーティング・リース資産の売却

114,989

143,787

持分法適用会社への投資(純額)

△126,495

△37,486

持分法投資の売却

10,181

12,847

売却可能負債証券の購入

△238,062

△373,479

売却可能負債証券の売却

89,928

225,927

売却可能負債証券の償還

20,694

139,666

短期売買目的保有以外の持分証券の購入

△22,832

△43,981

短期売買目的保有以外の持分証券の売却

6,612

20,060

事業用資産の購入

△37,368

△23,787

子会社買収(取得時現金控除後)

△12,966

△34,279

子会社売却(売却時現金控除後)

5,543

37,724

その他の増減(純額)

△12,936

△22,155

投資活動に使用した現金(純額)

△859,876

△602,448

Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

満期日が3ヶ月以内の借入債務の増加(純額)

40,454

154,418

満期日が3ヶ月超の借入債務による調達

484,586

574,786

満期日が3ヶ月超の借入債務の返済

△471,333

△571,260

預金の受入の増加(△減少)(純額)

△23,631

49,646

親会社による配当金の支払

△50,209

△64,405

自己株式の取得

△31,474

△35,417

非支配持分からの出資

1,834

570

非支配持分からの子会社持分の取得

△150

△13

コールマネーの増加(△減少)(純額)

△20,000

23,000

その他の増減(純額)

△737

△863

財務活動から得た(に使用した)現金(純額)

△70,660

130,462

Ⅳ 現金、現金等価物および使途制限付現金に対する

  為替相場変動の影響額

26,828

△9,741

Ⅴ 現金、現金等価物および使途制限付現金増加(△減少)額

  (純額)

△312,678

118,313

Ⅵ 現金、現金等価物および使途制限付現金期首残高

1,366,908

1,185,307

Ⅶ 現金、現金等価物および使途制限付現金期末残高

1,054,230

1,303,620

(注)1  前中間連結会計期間末および当中間連結会計期間末現在において、連結貸借対照表に計上している現金、現金等価物および使途制限付現金は以下のとおりです。

 

前中間

連結会計期間末

(百万円)

当中間

連結会計期間末

(百万円)

現金および現金等価物

915,107

1,168,945

使途制限付現金

139,123

134,675

現金、現金等価物および使途制限付現金  合計

1,054,230

1,303,620

 

   2 2024年4月1日より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、前中間連結会計期間の中間連結キャッシュ・フロー計算書についても組替再表示しています。

 

中間連結財務諸表注記

 

1  会計処理の原則および手続ならびに中間連結財務諸表の表示方法

  この連結財務諸表は、米国預託証券の発行等に関して要請されている用語、様式および作成方法について、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(米国財務会計基準審議会会計基準編纂書(以下、「会計基準編纂書」)等)によって作成しています。

  当社は、1998年9月にニューヨーク証券取引所に上場して以来、米国預託証券の発行等に関して要請されている用語、様式および作成方法により作成した連結財務諸表を含めた年次報告書を米国証券取引委員会に登録しています。

  なお、当社が採用している会計処理の原則および手続ならびに表示方法のうち、わが国の連結財務諸表作成基準および連結財務諸表規則に準拠した場合と異なるもので主要なものは以下のとおりです。

 

(a)初期直接費用、貸付金組成手数料および関連直接組成費用

  米国会計基準では、販売型リースおよび直接金融リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、実行時の利回りに対する修正としてリース期間にわたって利息法により配分しています。オペレーティング・リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、リース期間にわたり定額法で認識しています。貸付の実行に関わる貸付金組成手数料および関連直接組成費用は、主に繰延処理を行い、契約期間にわたって利息法により配分しています。

  日本会計基準では、発生時に費用処理することとなっています。

 

(b)信用損失引当金の会計処理

  米国会計基準では、個別に評価していない金融資産に対する信用損失引当金は、残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失の見積もりにより計上されます。また、オフバランスシートの信用エクスポージャーにおいては、信用リスクに晒される残存期間にわたる信用損失の見積もりにより引当金が計上されます。

  日本会計基準では、個別に評価していない金融債権等に対する貸倒引当金は、主に過去の貸倒実績率に基づき、報告日における対象債権残高に対する見積もりにより計上されます。

 

(c)オペレーティング・リースの会計処理

  米国会計基準では、オペレーティング・リース収益は契約期間にわたって定額法で認識しています。またオペレーティング・リース資産は、主として見積耐用年数を償却期間とした定額法により減価償却を行っています。

  日本会計基準では、定率法等による償却も認められています。

 

(d)生命保険の会計処理

  米国会計基準では、新規保険契約の獲得もしくは保険契約の更新に直接的に関連する費用を繰り延べ、予想保険期間にわたり一定水準で償却しています。

  日本会計基準では、これらの費用は、発生年度の期間費用として処理することとなっています。

  また、米国会計基準では、将来保険給付債務は、予想される将来の保険加入者への保険給付金に基づく平準純保険料方式によって算出しています。割引率は評価日時点の割引率を適用し、事業費率の前提を除きその他の見積もり前提は少なくとも年に一度見直しをしています。キャッシュ・フローの前提条件を見直したことによる、将来保険給付債務の変動額は期間損益として計上されます。割引率の前提条件を見直したことによる、将来保険給付債務の変動額は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上されます。

  日本会計基準では行政監督庁の認める方式により算定しています。

 

(e)企業結合における営業権およびその他の無形資産に関する処理

  米国会計基準では、営業権および耐用年数が確定できない無形資産は償却をせず、少なくとも年1回の減損テストを行っています。また、減損の可能性を示す事象または状況の変化が起きた場合、発生した時点において減損テストを行っています。

  日本会計基準では、営業権(のれん)は20年以内の適切な償却期間を設定し償却を行うこととなっています。

 

(f)年金会計

  米国会計基準では、年金数理上の純利益および純損失について、コリドー方式を採用して償却処理しています。

  日本会計基準では、年金数理計算上の差異は平均残存勤務期間内の一定の年数で全額償却することとなっています。

 

(g)子会社持分の一部売却

  米国会計基準では、支配の喪失を伴う保有持分の一部売却においては、売却された持分に関連する実現損益および継続して保有する持分の公正価値の再測定による損益が認識されます。

  日本会計基準では、支配の喪失を伴う保有持分の一部売却においては、売却された持分に関連する実現損益のみが認識され、継続保有する持分の再測定による損益は認識されません。

 

(h)キャッシュ・フロー計算書

  米国会計基準では、キャッシュ・フロー区分が日本会計基準と異なっています。重要なものはリース資産の購入およびオペレーティング・リース資産の売却、営業貸付金の実行および元本回収(売却予定の営業貸付金の実行および元本回収は除く)であり、「投資活動によるキャッシュ・フロー」に含めています。

  日本会計基準においては、これらは「営業活動によるキャッシュ・フロー」に区分することとなっています。

  また、米国会計基準では使途制限付現金を現金および現金等価物残高に加えることが求められています。

 

(i)金融資産の譲渡

  米国会計基準では、証券化で利用される信託や特別目的会社といった様々な事業体(以下、「SPE」)についてVIEに適用される連結の検討を行うことが要求されています。検討の結果、連結対象と判断されたSPEに対して証券化を目的として金融資産を譲渡した場合、当該金融資産は売却処理されません。

  また、譲渡人が金融資産の一部を譲渡した場合、譲渡人と譲受人が保有する各持分が参加持分の定義に該当し、かつ部分的な譲渡が金融資産の消滅の認識要件を充足しない限り、当該金融資産は売却処理されず、当該金融資産を裏付けとした借入処理を適用します。

  日本会計基準では、一定の要件を満たすSPEは、資産の譲渡人の子会社に該当しないものと推定することができます。このようなSPEに対して証券化を目的として金融資産を譲渡した場合には、当該SPEは連結されず、譲渡人は金融資産に対する支配が他に移転した時点で当該金融資産を売却処理し、譲渡損益を認識します。

  また、譲渡人が金融資産の一部を譲渡した場合、部分的な譲渡が金融資産の消滅の認識要件を充足する場合には、当該金融資産を売却処理し、譲渡損益を認識します。

 

(j)投資有価証券

  米国会計基準では、原則としてすべての持分証券の評価損益を期間損益に含めて計上しています。また、売却可能負債証券の評価損益のうち、信用損失から生じる損失については信用損失引当金を通じて期間損益に計上し、その他の要素から生じた評価損益は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

  日本会計基準では、短期売買目的および満期保有目的以外の投資有価証券の評価損益は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

 

(k)公正価値オプション

  米国会計基準では、公正価値オプションを事前に選択することで、特定の金融資産および負債を公正価値で当初認識し、その後の公正価値の変動を連結損益計算書上で認識することが認められています。なお、すべての公正価値の変動のうち金融商品固有の信用リスクの変動から生じる金融負債の公正価値の変動部分は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

  日本会計基準では、公正価値オプションの規定はありません。

 

(l)借手のリース取引

  米国会計基準では、借手のリース取引において、原則として使用権資産とリース負債を計上することとなっています。

  日本会計基準では、借手のリース取引のうちオペレーティング・リース取引について、オフバランス処理されます。

 

2  重要な会計方針

(a)連結の方針

連結子会社

  この連結財務諸表は当社およびすべての子会社を連結の範囲に含んでいます。また、当社および子会社が主たる受益者であるVIEを連結の範囲に含んでいます。

  支配の喪失を伴う子会社持分の一部売却においては、売却持分に関する実現損益および継続保有する持分の公正価値の再測定による損益を認識する一方、子会社持分の追加取得および支配が継続する一部売却においては、資本取引として処理しています。

  一部の海外子会社は、会計基準編纂書946(金融サービス―投資会社)において投資会社と判定された子会社を連結しています。これらの投資会社と判定された子会社が保有する投資についてはその投資を公正価値で測定し、公正価値の変動を連結損益計算書上で認識しています。

  連結にあたり連結会社間のすべての重要な債権・債務および取引は消去しています。

 

持分法適用会社

(1)持分法適用会社株式

  20%以上50%以下の議決権を有する、あるいは重要な影響力を行使しうる株式投資については、公正価値オプションを選択しているものを除き、原則として持分法を適用しています。なお、議決権の過半数を所有しているにもかかわらず、非支配株主が通常の事業活動における意思決定に対して重要な参加権を持つ場合、持分法適用会社株式と認識しています。

 

(2)不動産共同事業体持分

  不動産の開発および運営の契約等による共同事業への投資は原則として持分法を適用しています。

 

(3)その他パートナーシップ等投資

  保有比率が3%から5%を超えるまたは重要な影響力を行使しうるリミテッド・パートナーシップ等への投資は、公正価値オプションを選択しているものを除き、原則として持分法を適用しています。

 

  持分法適用会社に対する投資は、取得価額に未分配利益に対する当社の持分相当額を加減算した金額を計上しています。投資の価値が下落し、その下落が一時的ではないと判断される場合には、公正価値まで評価減しています。

  また、持分法適用会社が第三者に、当社および子会社の1株当たりの平均投資簿価と異なる価格で株式を発行した場合、当社および子会社は保有する持分法投資の投資簿価を修正し、その増減額を持分比率が変動した連結会計年度の損益として認識しています。

 

  一部の連結子会社および持分法適用会社には、継続的に3ヶ月以内の決算日の異なる財務諸表を用いています。

 

(b)見積もり

  一般に公正妥当と認められた会計基準に基づく連結財務諸表の作成においては、期末日の資産・負債の金額および決算期の収益・費用の金額に影響を与える見積もりや推定の結果を用いています。実際の数値はこれら見積もりの数値と異なる可能性があります。当社は以下の11の範囲において見積もりが特に連結財務諸表に重要な影響を与えると考えています。公正価値測定における評価技法の選択および前提条件の決定、企業結合により取得した資産および引き受けた負債の公正価値測定、ファイナンス・リースおよびオペレーティング・リースの無保証残存価額の決定および再評価、保険契約債務および繰延募集費用の決定および再評価、信用損失引当金(オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金を含む)の決定、長期性資産の減損の認識および測定、投資有価証券の減損の認識および測定、繰延税金資産の評価性引当金の決定およびタックス・ポジションの評価、デリバティブを用いたヘッジ取引の有効性判定および測定、給付債務および期間純年金費用の決定、営業権およびその他の無形資産の減損の認識および測定に、見積もりや推定の結果を用いています。

 

(c)外貨換算の方法

  当社および子会社は、それぞれの機能通貨をもって会計処理を行っています。外貨建ての取引は、取引日の為替相場によって機能通貨に換算しています。外貨建て金銭債権・債務は期末日の為替相場によって機能通貨に換算しています。

  海外子会社および持分法適用会社の財務諸表項目の換算について、すべての資産および負債は期末日の為替相場により円貨に換算し、収益および費用については期中の平均為替相場によって円貨に換算しています。海外子会社および持分法適用会社の取引通貨を各社の機能通貨として認識しています。外貨建ての財務諸表の円換算に関して発生した換算差額は為替換算調整勘定として税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

 

(d)収益の認識基準

  当社および子会社は、商品および不動産売上高、サービス収入にかかる顧客との契約から生じる収益を、顧客との契約において約束した財またはサービスの移転を描写するように、その移転した財またはサービスと交換に権利を得ると見込む対価を反映した金額で認識しています。収益は、値引き、リベートおよび返品等を控除した金額で測定しています。履行義務充足前に顧客から対価を受け取る場合には、契約負債として認識しています。また、他の当事者が関与する取引においては、顧客に財またはサービスの支配が移転する前に当社および子会社がそれらを支配している場合には、取引の本人として収益を総額で認識しています。

 

  上記以外に、下記で説明している方針をそれぞれの取引に適用しています。

 

金融収益

  金融収益には、主にファイナンス・リース収益、貸付金収益および金融保証収益を計上しています。

 

(1)ファイナンス・リース収益

  リース取引はOA機器をはじめ、産業機械、輸送用機器、不動産など様々な物件のリースからなります。リース純投資は、販売型リースおよび直接金融リースを含んでおり、これらはリース期間中に投下元本を概ね全額回収する契約です。これら以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理しています。リース純投資にかかる利息収益は、それぞれのリース期間にわたり利息法で認識しています。リース料が変動する場合は、変動の基礎となる事実と状況の変化が発生した期間の損益として会計処理しています。リースサービスを提供するときには、当社および子会社は、レッシー(賃借人)の代わりにリース資産にかかる税金や保険料の支払い等の補足的な業務を実行します。レッシー(賃借人)から受け取るそれらの貸手の費用に対する補填額はファイナンス・リース収益に、それらの費用はその他の損益に計上しています。見積残存価額はリース期間終了時の物件の処分により見込まれる売却額です。見積残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績に基づいて決定されています。販売型リースおよび直接金融リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、実行時の利回りに対する修正としてリース期間にわたって利息法により配分しています。初期直接費用の未償却残高は、リース純投資に計上しています。

 

(2)貸付金収益

  営業貸付金の利息収入は、発生主義により認識しています。また、貸付実行に関わる貸付金組成手数料および関連直接組成費用を相殺して繰延処理し、実行時の利回りに対する修正として貸付の契約期間にわたって利息法により配分しています。買取債権以外の営業貸付金から生じる利息回収額は、貸付元本残高に回収可能性があると見込まれる場合は利息収入として計上し、回収可能性が乏しい場合は、貸付元本の回収額として処理しています。また、買取債権は法的には貸付債権として保有されますが、債務不履行の状態にある債権は通常の回収手段により回収することは期待できず、買い取り後の担保の回収にあたっては個別の方策が必要とされるため、回収額、回収時期、回収方法を合理的に見積もることはできません。このため、買取債権については原価回収基準による方法で収益認識を行っています。

 

(3)金融保証収益

  保証契約の開始時に保証の公正価値を連結貸借対照表に負債計上し、当社および子会社が保証のリスクから解除されるのに従って、主に保証期間にわたり規則的で合理的な償却方法で収益を計上しています。

 

(4)収益計上停止の方針

  すべてのクラスに共通して、リース純投資および営業貸付金については、元本または利息が支払期日より30日以上経過しても回収されない債権を、支払期日経過債権として認識しています。なお、支払条件を緩和した債権について、緩和後の条件に従い、元本または利息の未収期間が支払期日より30日以上経過していない債権は、支払期日経過債権に含めていません。支払期日経過債権のうち90日以上経過しても回収されない場合、またはそれ以前であっても個々の顧客の信用状況、および過去の償却実績、未収およびその発生状況などの要因に基づいて経営陣が回収可能性に懸念があると判断した場合は、収益の計上を停止しています。ただし、災害などの債務者の責めに帰すことのできない事由により、国が最長6カ月以内の返済猶予の要請を出した場合や、公共団体等から類似の要請が出た場合の支払期日経過債権について、当該期間中に生じた未収は、回収可能性に懸念がある場合を除き、収益計上停止の対象にしていません。未回収の発生利息は、連結貸借対照表上、リース純投資または営業貸付金に計上され、信用損失引当金の設定対象となります。また、一定額が継続的に入金されるなど、約定に従った元本の返済の可能性が高くなったと判断した場合、リース純投資および営業貸付金の収益計上を再開しています。収益計上を再開するまでに必要となる継続的な入金期間は、債務者の事業特性や財政状態、経済環境およびトレンドなど、その債務者の支払能力を評価するときに考慮される諸状況に応じて変わります。

 

オペレーティング・リース収益

  オペレーティング・リース収益は契約期間にわたって定額法で認識しています。リース料が変動する場合は、変動の基礎となる事実と状況の変化が発生した期間の損益として会計処理しています。当初のリース契約で規定されていないリース料のその後の変更は、原則としてリースの条件変更として会計処理します。

  リースサービスを提供するときには、当社および子会社は、レッシー(賃借人)の代わりにリース資産にかかる税金や保険料の支払い等の補足的な業務を実行します。レッシー(賃借人)から受け取るそれらの貸手の費用に対する補填額はオペレーティング・リース収益に、それらの費用はオペレーティング・リース原価に計上しています。オペレーティング・リース投資は減価償却累計額控除後の価額で計上しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、減価償却累計額をそれぞれ936,001百万円および950,230百万円計上しています。また、オペレーティング・リース資産は主として見積耐用年数を償却期間とした定額法により減価償却を行い、減価償却費はオペレーティング・リース原価に計上しています。オペレーティング・リース資産を処分することにより発生する損益は、オペレーティング・リース収益に計上しています。

  見積残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績に基づいて決定しています。オペレーティング・リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、リース期間にわたり定額法で認識しています。初期直接費用の未償却残高は、オペレーティング・リース投資に計上しています。

 

(e)保険取引および再保険取引

  生命保険契約の収入は支払期日に収益認識し、支払再保険料を控除した金額で計上しています。

  生命保険給付金は保険事故が発生した時点で費用として認識します。保険契約は長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険、養老保険、医療保険および個人年金保険契約等から構成されています。個人年金保険以外の保険契約において必要とされる将来保険給付債務は、将来の予想される保険契約給付金に基づく平準純保険料方式によって、契約年度、通貨、払方(全期払、短期払)および商品区分ごとにグルーピングして算出しています。将来支払う保険給付金や一定の関連費用の現在価値から、将来収受する予定純保険料の現在価値を控除した額を、保険料収入の認識時に負債計上しています。短期払契約について、受け取った営業保険料が純保険料を超過する額を繰延利益負債として計上しています。

  将来保険給付債務は、死亡率、罹患率、解約率、事業費率、割引率などの前提条件を用いて見積もっています。これらの前提条件は、過去の実績や業界データおよびその他の要因を勘案した上で決定しています。事業費率の前提を除き、連結会計年度ごとに少なくとも年に一度将来キャッシュ・フローの前提条件を見直しています。事業費率の前提については契約時に直近の実績に基づく事業費率を定めたうえで、その後見直しを行わない前提としています。また、四半期毎に過去の実績キャッシュ・フローを反映したうえでグループごとに将来保険給付債務の計算に使用する純保険料率を更新しています。当該純保険料率を用いて、再評価を実施した会計期間の期首時点の将来保険給付債務を計算し、純保険料率を更新する前の同日現在の負債の帳簿価額と比較し、その変動額を再測定による利益または損失として、連結損益計算書上、生命保険費用に計上しています。なお、再評価後の期間については、更新後の純保険料率を使用して将来保険給付債務を測定しています。純保険料が営業保険料を上回った場合は、将来保険給付債務が増額され、超過金額は生命保険費用として直ちに期間損益として認識されます。

  将来保険給付債務と同様のデュレーションを有する投資適格中程度の社債利回りとして、A格の確定利付金融商品の利回りを基礎とするイールドカーブを採用しています。A格の確定利付金融商品の利回りについては情報ベンダーの提供するインデックスを参照しています。割引率の前提は四半期ごとに更新した上で、報告日の負債の再測定に使用していますが、その結果生じる変動は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上されています。参照しているインデックスの観察可能な期間を超える期間については、スミス・ウィルソン法により終局フォワードレートを補間したイールドカーブを割引率の前提としています。

  一部の子会社が取り扱っている保険契約には、変額年金保険契約および変額保険契約ならびに定額年金保険契約があります。変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する資産は、主に持分証券であり、連結貸借対照表上、投資有価証券に計上しています。運用資産は公正価値評価し、その売却損益および評価損益は、連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に計上しています。一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約について、公正価値オプションを選択し、公正価値の変動により生じた損益を生命保険費用に計上しています。

  一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約に関して最低保証を行っており、契約上定められた最低給付額を保険契約者に履行するリスクを有しています。そのようなリスクを回避するため、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる最低保証部分の一部を再保険会社に出再するとともに、再保険でカバーされていないリスクについては、デリバティブを用いて経済的ヘッジを行っています。再保険によって、保険契約者への契約上の義務が消滅または第一次債務者の地位から免責されるものではなく、再保険会社の債務不履行により、損失が発生する可能性があります。一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約の再保険契約について、公正価値オプションを選択し、連結貸借対照表上、その他資産に含めて表示しています。

  定額年金保険契約については、払込保険料に予定利回りに基づく利息額および一部の子会社の買収に関連した公正価値の調整額を加え、契約者の引出額、費用およびその他手数料を差し引くことで保険契約債務および保険契約者勘定を算出しています。当該利息額は、生命保険費用に計上しています。

  新規保険契約の獲得もしくは保険契約の更新に直接的に関連する費用を繰り延べています。繰延募集費用は、主に保険契約維持費を除く代理店手数料および保険引受費用から構成されます。繰延募集費用の償却の基礎とする保険契約は、関連する将来保険給付債務の見積もりに用いられたグループと同様に、契約年度、通貨、払方(全期払、短期払)および商品区分によりグルーピングしています。

  繰延募集費用は、グループごとの予想保険期間にわたり一定水準となる方法で償却され、その償却額は生命保険費用に計上されています。

  すべてのグルーピングされた契約について、保険事業における経験、業界のデータおよびその他の要因に基づき、将来保険給付債務に使用される前提条件と整合的な死亡率および解約率を用いて保有契約数を予測しています。なお、死亡率および解約率の予測を変更した場合の繰延募集費用の償却に係る影響は、更新後の死亡率および解約率に基づいた保有契約数に実績を考慮する形で、当期および予測される残存契約期間にわたり認識されます。

 

(f)信用損失引当金

  信用損失引当金は、リース純投資や営業貸付金等の償却原価で測定する金融資産の残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失を見積もり、経営陣の判断により十分な引当てを行っています。残存期間には、予想される期限前償還を反映しています。信用損失引当金は主に信用損失費用の繰入によって増加し、貸倒処理に伴う取崩により減少します。

  信用損失引当金の設定は多数の見積もりと判断に左右されます。信用損失引当金の設定にあたって、債務者の事業特性と財政状態、過去の貸倒償却実績、未収状況および過去のトレンド、債権に対する担保および保証の価値、経済環境や事業環境の現状ならびに予想される将来の見通しなどを評価する必要があります。

  当社および子会社は、これらの見積もりや判断に応じた様々な算定方法を使用して、信用損失引当金を見積もっています。特定の金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、それらの金融資産を1つのプールとして集合的な評価を行います。これに対して、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、その金融資産に対して個別評価を実施します。金融資産の性質や関連するリスク特性、貸倒償却実績や相関する経済指標による将来予測シナリオなど、利用可能な情報によって最善の算定方法を選択しています。

  なお、債務者の財政状態および担保資産の処分状況等から将来の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、当該債権を償却しています。

  また、カードローンや営業貸付金のローン・コミットメントおよび金融保証契約に関連する信用損失のうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない場合は、信用損失引当金の対象になります。ローン・コミットメントは、企業が信用を供与する現在の契約上の義務にもとづき、将来実行される可能性を見積もり、予想実行額に対して引当金を計上します。金融保証契約は、偶発債務に含まれる信用エクスポージャーに対して、引当金を計上します。オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、過去の貸倒償却実績、経済環境や事業環境の現状ならびに合理的かつ裏付け可能な方法による将来の見通しなどを含む定量的および定性的要因を考慮し、営業貸付金およびリース純投資の信用損失引当金と同様に様々な算定方法を使用して、引当金を見積もっています。このようなオフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、連結貸借対照表上、その他負債に計上されています。

 

(g)長期性資産の減損

  当社および子会社は、オフィスビル、賃貸マンション、航空機、船舶、メガソーラーや運営施設などをはじめとした使用目的で保有している有形固定資産や償却対象となる無形資産を含む長期性資産について、減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産から生じる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合は回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回った場合には公正価値まで評価減しています。公正価値については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引現在価値法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士等によって評価しています。

 

(h)投資有価証券

  持分証券は原則、公正価値により評価し、その評価損益を期間損益に含めて計上しています。公正価値が容易に測定できない持分証券においては、1株当たり純資産価値で評価、もしくは代替的測定法を選択した投資については、減損控除後の取得原価に観察可能な価格の変動から生じる金額を加減算した金額を公正価値として計上しています。

  代替的測定法を選択した投資については、定性的な評価の結果、減損していると判断された場合には、公正価値により測定し、帳簿価額がこの公正価値を上回る金額を評価損として期間損益に計上します。

  また、持分証券のうち、公正価値オプションを選択した投資については公正価値評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  短期売買目的負債証券は公正価値により評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  売却可能負債証券は公正価値により評価し、未実現評価損益は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上、もしくは公正価値オプションを選択した投資については公正価値評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  売却可能負債証券について、公正価値が償却原価を下回った場合、その証券は減損しており、償却原価を下回る公正価値の下落が信用損失またはその他の要素のいずれから生じているかを個別の証券ごとに決定します。信用損失に伴う減損は信用損失引当金を通じて期間損益に計上しています。その他の要素から生じた減損は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。信用損失の見積もりにおいて、回収見込キャッシュ・フローの現在価値が償却原価ベースを下回る場合には、信用損失が存在するとみなしています。信用損失引当金を計上している負債証券を売却する意図がある場合、または当該証券の公正価値が償却原価まで回復する前に売却しなければならない可能性が50%超となった場合は、信用損失引当金を直接償却し、追加減損を期間損益に計上した上で償却原価を公正価値まで減損しています。なお、公正価値が償却原価を下回った時点において売却可能負債証券の売却が見込まれる場合、信用損失引当金を通さずに公正価値と償却原価の差額の金額を直接減額する方法により評価損として期間損益に計上しています。

  満期保有目的負債証券は償却原価により計上しています。満期保有目的負債証券は会計基準編纂書326(金融商品―信用損失)(以下、「信用損失基準」)の対象であり、信用損失引当金の見積もりについては、注記2「重要な会計方針(f)信用損失引当金」をご参照ください。

 

(i)法人税等

  中間連結会計期間の税金費用は、税引前中間純利益に見積実効税率を適用して計上しています。この見積実効税率は、中間連結会計期間を含む連結会計年度の見積税金費用と見積税引前当期純利益に基づき算出しています。

  連結会計年度における法人税等は資産負債法により計上しています。繰延税金資産・負債は、資産および負債の財務諸表上と税務上との帳簿価額の差異および繰越欠損金による将来の見積税効果について認識しています。繰延税金資産・負債は、一時差異が解消されると見込まれる期の課税所得に対して適用される税率を使用して計算しています。繰延税金資産・負債における税率変更の影響は、税率変更が制定された日を含む年度の損益として認識しています。当社および子会社は、税法の改正、税率の変更、または評価性引当金の実現に関する判断の変更から生じる、その他の包括利益(損失)累計額に残留する税金相当額の組替について、個々の項目ごとに売却または終了を基準として認識する個別法によっています。利用可能な証拠の重要度に基づいて繰延税金資産のすべてあるいは一部について実現しない可能性が実現する可能性よりも高い場合には、評価性引当金を計上しています。

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における実効税率は、それぞれ約29.2%および約29.1%です。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、当社および国内子会社には法人税が約24%、住民税が約4%および事業税が約4%課され、これに基づいて計算された法定実効税率は約31.5%です。実効税率は、主に損金不算入項目、益金不算入項目、評価性引当金の増減額、税率が法定実効税率より低い子会社および子会社の未分配利益の影響などの要因により法定実効税率とは相違しています。なお、当社および一部の子会社は、グループ通算制度を適用しています。

  当社および子会社は、日本および海外各国で税務申告を行い、申告上で採用するあるいは将来採用するであろうタックス・ポジションについて、税法上の技術的な解釈に基づき、申し立てや訴訟等による決定を含む税務調査において認められる可能性が認められない可能性よりも高い場合に、その影響を財務諸表で認識し、税務当局との解決において実現する可能性が50%を超える最大の金額で当該認識基準を満たすタックス・ポジションを測定しています。当社および子会社は、未認識のタックス・ベネフィットをその解消方法に基づき、繰延税金資産から控除して表示するか、または負債として表示しています。当社および子会社は法人税等にかかる課徴金および利息費用については、連結損益計算書上、法人税等に含めています。

 

(j)資産の証券化

  当社および子会社は、リース債権、営業貸付金といった金融資産を証券化し、投資家に売却しています。証券化においては、売却の対象となる資産をSPEに譲渡し、その資産を担保とした信託受益権および証券を発行し売却します。

  このような証券化取引において、当社および子会社が主たる受益者となる証券化のためのSPEは連結し、譲渡金融資産は売却処理しません。連結されたSPEが保有する資産を、譲渡前と同様に資産の種類に応じてリース債権、営業貸付金として会計処理し、投資家に発行された信託受益権および証券を借入金として負債に計上しています。なお、連結対象とならない譲受人に対して金融資産を譲渡する場合は、当社および子会社が対象となる資産に対する支配を放棄した時点で、売却として会計処理しています。

  当社および一部の子会社は、自社で組成した営業貸付金を、回収義務を保持したまま投資家に売却しています。また、一部の子会社は、他社が組成した営業貸付金の回収業務を受託しています。当該子会社は、これらの回収業務で契約により受領する手数料が、報酬として適正な水準を上回る場合にはサービス資産を、下回る場合にはサービス負債を認識します。サービス資産および負債は、当初は公正価値で認識し、その後は、回収業務から見込まれる見積利益または損失に比例して対応する期間にわたり償却し、四半期ごとに減損または追加負債計上の判定を行います。サービス資産および負債の公正価値は、自社開発モデルまたは独立した第三者機関により評価しています。これらは、割引率や期限前返済率および回収業務に要する費用を考慮した、回収業務による将来キャッシュ・フローの見積現在価値を基礎としています。自社開発モデルは、少なくとも半年に一度、第三者機関の評価を用いて検証しています。

 

(k)デリバティブ

  当社および子会社は、保有するすべてのデリバティブについて公正価値で連結貸借対照表に計上しています。計上後の公正価値変動の会計処理は、デリバティブの保有目的と、ヘッジ会計の要件を満たしているかどうかによって異なります。トレーディング目的またはヘッジ会計の要件を満たさない経済的ヘッジ目的で保有するデリバティブの公正価値の変動は、連結損益計算書に計上しています。ヘッジ会計の要件を満たすデリバティブについては、さらにそのヘッジ活動の種類に応じて、連結損益計算書上、ヘッジ対象資産および負債の公正価値変動を相殺するか、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

  認識された資産および負債、もしくは未認識確定契約の公正価値の変動に対するヘッジ(公正価値ヘッジ)の目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、ヘッジ対象の公正価値変動から生じる損益とともに、損益に計上しています。

  予定取引、または認識された資産、負債に関連して発生するキャッシュ・フローの変動に対するヘッジ(キャッシュ・フロー・ヘッジ)の目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、指定されたヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動が損益に影響するまで、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

  海外子会社および海外持分法適用会社への純投資のヘッジ目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に含まれている為替換算調整勘定に計上しています。

  当社および子会社は、有効性の評価から除かれた構成要素の当初の価値について、ヘッジ活動の種類に応じて、償却アプローチまたは公正価値アプローチを選択し連結損益計算書に計上しています。償却アプローチを選択した場合は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上し、ヘッジ手段の存在期間にわたり規則的で合理的な方法で損益に計上しています。公正価値アプローチを選択した場合は、公正価値の変動をただちに連結損益計算書に計上しています。

  当社および子会社は、ヘッジ会計を適用するものについてはすべてのヘッジ取引の開始にあたり、ヘッジ関係とヘッジ活動の詳細を文書化しています。また、当社および子会社はその開始時点およびその後も継続的に、ヘッジ関係が有効であるかどうかを評価しています。デリバティブがヘッジとして有効でないと判断された場合、ヘッジ会計を中止しています。

 

(l)年金制度

  当社および一部の子会社は、実質的に全従業員を対象とした拠出型および非拠出型の年金制度を採用しています。これらのうち確定給付型年金制度については、割引率、昇給率、年金資産長期期待収益率およびその他の見積もりを前提とした年金数理計算に基づく年金費用を計上しています。

  また、年金資産の公正価値と給付債務の差額として測定される年金制度の積立状況を連結貸借対照表において認識するとともに、当該積立状況の変動は、その変動が発生した連結会計年度に、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)として認識しています。

 

(m)株式による報酬制度

  当社および子会社は、原則として、株式に基づく報酬費用を従業員が提供するサービスの対価として、付与日の公正価値に基づいて測定しています。その費用は、必要な勤務期間にわたって認識しています。

 

(n)現金および現金等価物

  現金および現金等価物は、手元現金、銀行預金および取得日から3ヶ月以内に満期を迎える流動性の高い短期投資を含んでいます。

 

(o)営業貸付金

  営業貸付金のうち、当社および子会社が予測可能な将来において第三者へ売却を行う意図と能力を有しているものは売却予定の営業貸付金とみなし、公正価値オプションを適用しているものを除き、個別に取得原価と公正価値のいずれか低い価額で評価しています。一部の子会社は、売却予定の営業貸付金について公正価値オプションを選択しました。当該一部の子会社は、売却予定の営業貸付金の保有期間中の公正価値の変動を相殺するために先渡契約を締結していますが、公正価値オプションの選択により、営業貸付金の公正価値の変動と金利変動により生じる先渡契約の公正価値の変動を同じ会計期間に認識することができます。

  営業貸付金には、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在それぞれ137,179百万円および149,858百万円の売却予定の営業貸付金を計上しています。なお、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の売却予定の営業貸付金には、それぞれ129,959百万円および130,873百万円の公正価値オプションを適用している売却予定の営業貸付金を計上しています。

 

(p)事業用資産

  事業用資産は、主にホテルなどの運営資産や、メガソーラー、風力発電所および石炭・バイオマス混焼発電所などの環境事業用資産であり、減価償却累計額控除後の価額で計上しています。減価償却方法は、主として当該資産の見積耐用年数を償却期間とした定額法であり、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の減価償却累計額はそれぞれ205,320百万円および221,351百万円です。

 

(q)棚卸資産

  棚卸資産は、主に販売用不動産の開発のための前渡金(以下、「販売用資産前渡金」)、完成在庫(契約後、引き渡しされるまでの物件を含む。(以下、「販売用不動産」))および販売用の商品を含んでいます(以下、販売用不動産および販売用の商品を総称して「販売用資産」)。販売用資産前渡金については減損考慮後の原価法、販売用資産については低価法により評価しています。棚卸資産の原価は、個々の棚卸資産に代替性がない場合には、個別法に基づき算定し、個々の棚卸資産に代替性がある場合には、主として平均法に基づいて算定しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、販売用資産前渡金をそれぞれ118,458百万円および126,919百万円、販売用資産をそれぞれ108,901百万円および89,991百万円計上しています。

(r)社用資産

  社用資産は、減価償却累計額控除後の価額で計上し、当該資産の見積耐用年数を償却期間とした定率法または定額法により減価償却を行っています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の減価償却累計額は、それぞれ84,364百万円および84,267百万円です。

 

(s)使用権資産

  当社および子会社は、借手のリース取引から認識した使用権資産を、オペレーティング・リース投資、事業用資産および社用資産に計上しています。リース負債は、その他負債に計上しています。

  使用権資産は、リース負債の当初測定額に前払リース料等を調整した金額で当初測定し、償却累計額控除後の金額で計上しています。リース負債の当初測定額は、リース開始日現在の借手の追加借入利子率を使用して割り引いた未払リース料の現在価値です。ファイナンス・リース使用権資産は、主としてリース期間を償却期間とした定額法により償却を行っています。オペレーティング・リース使用権資産は、リース期間にわたって定額で計上されるオペレーティング・リース費用から利息費用を差し引いた金額で償却を行っています。ファイナンス・リース使用権資産の償却費およびオペレーティング・リース費用は、オペレーティング・リース原価、サービス費用、販売費および一般管理費に計上しています。

 

(t)その他資産

  その他資産は、主に買収により計上した営業権およびその他の無形資産、再保険契約に関する再保険貸、契約期間にわたり償却をしている保険募集費用の繰延額、不動産賃借に関わる保証金、賃貸不動産および事業用資産の建設に関わる前渡金、前払年金費用、リース契約に関する固定資産税・保守料・保険料の前払費用、サービス資産、デリバティブ資産、不動産請負工事契約に関連する契約資産および繰延税金資産を含んでいます。

 

(u)企業結合

  当社および子会社は、すべての企業結合を取得法により処理しています。取得法では、取得した資産および引き受

けた負債を、支配獲得日における公正価値に基づき認識および測定します。また、企業結合により獲得される無形資産が、2つの基準(契約または法的基準および分離可能基準)のうちの1つに該当する場合には、営業権から分離して認識しています。営業権は取得対価および非支配持分の公正価値の合計が、企業結合によって取得した純資産の公正価値に基づく認識額を超過する部分として測定しています。当社および子会社は、取得対価および非支配持分の公正価値の合計額が認識された純資産の公正価値を下回る場合にはバーゲン・パーチェス益を認識しています。段階的な取得に伴い達成された企業結合については、既存持分を支配獲得日の公正価値で再評価し、当該評価差額を損益として認識しています。

  企業結合により取得した資産および引き受けた負債の公正価値の測定には、重要な判断や前提、見積もりが必要に

なることがあります。企業結合により獲得される無形資産については、観察可能な市場価額が入手できない場合に

は、当社および子会社は、将来の売上高成長率や営業利益率、割引率等を用いた超過収益法やロイヤリティ免除法な

どの評価技法を用いて、公正価値を測定しています。

 

(v)営業権およびその他の無形資産

  当社および子会社は、営業権および耐用年数を確定できない無形資産は償却を行わず、少なくとも年1回の減損テストを行っています。また、減損の可能性を示す事象または状況の変化が起きた場合、発生した時点において減損テストを行っています。

  営業権の減損は、定量的な減損テストを実施する前に、報告単位の公正価値が営業権を含むその帳簿価額を下回っている可能性が50%超であるか否かについての定性的評価を行うことが認められています。当社および子会社は、一部の営業権については定性的評価を行っていますが、その他の営業権については定性的評価を行わずに直接定量的な減損テストを行っています。定性的評価を行っている一部の営業権について、事象や状況を総合的に評価した結果、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超でないと判断した場合は、その報告単位については定量的な減損テストを行っていません。一方、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超であると判断された営業権および定性的評価を行わない営業権については、定量的な減損テストを行っています。定量的な減損テストは、特定された報告単位の公正価値と帳簿価額を比較し、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。当社および子会社は、それぞれの事業セグメントまたはそれよりひとつ下のレベルの報告単位で、営業権の減損テストを行っています。

  耐用年数を確定できない無形資産の減損は、定量的な減損テストを実施する前に、耐用年数を確定できない無形資産が減損している可能性が50%超であるか否かについての定性的評価を行うことが認められています。当社および子会社は、一部の耐用年数を確定できない無形資産については定性的評価を行っていますが、その他の耐用年数を確定できない無形資産については定性的評価を行わずに直接定量的な減損テストを行っています。定性的評価を行っている一部の耐用年数を確定できない無形資産について、事象や状況を総合的に評価した結果、減損している可能性が50%超でないと判断した場合には、定量的な減損テストを行っていません。一方、減損している可能性が50%超であると判断された耐用年数を確定できない無形資産および定性的評価を行っていない耐用年数を確定できない無形資産については、当該無形資産の公正価値を算定して定量的な減損テストを行っています。耐用年数を確定できない無形資産の公正価値と帳簿価額を比較し、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。

  確定した耐用年数を持つ無形資産は、その耐用年数にわたって償却を行い、減損テストを行います。当社および子会社は、当該資産の減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産から生じる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額より低い場合は回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、営業権をそれぞれ631,770百万円および627,690百万円計上しています。

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、その他の無形資産をそれぞれ532,950百万円および518,942百万円計上しています。

 

(w)その他負債

  その他負債は、主に借手のリース取引から認識したリース負債、借入金利息、賞与および年金に関わる未払費用、リース契約にかかる前受リース料、賃貸不動産等に関わる受入保証金、車両メンテナンスサービスやソフトウエアサービスに関連する契約負債、デリバティブ負債およびオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失引当金を含んでいます。

 

(x)1株当たり利益

  基本的1株当たり利益は、当社株主に帰属する中間純利益を各期間の期中普通株式加重平均株式数で除して計算します。希薄化後1株当たり利益は、新株発行、株式への転換をもたらす権利の行使および約定の履行を考慮の上算定しています。

 

(y)償還可能非支配持分

  一部の子会社の非支配持分は、保有者に一定の事象が発生した場合に行使可能なプットおよびコールオプションを有している償還可能な持分です。当該非支配持分の償還は当該子会社が単独で意思決定できないため、連結貸借対照表上、負債の部と資本の部の中間に見積償還額で計上しています。

 

(z)新たに公表または適用された会計基準

  2020年3月、会計基準書アップデート第2020-04号(金利指標改革会計基準編纂書848(財務報告における金利指標改革の影響の緩和))が公表され、その後、それを修正するアップデートが公表されました。これらのアップデートは、金利指標改革のために中止されると予想されるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)またはその他の金利を参照する契約、ヘッジ関係その他の取引に、任意の簡便法と例外を提供します。これらのアップデートは、2020年3月12日から2024年12月31日まで有効です。当社および子会社は、2022年3月期第3四半期連結会計期間から、主に金利指標改革の影響を受ける参照金利の入れ替えに伴う契約変更にかかる会計処理の事務負担を軽減する目的で、契約の変更およびヘッジ会計に関連する任意の簡便法の一部を適用しています。これらのアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への重要な影響はありませんでした。また、将来の報告期間において、重要な影響を見込んでいません。

 

  2022年6月、会計基準書アップデート第2022-03号(契約上の売却制限のある持分証券の公正価値測定―会計基準編纂書820(公正価値測定))が公表されました。このアップデートは、契約上の売却制限は会計処理単位には含まれないため、持分証券の公正価値測定において考慮されないことを明確化しています。また、このアップデートは、別個の会計処理単位として売却制限を認識および測定することができないことを明確化しています。さらに、このアップデートは、契約上の売却制限のある持分証券について新たな開示を要求しています。新たな開示には、(1)契約上の売却制限のある持分証券について貸借対照表に反映されている公正価値、(2)売却制限の性質および残期間、(3)売却制限が失効となる状況、を含めることが要求されています。このアップデートは2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用されます。また、早期適用が認められています。さらに、このアップデートは適用日以降に発生する公正価値測定と開示に対して将来に向かって適用します。当社および子会社は、このアップデートを2024年4月1日に適用しています。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示への重要な影響はありませんでした。

 

  2023年3月、会計基準書アップデート第2023-01号(共通支配下での契約)が、会計基準編纂書842(リース)の修正として公表されました。このアップデートは、全ての企業に対し、共通支配下にある企業間のリースに関連する借手が行ったリース物件に対する造作について、借手が原資産(リース資産)の使用を支配している限り、リース期間にかかわらず、その造作の経済的耐用年数にわたって、借手が償却することを要求しています。また、このアップデートは、非公開企業に対し、共通支配下にある企業間の契約がリースであるかを決定するため、並びに、契約がリースである場合に、リースの分類と会計処理を決定するための実務上の簡便法が認められています。このアップデートは、2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを適用日以降に開始または変更されたリースに対して将来に向かって適用するアプローチを選択して、2024年4月1日に適用しています。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への重要な影響はありませんでした。

 

  2023年3月、会計基準書アップデート第2023-02号(比例償却法による税額控除ストラクチャーへの投資の会計処理)が、会計基準編纂書323(投資持分法とジョイント・ベンチャー)の修正として公表されました。このアップデートは、比例償却法の適用を選択できる投資対象を低所得者向け住宅の税額控除(LIHTC)以外の類似の税額控除プログラムへのタックスエクイティ投資に拡大しました。また、比例償却法を適用した投資(同プログラム内の比例償却法の要件を充たさなかった投資も含む)に関して、期中期間および年次の開示が求められています。このアップデートは、2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを適用開始年度の利益剰余金を累積的に調整する修正遡及アプローチを選択して、2024年4月1日に適用しました。このアップデートの適用による当社および子会社の財政状態への影響は、連結貸借対照表上、その他資産の157百万円の減少、利益剰余金の157百万円の減少でした。また、このアップデートの適用によって要求される当社および子会社の開示への重要な影響はありませんでした。

 

  2023年8月、会計基準書アップデート第2023-05号(認識と当初の測定―会計基準編纂書805-60(企業結合―ジョイント・ベンチャーの形成))が公表されました。このアップデートは、ジョイント・ベンチャーの形成時における会計処理を明確にし、ジョイント・ベンチャーの形成日において純資産を公正価値で測定することを要求しています。また、ジョイント・ベンチャーに対して形成に関連した開示を要求しています。なお、このアップデートはジョイント・ベンチャーの定義や、ジョイント・ベンチャーへの投資に持分法を適用する会計処理を修正するものではありません。このアップデートは、2025年1月1日以降の日に形成される全てのジョイント・ベンチャーに対して将来に向かって適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを2025年1月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響については、現在調査中です。

 

  2023年11月、会計基準書アップデート第2023-07号(報告セグメントの開示の改善)が公表されました。このアップデートは、主に重要なセグメント費用に関する開示の強化を通じて、報告セグメントの開示の改善を要求しています。このアップデートは、2023年12月15日以降に始まる会計年度および2024年12月15日以降に始まる会計年度の期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを会計年度について2024年4月1日に開始する連結会計年度、期中報告について2025年4月1日に開始する会計年度の期中期間よりそれぞれ適用する予定です。このアップデートは開示規定に関するもので、このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響はありません。

 

  2023年12月、会計基準書アップデート第2023-08号(暗号資産に関する会計処理および開示―会計基準編纂書350-60(無形資産―のれんおよびその他―暗号資産))が公表されました。このアップデートは、対象となる暗号資産を、原則、会計期間の期末において公正価値で再測定し、再測定による簿価の変動を、損益計算書において損益として認識することを要求しています。また、対象となる暗号資産に関する新たな開示を要求しています。このアップデートは、2024年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

  2023年12月、会計基準書アップデート第2023-09号(法人税等の開示の改善―会計基準編纂書740(法人税等))が公表されました。このアップデートは、法人税等に関する情報について年次の開示を要求しています。税率調整表において、特定の調整項目を開示すること、および税引前利益(または損失)に法定税率を乗じた金額の5%以上となる調整項目について独立表示するとともに追加情報を開示することを要求しています。また、国税、地方税および外国税ごとの法人税等の支払額を開示すること、ならびに法人税等の支払い総額の5%以上となる税管轄地における法人税等の支払額を独立して開示することを要求しています。このアップデートは、2024年12月15日以降に開始する会計年度から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートによる年次の開示要求について2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

  2024年3月、会計基準書アップデート第2024-01号(利益持分にもとづく報酬に適用する会計基準の決定-会計基準編纂書718(報酬株式にもとづく報酬))が公表されました。このアップデートは、利益持分報奨と類似の報奨を会計基準編纂書718(報酬株式にもとづく報酬))にしたがって会計処理をすべきかどうかを決定する適用範囲のガイダンスを明確にしています。このアップデートは、2024年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。このアップデートは、開示されるすべての過年度の財務諸表に遡及して適用するか、またはこのアップデートの適用日以降に付与あるいは修正された利益持分にもとづく報酬について将来にわたって適用するかを選択することができます。当社および子会社は、このアップデートを2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

3  公正価値測定

  当社および子会社は、公正価値の測定における評価技法に用いられるインプットを以下の3つに分類し、優先順位をつけています。

 

レベル1-測定日現在において入手できる同一の資産または負債の活発な市場における公表価額(非修正)のインプット

 

レベル2-直接的または間接的に当該資産または負債について観察可能なレベル1に含まれる公表価額以外のインプット

 

レベル3-当該資産または負債の観察不能なインプット

 

  また、当社および子会社は、すべての会計期間ごとに「継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債と特定の環境下にある場合のみ「非継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債とを区別しています。当社および子会社は、主に特定の売却予定の営業貸付金、短期売買目的負債証券、売却可能負債証券、特定の持分証券、デリバティブ、特定の再保険貸、変額年金保険契約および変額保険契約、特定の未払金について継続的に公正価値を測定しています。

 

  2024年3月期第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、前中間連結会計期間の公正価値測定の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において継続的に公正価値測定を行った主な資産および負債の内訳は以下のとおりです。

前連結会計年度末

内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能な

インプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

売却予定の営業貸付金 ※1

129,959

33,393

96,566

売却可能負債証券:

2,665,478

11,491

2,334,690

319,297

日本および海外の国債 ※2

1,034,914

4,303

1,030,611

日本および海外の地方債

401,465

390,543

10,922

社債 ※3

844,579

7,188

831,805

5,586

米州のCMBS/RMBS

87,740

80,575

7,165

その他資産担保証券等

296,780

1,156

295,624

持分証券 ※4,※5

415,607

108,964

143,786

162,857

デリバティブ資産:

72,986

52

66,433

6,501

金利スワップ契約

18,995

18,995

オプションの買建/売建、その他

15,349

8,848

6,501

先物契約、為替予約

38,172

52

38,120

通貨スワップ契約

470

470

相殺している金額 ※6

△47,496

相殺後デリバティブ資産

25,490

その他資産:

2,786

2,786

再保険貸 ※7

2,786

2,786

 資産合計

3,286,816

120,507

2,578,302

588,007

負債:

 

 

 

 

デリバティブ負債:

95,686

607

90,862

4,217

金利スワップ契約

3,728

3,728

オプションの買建/売建、その他

14,394

10,177

4,217

先物契約、為替予約

70,997

607

70,390

通貨スワップ契約

6,563

6,563

クレジット・デリバティブの売建

4

4

相殺している金額 ※6

△47,496

相殺後デリバティブ負債

48,190

保険契約債務および保険契約者勘定:

167,207

167,207

変額年金保険契約および変額保険契約 ※8

167,207

167,207

未払金:

14,136

14,136

条件付対価

14,136

14,136

 負債合計

277,029

607

90,862

185,560

 

 

当中間連結会計期間末

内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能な

インプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

売却予定の営業貸付金 ※1

130,873

47,823

83,050

売却可能負債証券:

2,601,080

12,328

2,352,451

236,301

日本および海外の国債 ※2

1,086,796

7,862

1,078,934

日本および海外の地方債

411,845

401,469

10,376

社債 ※3

799,148

4,466

789,305

5,377

米州のCMBS/RMBS

86,466

79,704

6,762

その他資産担保証券等

216,825

3,039

213,786

持分証券 ※4,※5

399,999

105,116

129,231

165,652

デリバティブ資産:

63,075

78

53,432

9,565

金利スワップ契約

14,184

14,184

オプションの買建/売建、その他

13,601

4,036

9,565

先物契約、為替予約

33,080

78

33,002

通貨スワップ契約

2,210

2,210

相殺している金額 ※6

△29,924

相殺後デリバティブ資産

33,151

その他資産:

2,859

2,859

再保険貸 ※7

2,859

2,859

 資産合計

3,197,886

117,522

2,582,937

497,427

負債:

 

 

 

 

デリバティブ負債:

85,690

892

83,900

898

金利スワップ契約

3,496

3,496

オプションの買建/売建、その他

14,351

13,453

898

先物契約、為替予約

66,432

892

65,540

通貨スワップ契約

1,407

1,407

クレジット・デリバティブの売建

4

4

相殺している金額 ※6

△29,924

相殺後デリバティブ負債

55,766

保険契約債務および保険契約者勘定:

151,331

151,331

変額年金保険契約および変額保険契約 ※8

151,331

151,331

未払金:

14,174

14,174

条件付対価

14,174

14,174

 負債合計

251,195

892

83,900

166,403

 

 

 ※1 一部の子会社は、売却予定の営業貸付金について、公正価値オプションを選択しました。これらの貸付金は、集合住宅や高齢者向け住宅ローン債権で、米連邦住宅抵当公庫(以下、「ファニーメイ」)、米連邦住宅抵当貸付公社(以下、「フレディマック」)や機関投資家に売却されます。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ公正価値の変動により生じた353百万円および451百万円の利益をその他の損益に計上しています。また、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、売却予定の営業貸付金に特有の信用リスクの変動により生じた評価損益の計上はありません。前連結会計年度末に保有していた売却予定の営業貸付金の未払元本総額および公正価値総額は、それぞれ130,554百万円および129,959百万円となり、公正価値総額が未払元本総額を595百万円下回っていました。当中間連結会計期間末現在保有する売却予定の営業貸付金の未払元本総額および公正価値総額は、それぞれ130,663百万円および130,873百万円となり、公正価値総額が未払元本総額を210百万円上回っていました。前連結会計年度末に保有する売却予定の営業貸付金のうち、90日以上期日を経過した債権または収益計上を停止している債権はありません。当中間連結会計期間末現在保有する売却予定の営業貸付金のうち、90日以上期日を経過した債権または収益計上を停止している債権の未払元本総額および公正価値総額は、それぞれ13,151百万円および12,903百万円となり、公正価値総額が未払元本総額を248百万円下回っていました。

 ※2 一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の国債について、公正価値オプションを選択しました。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ公正価値の変動により生じた7百万円の損失および41百万円の利益を有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在保有する公正価値オプションを選択した海外の国債の公正価値総額は、それぞれ1,000百万円および6,795百万円です。

 ※3 一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の社債について、公正価値オプションを選択しました。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ公正価値の変動により生じた48百万円の損失および415百万円の利益を有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在保有する公正価値オプションを選択した海外の社債の公正価値総額は、それぞれ7,751百万円および9,996百万円です。

 ※4 一部の子会社は、持分証券に含まれる一部の投資ファンドについて、公正価値オプションを選択しました。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ公正価値の変動により生じた819百万円および1,799百万円の利益を有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益に計上しています。また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在保有する公正価値オプションを選択した投資ファンドの公正価値総額は、それぞれ26,945百万円および25,618百万円です。

 ※5 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、それぞれ85,280百万円および95,317百万円の1株当たり純資産価値で測定された投資ファンドを含んでいません。

 ※6 デリバティブ資産および負債の取引相手ごとの相殺額です。

 ※7 一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約の再保険契約について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在、その他資産に含まれる公正価値オプションを選択した再保険契約の公正価値総額は、それぞれ2,786百万円および2,859百万円です。なお、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、公正価値の変動が損益に与える影響については、注記17「生命保険事業に関する損益」をご参照ください。

 ※8 一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約全体について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在、保険契約債務および保険契約者勘定に含まれる公正価値オプションを選択した変額年金保険契約および変額保険契約の公正価値は、それぞれ167,207百万円および151,331百万円です。なお、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、公正価値の変動が損益に与える影響については、注記17「生命保険事業に関する損益」をご参照ください。

 

  重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて継続的に公正価値測定を行った資産および負債(純額)の前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における調整表は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

内容

前連結

会計年度

期首

(百万円)

(未実現および実現)損益

購入

(百万円)

※3

売却

(百万円)

 

決済

(百万円)

※4

レベル3

への転入/からの転出(純額)

(百万円)

前中間連結会計期間末

(百万円)

中間純利益に含まれる損益のうち、前中間連結会計期間末において保有する資産および負債の未実現損益

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる損益のうち、前中間連結会計期間末において保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※2

中間純利益に含まれる額

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる額

(百万円)

※2

合計

(百万円)

売却予定の営業貸付金

173,849

339

18,249

18,588

3,132

△58,350

△9,830

127,389

140

18,249

売却可能負債証券:

243,602

12,527

13,684

26,211

21,976

△3,651

△7,256

1,273

282,155

11,956

14,095

日本および海外の地方債

3,331

△80

501

421

1,273

5,025

△80

472

社債

4,737

719

△0

719

14

△70

5,400

539

△0

米州のCMBS/RMBS

196

196

6,879

7,075

その他資産担保証券等

235,534

11,888

12,987

24,875

15,083

△3,651

△7,186

264,655

11,497

13,623

持分証券:

143,074

2,383

17,399

19,782

3,342

△401

△663

165,134

2,175

17,400

投資ファンド

143,074

2,383

17,399

19,782

3,342

△401

△663

165,134

2,175

17,400

デリバティブ資産

および負債(純額):

△7,824

4,229

△619

3,610

△4,214

4,229

△619

オプションの買建/

売建、その他

△7,824

4,229

△619

3,610

△4,214

4,229

△619

その他資産:

4,676

△1,409

△1,409

500

△97

3,670

△1,409

再保険貸 ※5

4,676

△1,409

△1,409

500

△97

3,670

△1,409

保険契約債務

および保険契約者勘定:

163,734

△10,121

△170

△10,291

△13,848

160,177

△10,121

△170

変額年金保険契約

および変額保険契約 ※6

163,734

△10,121

△170

△10,291

△13,848

160,177

△10,121

△170

 

 

当中間連結会計期間

内容

当連結

会計年度

期首

(百万円)

(未実現および実現)損益

購入

(百万円)

※3

売却

(百万円)

 

決済

(百万円)

※4

レベル3

への転入/からの転出(純額)

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

中間純利益に含まれる損益のうち、当中間連結会計期間末現在保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる損益のうち、当中間連結会計期間末現在保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※2

中間純利益に含まれる額

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる額

(百万円)

※2

合計

(百万円)

売却予定の営業貸付金

96,566

△222

△4,910

△5,132

453

△8,837

83,050

56

△4,910

売却可能負債証券:

319,297

△3,251

△6,019

△9,270

65,240

△50,630

△88,336

236,301

△3,649

25,351

日本および海外の地方債

10,922

△61

△476

△537

△9

10,376

△61

△476

社債

5,586

△124

△15

△139

△70

5,377

△325

△15

米州のCMBS/RMBS

7,165

△403

△403

6,762

△403

その他資産担保証券等

295,624

△3,066

△5,125

△8,191

65,240

△50,630

△88,257

213,786

△3,263

26,245

持分証券:

162,857

△4,902

△9,831

△14,733

19,451

△1,923

165,652

△4,956

△9,834

投資ファンド

162,857

△4,902

△9,831

△14,733

19,451

△1,923

165,652

△4,956

△9,834

デリバティブ資産

および負債(純額):

2,284

6,921

△538

6,383

8,667

6,921

△538

オプションの買建/

売建、その他

2,284

6,921

△538

6,383

8,667

6,921

△538

その他資産:

2,786

△365

△365

476

△38

2,859

△365

再保険貸 ※5

2,786

△365

△365

476

△38

2,859

△365

保険契約債務

および保険契約者勘定:

167,207

4,141

△104

4,037

△11,839

151,331

4,141

△104

変額年金保険契約

および変額保険契約 ※6

167,207

4,141

△104

4,037

△11,839

151,331

4,141

△104

未払金:

14,136

△382

344

△38

14,174

△382

344

条件付対価

14,136

△382

344

△38

14,174

△382

344

※1  主に、売却可能負債証券から生じるものは有価証券売却・評価損益および受取配当金、有価証券評価損または生命保険料収入および運用益、持分証券から生じるものは有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益、デリバティブ資産および負債(純額)から生じるものはその他の損益にそれぞれ計上しています。また、売却可能負債証券については、金融収益として表示される、利息の償却による調整を含んでいます。

※2  売却予定の営業貸付金から生じるものは為替換算調整勘定、売却可能負債証券から生じるものは未実現有価証券評価損益および為替換算調整勘定、持分証券およびデリバティブ資産および負債(純額)から生じるものは主に為替換算調整勘定、保険契約債務および保険契約者勘定から生じるものは金融負債評価調整、未払金から生じるものは為替換算調整勘定に含んでいます。

※3  買収および再保険会社への出再による増加を含んでいます。

※4  再保険収入の受取による減少、死亡、解約および運用期間満了に伴う変額年金保険契約者および変額保険契約者への支払等による減少を含んでいます。

※5  上表の中間純利益に含まれる額のうち、再保険契約の公正価値の変動額を生命保険費用に計上し、再保険料から再保険収入を控除した金額を収益のマイナスとして生命保険料収入および運用益に計上しています。

※6  上表の中間純利益に含まれる額は、変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する裏付投資資産の運用見合いの損益、変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動、ならびに保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用等を含んでおり、それらを生命保険費用に計上しています。また、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定残高および市場リスクを伴う給付の残高の合計額の前連結会計年度および当中間連結会計期間における調整表については、注記18「生命保険事業に関する長期保険契約」をご参照ください。

 

  前中間連結会計期間において、海外の地方債のうち1,273百万円を観察可能なインプットがとれなくなったため、レベル2からレベル3へ転入しています。当中間連結会計期間において、レベル3から転入/転出したものはありません。

 

  前連結会計年度および当中間連結会計期間において、非継続的に公正価値測定を行った主な資産の内訳は以下のとおりです。なお、これらの資産は主に減損の認識のために非継続的な公正価値測定を行っています。

前連結会計年度

資産内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産の活発な

市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

売却予定の営業貸付金

1,706

1,706

不動産担保価値依存の営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

5,535

261

5,274

オペレーティング・リース投資

および事業用資産

1,205

1,205

一部の持分証券

18,484

18,484

一部の持分法投資

461

461

合計

27,391

20,451

6,940

 

当中間連結会計期間

資産内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産の活発な

市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

売却予定の営業貸付金

1,106

1,106

不動産担保価値依存の営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

2,908

2,908

オペレーティング・リース投資

および事業用資産

169

169

一部の持分証券

11,664

11,664

一部の持分法投資

1,285

1,285

合計

17,132

12,770

4,362

 

  公正価値測定の主な評価技法は、以下のとおりです。

 

売却予定の営業貸付金

  営業貸付金のうち、当社が予測可能な将来において第三者へ売却を行う意図と能力を有しているものは売却予定の営業貸付金とみなされます。米州の売却予定の営業貸付金のうち、国債レートやスワップレート、マーケットスプレッド等の市場価額以外の観察可能なインプットを使用したマーケットアプローチに基づき評価しているものについては、レベル2に分類しています。市場で観察不能なインプットを含む割引キャッシュ・フロー法に基づき評価しているものについては、レベル3に分類しています。

 

不動産担保価値依存の営業貸付金

  信用損失引当金の見積もりにおいて、大口で均質でない営業貸付金は、将来キャッシュ・フローの現在価値、観察可能な市場価額、あるいは貸付金が担保に依存している場合には貸付金を保全する担保の公正価値に基づいて、個別に評価されます。会計基準編纂書820(公正価値測定)によると、信用の質が悪化した営業貸付金の評価を、現在価値技法を用いて行っている場合には公正価値測定とはみなされません。しかし、信用の質が悪化した営業貸付金の評価において、貸付金の観察可能な市場価額または担保依存貸付金につき保全する担保の公正価値に基づいて評価を行っている場合は公正価値測定とみなされ、非継続的な公正価値測定の開示対象とされています。

  不動産担保の公正価値については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引キャッシュ・フロー法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士により評価されます。通常、年1回新しい鑑定評価を取得しています。さらに、担保不動産の状況を定期的にモニタリングし、公正価値に重要な影響を及ぼすかもしれない経済的または物理的状態の重要な変化が生じた場合には新しい鑑定評価を取得しています。これらの鑑定価格には、観察不能なインプットを含むと考えられるため、レベル3に分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率やキャップレートおよび担保不動産の見積もり将来キャッシュ・フローが含まれ、一般的に公正価値は割引率やキャップレートの下落によって上昇し、上昇によって下落します。また、見積もり将来キャッシュ・フローの減少によって公正価値は下落し、増加によって上昇します。

  一部の子会社で保有する不動産担保依存の営業貸付金について、観察可能な市場価格に基づき公正価値評価を行うものについては、レベル2に分類しています。

 

オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産、開発中および未開発の土地や建物

  公正価値測定を行っているオペレーティング・リース投資は、ほとんどが不動産です。オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産、開発中および未開発の土地や建物の公正価値は、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引キャッシュ・フロー法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士等により評価され、観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率や当該資産またはプロジェクトの見積もり将来キャッシュ・フローを含み、一般的に公正価値は割引率の下落によって上昇し、上昇によって下落します。また、見積もり将来キャッシュ・フローの減少によって公正価値は下落し、増加によって上昇します。

  一部の子会社で保有する動産について、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。

 

短期売買目的負債証券および売却可能負債証券

  活発な市場での市場価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。市場価額が入手できず、観察可能なインプットもない場合には、公正価値測定は割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格に基づき評価しています。評価モデルおよび第三者の算定する価格を使用する場合には観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。なお、第三者の算定する価格に基づき評価を行う場合には、類似する金融商品の価格や関連するベンチマーク等の市場のデータを元にその妥当性を検証しています。

 

  米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等は、取引価格や入札価格等のインプットが観察可能なものはレベル2に、観察不能なインプットを使用して公正価値評価しているものはレベル3に分類しています。インプットが観察可能かどうかの判断に際しては、最近の取引事例の欠如、取得した価格情報が最近の情報に基づいていない、または時期や値付業者によって当該価格情報が大きく変わる状況、リスク・プレミアムの大幅な上昇を示唆する何らかの状況、売気配と買気配の幅の拡大、新規発行の大幅な減少、相対取引等のため公開情報がまったくないかほとんどないような状況、その他の諸要因を評価し判断しています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等については、取引価格や入札価格等の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものはレベル2に分類しています。一方、発行年度の古いものや投資適格未満とされるものについては、観察可能な取引は不足し、ブローカーや独立したプライシングサービスからの価格情報に依拠することはできないと判断しています。その結果、それらの負債証券の公正価値を測定するために、割引キャッシュ・フロー法などを用いて(レベル3インプットを含む)自社モデルを開発し、それらをレベル3に分類しています。このモデルの使用にあたって、該当する証券の予想キャッシュ・フローを、市場参加者が想定するであろう信用リスクと流動性リスクを見積もって織り込んだ割引率で割り引いています。また、予想キャッシュ・フローは、デフォルト率や繰上償還率、当該証券への返済の優先順位等の想定に基づき見積もっています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等の公正価値は、一般的に割引率とデフォルト率の下落によって上昇し、割引率とデフォルト率の上昇によって下落します。

 

持分証券および持分法投資

  活発な市場での公表価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。投資会社に該当する一部の米州子会社が保有する投資ファンド、一部の持分証券および一部の持分法投資については、割引キャッシュ・フロー法およびマルチプル法の組合せならびに第三者の算定する価格に基づき公正価値評価しているため、レベル3に分類しています。割引キャッシュ・フロー法は、投資先の将来キャッシュ・フローおよび加重平均資本コストなどを使用しています。マルチプル法は、投資先のキャッシュ・フローの実績や予測、類似の企業および類似の買収事例におけるEBITDAマルチプル等を使用しています。また、一部の子会社が保有する一部の投資ファンドについては、公正価値オプションを選択し、割引キャッシュ・フロー法、市場で観察不能なインプットに基づいた純資産価額をもとに割引計算する方法ならびに第三者の算定する価格に基づき公正価値評価しているため、レベル3に分類しています。

 

デリバティブ

  取引所取引を行っているデリバティブについては取引市場価額を用い、レベル1に分類しています。店頭取引を行っているデリバティブの公正価値は一般的なモデルおよび割引キャッシュ・フロー法に基づいています。その際に使用するイールドカーブやボラティリティなどのインプットが市場で観察可能なものであればレベル2、市場で観察可能でないものであればレベル3にそれぞれ分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率が含まれ、公正価値は割引率の下落によって上昇し、上昇によって下落します。

 

再保険貸

  一部の子会社は、一部の再保険契約について、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動から生じる損益の一部を減殺するため公正価値オプションを選択しています。当該子会社は、再保険契約を割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定し、観察不能なインプットを使用しているため、当該再保険契約の公正価値測定をレベル3に分類しています。

 

変額年金保険契約および変額保険契約

  一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約全体について、当該保険契約の公正価値の変動による損益の大部分を、保険契約者のために保有する運用資産、デリバティブ契約から生じる損益、および再保険契約の公正価値変動による損益によって減殺する目的で、公正価値オプションを選択しています。変額年金保険の公正価値は、変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する投資有価証券等の公正価値の変動に連動しています。保険契約者のために運用する投資有価証券は主に市場で取引される持分証券で構成されています。さらに、変額年金保険契約および変額保険契約は、最低保証リスクにさらされているため、当該子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約全体の公正価値を、裏付けとなる投資の公正価値に最低保証リスクの公正価値を調整して測定しています。当該子会社は、当該最低保証リスクによる調整金額を割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定し、観察不能なインプットを使用しているため、変額年金保険契約および変額保険契約全体の公正価値測定をレベル3に分類しています。

 

未払金(条件付対価)

  一部の子会社は、その保有する子会社の非支配持分の取得のための対価の一部を未払金(条件付対価)として計上 し、市場で観察不能なインプットを含む割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定しているため、レベル3に分類して います。

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて継続的に公正価値測定を行った資産および負債のインプットに関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

資産および負債内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能なインプット

インプットの範囲(加重平均値)

 

売却予定の営業貸付金

96,566

割引キャッシュ・フロー法

割引率

7.7%-13.0%

 

(10.0%)

 

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の地方債

7,145

割引キャッシュ・フロー法

割引率

4.9%-10.5%

 

(5.8%)

 

3,777

第三者算定価格

 

 

社債

140

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.4%

 

(0.4%)

 

5,446

第三者算定価格

 

米州のCMBS/RMBS

7,165

第三者算定価格

 

その他資産担保証券等

28,391

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.3%-51.2%

(6.7%)

デフォルト率

1.9%

(1.9%)

267,233

第三者算定価格

 

持分証券:

 

 

 

 

 

投資ファンド

131,907

割引キャッシュ・フロー法

加重平均資本コスト

12.8%-26.4%

 

(17.2%)

 

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

7.5倍-12.0倍

 

(9.5倍)

 

マルチプル法

EV/過去12カ月EBITDAマルチプル

8.1倍-9.5倍

 

(8.8倍)

 

EV/将来12カ月EBITDAマルチプル

6.8倍-9.6倍

 

(8.2倍)

 

EV/過去12カ月

類似取引EBITDAマルチプル

8.0倍-13.0倍

 

(9.9倍)

 

24,668

第三者算定価格

 

6,282

割引キャッシュ・フロー法

割引率

8.0%-12.0%

 

(10.3%)

 

デリバティブ資産:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

6,501

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.6%)

 

その他資産:

 

 

 

 

 

再保険貸

2,786

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.1%-1.6%

 

(0.5%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.9%)

 

解約率

1.5%-14.0%

 

(4.8%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(100.0%)

資産合計

588,007

 

 

 

 

デリバティブ負債:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

4,198

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.6%)

 

19

第三者算定価格

 

保険契約債務および保険契約者勘定:

 

 

 

 

 

変額年金保険契約および変額保険契約

167,207

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.1%-1.6%

 

(0.5%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.1%)

 

解約率

1.5%-30.0%

 

(5.9%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(66.7%)

 

未払金:

 

 

 

 

 

条件付対価

14,136

割引キャッシュ・フロー法

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

15.0倍

 

(15.0倍)

負債合計

185,560

 

 

 

 

 

当中間連結会計期間末

資産および負債内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能なインプット

インプットの範囲(加重平均値)

 

売却予定の営業貸付金

83,050

割引キャッシュ・フロー法

割引率

6.6%-11.4%

 

(8.7%)

 

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の地方債

6,816

割引キャッシュ・フロー法

割引率

4.4%-9.8%

 

(8.0%)

 

3,560

第三者算定価格

 

 

社債

70

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.6%

 

(0.6%)

 

5,307

第三者算定価格

 

米州のCMBS/RMBS

6,762

第三者算定価格

 

その他資産担保証券等

34,420

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.4%-51.2%

(5.3%)

デフォルト率

0.3%

(0.3%)

179,366

第三者算定価格

 

持分証券:

 

 

 

 

 

投資ファンド

118,652

割引キャッシュ・フロー法

加重平均資本コスト

13.3%-23.7%

 

(17.4%)

 

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

7.5倍-12倍

 

(9.1倍)

 

マルチプル法

EV/過去12カ月EBITDAマルチプル

8倍-10.8倍

 

(9.1倍)

 

EV/将来12カ月EBITDAマルチプル

7.1倍-10.8倍

 

(8.8倍)

 

EV/過去12カ月

類似取引EBITDAマルチプル

8倍-11.4倍

 

(9.4倍)

 

40,766

第三者算定価格

 

6,234

割引キャッシュ・フロー法

割引率

8.0%-12.0%

 

(11.8%)

 

デリバティブ資産:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

9,565

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.7%)

 

その他資産:

 

 

 

 

 

再保険貸

2,859

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.0%-1.6%

 

(0.7%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.9%)

 

解約率

1.5%-14.0%

 

(4.8%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(100.0%)

資産合計

497,427

 

 

 

 

デリバティブ負債:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

898

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.7%)

 

保険契約債務および保険契約者勘定:

 

 

 

 

 

変額年金保険契約および変額保険契約

151,331

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.0%-1.6%

 

(0.7%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.3%)

 

解約率

1.5%-30.0%

 

(5.8%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(67.0%)

 

未払金:

 

 

 

 

 

条件付対価

14,174

割引キャッシュ・フロー法

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

15.0倍

 

(15.0倍)

負債合計

166,403

 

 

 

 

  前連結会計年度および当中間連結会計期間において、重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて非継続的に公正価値測定を行った資産のインプットに関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

資産内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能な

インプット

インプットの範囲(加重平均値)

不動産担保価値依存の

営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

892

直接還元法

キャップレート

4.6%-6.3%

(5.3%)

4,382

第三者算定価格

オペレーティング・リース投資および事業用資産

337

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.0%-13.0%

(3.6%)

868

第三者算定価格

一部の持分法投資

461

マルチプル法

EV/EBITDA

マルチプル

3倍-6倍

(4.5倍)

合計

6,940

 

 

 

 

当中間連結会計期間

資産内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能な

インプット

インプットの範囲(加重平均値)

不動産担保価値依存の

営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

1,064

直接還元法

キャップレート

4.6%-6.5%

(5.2%)

1,844

第三者算定価格

オペレーティング・リース投資および事業用資産

169

第三者算定価格

一部の持分法投資

1,285

第三者算定価格

合計

4,362

 

 

 

 

  当社および子会社は、レベル3の資産および負債の公正価値を決定するために、割引キャッシュ・フロー法や自社で開発したモデルを使用しています。これらの評価技法を使用するために、資産および負債に関連するインプットや前提条件を決定します。インプットや前提条件には、上表に記載しているような重要な観察不能なインプットを含み、これらの観察不能なインプットが変動した場合、公正価値に重要な影響を与える可能性があります。

 

  ある観察不能なインプットは、その変動が資産および負債の公正価値に一貫した方向で影響します。一方、その資産および負債の公正価値は、他のインプットの変動に対して逆方向に変動する可能性があります。複数のインプットが資産および負債の評価技法に使用されている場合、ひとつのインプットのある方向への変動は、他のインプットの逆方向の変動により相殺され、全体としては当該資産および負債の公正価値への影響が弱められることがあります。加えて、ある観察不能なインプットの変動が、他の観察不能なインプットを変動させることがあり、公正価値への影響を弱めることも強めることもあります。

 

  観察不能なインプットは、資産および負債の公正価値で加重平均しています。

 

  各インプットの不確実性に関する分析は、上記の主な評価技法をご参照ください。

4  買収および事業売却

(1)事業取得

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、重要な企業結合はありませんでした。

 

(2)事業売却

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における子会社・持分法投資売却損益および清算損は、それぞれ3,628百万円および31,503百万円です。前中間連結会計期間に計上した子会社・持分法投資売却損益および清算損は、主に環境エネルギーセグメントで229百万円、ORIX USAセグメントで929百万円、ORIX Europeセグメントで2,502百万円です。当中間連結会計期間に計上した子会社・持分法投資売却損益および清算損は、主に法人営業・メンテナンスリースセグメントで4,754百万円、事業投資・コンセッションセグメントで19,086百万円、環境エネルギーセグメントで△810百万円、輸送機器セグメントで1,019百万円、ORIX USAセグメントで7,547百万円です。

 

5  顧客との契約から生じる収益

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における、顧客との契約およびその他の源泉から認識した収益は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

顧客との契約から認識した収益

618,730

663,040

その他の源泉から認識した収益 ※

741,226

740,593

営業収益合計

1,359,956

1,403,633

 

※ その他の源泉から認識した収益は、生命保険料収入および運用益やオペレーティング・リース収益、金利収入等の金融収益等、顧客との契約から生じる収益の範囲外の収益を含んでいます。

 

  当社および子会社は、顧客との契約において約束した財またはサービスの支配が移転したときに、その移転した財またはサービスと交換に権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しています。収益からは、値引き、リベートおよび返品等を控除し、また、第三者のために回収する金額を除いています。特定された財またはサービスごとに、当社および子会社が取引の本人か代理人かを判定します。他の当事者が関与する取引においては、顧客に財またはサービスの支配が移転する前に当社および子会社がそれらを支配している場合には、取引の本人として収益を総額で認識します。なお、下記アセットマネジメント業務における成功報酬を除き、収益に含まれる対価に重要な変動性はありません。また、取引対価に重大な金融要素は含んでいません。

 

  財またはサービスの種類別の収益のセグメント別の内訳は、注記25「セグメント情報」をご参照ください。

 

  財またはサービスの種類別の主な収益認識方法は以下のとおりです。

 

商品売上高

  当社および子会社は、化粧品、健康食品、医療用機器、業務ソフトウエア他様々な商品を顧客へ販売しています。商品販売による収益は、顧客へ商品の支配が移転した時点で認識しています。当社および子会社は支配の移転を、顧客への商品の出荷または引き渡し、あるいは顧客による検収に基づき決定しています。

 

不動産売上高

  一部の子会社は、不動産の住宅分譲事業を行っています。一戸建ておよび分譲マンション等の販売によって得られる収益は、顧客へ不動産を引き渡した時点で認識しています。

 

アセットマネジメントおよびサービシング収入

  一部の子会社は、金融商品の運用、不動産等の運用および維持管理サービスを顧客に提供しています。また、当社および子会社は顧客に代わって貸付金等の回収業務を行っています。アセットマネジメントおよびサービシング収入には主に管理手数料、サービシング手数料および成功報酬が含まれます。管理手数料およびサービシング手数料収入は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との契約期間にわたり認識しています。管理手数料は、管理する投資ファンドの純資産額または運用資産の市場価値に、契約上定められた率を乗じて計算しています。サービシング手数料は、管理する資産額に契約で定められた率を乗じて計算しています。ファンドの業績に基づく成功報酬は、履行義務が充足された時に、不確実性がその後解消された際に認識した収益の累計額に重大な戻入れが生じない可能性が高い金額で認識しています。成功報酬の見積もりには、契約条件に基づき最も起こり得ると考える金額(最頻値法)を適用しています。なお、自社で組成し投資家へ売却した金融資産にかかるサービシング手数料は、報酬として適正な水準を上回る場合にはサービス資産を、下回る場合にはサービス負債として会計処理しており、顧客との契約から生じる収益の範囲外です。

 

自動車関連サービス収入

  一部の子会社は、自動車関連サービスとして、主に車両メンテナンスサービスを顧客に提供しています。このサービスにおいては、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、収益は、顧客との契約期間にわたり認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として、連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

施設運営事業収入

  当社および子会社は、ホテル・旅館、多目的ドーム等を運営しています。これらにかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客による施設利用期間にわたり認識しており、その利用期間を基に、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。多目的ドーム運営において顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。なお、サービス収入に含まれる事業用資産の売却益は、顧客ではない相手への非金融資産の譲渡であり、顧客との契約から生じる収益の範囲外です。

 

環境エネルギー事業関連サービス収入

  当社および子会社は、工場やオフィスビル、その他の施設向けに電力供給事業を行っています。仕入または発電所の運営による、電力供給サービスにかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との電力供給契約期間にわたり認識しており、顧客の電気使用量により、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。また、一部の子会社は、廃棄物処理施設を運営しています。資源および廃棄物処理サービスにかかる収益は、主に履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客とのサービス契約期間にわたり認識しており、資源および廃棄物の処理量により、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。

 

不動産管理および仲介収入

  一部の子会社は、不動産管理および仲介事業として、主にマンションやオフィスビル、施設等の維持・管理サービスを顧客へ提供しています。これらの管理事業にかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との管理契約期間にわたり認識しています。進捗度は、時の経過に基づき、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として、連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

不動産請負工事売上高

  一部の子会社は、マンションやオフィスビル、施設等にかかる修繕工事や建設工事を請け負っています。これらの工事は顧客が所有または賃借する不動産において行われ、工事が進捗するにつれて価値が増加し、かつ顧客がその資産を支配します。また、履行により当該子会社にとって他に転用できる資産が創出されず、かつ、現在までに完了した履行に対する支払いを受ける強制可能な権利を実質的に有していることから、工事期間にわたって収益を認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。当該子会社が履行した義務の一部について契約資産を認識し、連結貸借対照表上、その他資産へ計上しています。また、顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

その他

  その他、当社および子会社は、様々な事業を展開しています。主な収益は以下のとおりです。

 

ソフトウエアおよび測定機器等の保守サービス:

  一部の子会社は、情報システム製品、ソフトウエアおよび測定機器等の製品保守および周辺業務支援サービスを顧客に提供しています。本サービスにおいては、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との契約期間にわたり収益を認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

手数料収入:

  当社および子会社は、保険契約者の紹介およびその他の仲介事業を行っています。これらの事業による手数料収入は、主に顧客と紹介先または仲介先の契約が成立した時点で認識しています。

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の顧客との契約における受取債権、契約資産および契約負債の残高は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

受取手形、売掛金および未収入金

207,970

176,981

契約資産(その他資産に含む)

17,051

15,524

契約負債(その他負債に含む)

32,828

35,335

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における契約資産および契約負債の重要な変動はありません。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間に認識した収益のうち、期首の契約負債残高に含まれていたものは、それぞれ23,672百万円および21,149百万円です。

 

  当中間連結会計期間末現在における、未充足または一部未充足の履行義務に配分した取引価格は、184,542百万円であり、自動車関連サービスや不動産販売などに関連しています。これらの収益認識の最長残存期間は16年です。なお、主なものは自動車関連サービスに関するもので、10年間にわたり収益認識される予定です。当社および子会社は、当開示において実務上の簡便法を適用し、当初の契約期間が1年以内のもの、また、顧客に請求する履行対価を基にサービスの価値を直接測定して収益認識するものは含めていません。なお、充足されていない履行義務へ配分された取引価格に、重要な変動対価の見積もりは含まれていません。

 

6  リース取引

貸手のリース取引

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における貸手のリース収益の内訳は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

ファイナンス・リース収益

 

 

利息収入

43,325

45,715

その他

1,649

2,044

オペレーティング・リース収益 ※

259,949

310,848

 合計

304,923

358,607

※ オペレーティング・リース収益には、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、賃貸不動産売却益をそれぞれ10,066百万円および23,587百万円、賃貸不動産以外のオペレーティング・リース資産の売却益をそれぞれ17,726百万円および21,059百万円含んでいます。

 

  リース純投資からのファイナンス・リース収益およびリース純投資の処分に関わる損益は、連結損益計算書の金融収益に計上しています。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、リース純投資の処分に関わる重要な損益は生じていません。

 

7  金融資産の信用の質および信用損失引当金

2024年3月期第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、前中間連結会計期間の金融資産および信用損失引当金の数値についても組替再表示しています。

 

当社および子会社は、以下の情報をポートフォリオ・セグメント別、およびそれをさらに細分化した金融資産のクラス別に開示しています。

 

  ・信用損失引当金に関する情報

  ・金融資産に関する情報

  信用の質

  支払期日経過

  収益計上停止

  ・財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に関する情報

 

ポートフォリオ・セグメントとは、企業が信用損失引当金を決定するために策定および文書化した体系的手法が適用されるレベル、と定義されています。当社および子会社におけるポートフォリオ・セグメントは、営業貸付金の商品別、リース純投資および償却原価で測定するその他の金融資産に区分しています。また、金融資産のクラスとは、取得時の測定方法や金融債権のリスク特性、債務者の信用リスクをモニタリングし、評価する方法に基づいて決定され、財務諸表の利用者が金融資産に固有のリスクを理解するために十分詳細なレベルと定義されています。金融資産のクラスは一般的に、ポートフォリオ・セグメントを細分化したものであり、当社および子会社においては、ポートフォリオ・セグメントを地域別、商品別または貸出先の業種別に細分化しています。

 

 

  前中間連結会計期間、前連結会計年度末および当中間連結会計期間における営業貸付金、リース純投資および償却原価で測定するその他の金融資産に対する信用損失引当金に関する情報は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

(百万円)

 

 

期首残高

繰入額

(△戻入額)

※3

報告期間に取得した

買取債権の取得日における

信用損失引当金

取崩額

※4

繰戻額

その他

※5

期末残高

 

集合評価

対象

個別評価

対象

信用損失引当金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

4,092

△50

△144

84

1

3,983

3,613

370

 

海外

446

118

1

41

606

575

31

カードローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

9,022

753

△450

8

9,333

8,611

722

その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

7,759

2,970

△1,806

3

1

8,927

6,487

2,440

 

海外

1,889

1,370

△1,124

163

238

2,536

1,896

640

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

253

△27

226

226

 

米州

1,494

197

192

1,883

837

1,046

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

777

23

△4

13

809

705

104

 

海外

1,007

△68

82

1,021

1,021

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

1,152

△29

△23

4

1,104

615

489

 

海外

19,132

434

△2,131

101

2,107

19,643

16,288

3,355

持分法適用会社向け貸付金

650

90

82

822

410

412

買取債権 ※1

1,148

69

7,580

△7,612

1

12

1,198

511

687

リース純投資

15,719

1,717

△1,234

17

590

16,809

12,366

4,443

小計

64,540

7,567

7,580

△14,528

395

3,346

68,900

54,161

14,739

償却原価で測定するその他の金融資産 ※2

833

166

△178

5

142

968

292

676

合計

65,373

7,733

7,580

△14,706

400

3,488

69,868

54,453

15,415

 

 

 

 

前連結会計年度末

(百万円)

 

 

期末残高

集合評価

対象

個別評価

対象

信用損失引当金:

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

日本

3,203

2,893

310

 

海外

581

526

55

カードローン

 

 

 

 

日本

12

12

その他

 

 

 

 

 

日本

91

6

85

 

海外

3,060

1,762

1,298

法人向け営業貸付金:

 

 

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

日本

429

429

 

米州

1,718

660

1,058

ノンリコースローン以外

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

日本

975

889

86

 

海外

1,549

1,045

504

商工業およびその他

 

 

 

 

日本

857

722

135

 

海外

25,824

16,061

9,763

持分法適用会社向け貸付金

878

422

456

買取債権 ※1

1,133

548

585

リース純投資

16,780

10,866

5,914

小計

57,090

36,841

20,249

償却原価で測定するその他の金融資産 ※2

1,020

321

699

合計

58,110

37,162

20,948

 

 

 

当中間連結会計期間

(百万円)

 

 

期首残高

繰入額

(△戻入額)

※3

報告期間に取得した

買取債権の取得日における

信用損失引当金

取崩額

※4

繰戻額

その他

※5

期末残高

 

集合評価

対象

個別評価

対象

信用損失引当金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

3,203

68

△44

35

1

3,263

2,972

291

 

海外

581

359

△49

891

432

459

カードローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

12

△8

7

1

12

12

その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

91

△2

4

△2

91

6

85

 

海外

3,060

1,815

△2,131

223

△121

2,846

1,457

1,389

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

429

156

585

585

 

米州

1,718

445

△127

2,036

1,038

998

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

975

58

13

△2

1,044

961

83

 

海外

1,549

361

△130

1,780

626

1,154

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

857

496

△125

16

1,244

773

471

 

海外

25,824

△1,509

△2,433

24

△3,507

18,399

11,492

6,907

持分法適用会社向け貸付金

878

1,410

△37

△173

2,078

420

1,658

買取債権 ※1

1,133

7

597

△608

1

△10

1,120

530

590

リース純投資

16,780

1,833

△1,120

37

△131

17,399

10,945

6,454

小計

57,090

5,489

597

△6,498

360

△4,250

52,788

32,249

20,539

償却原価で測定するその他の金融資産 ※2

1,020

91

△122

9

△30

968

268

700

合計

58,110

5,580

597

△6,620

369

△4,280

53,756

32,517

21,239

 

 

 

(注) 売却予定の営業貸付金および保険契約者貸付金は、信用損失引当金の対象としていません。

 

※1 買取債権とは、当初契約実行時より債務者の信用リスクが悪化し、取得時において契約上要求されている支払額の全額は回収できないと想定される債権です。

※2 償却原価で測定するその他の金融資産に対する引当金は、売掛金等の金融債権に対する信用損失引当金です。償却原価で測定するその他の金融資産は、主に連結貸借対照表上の「受取手形、売掛金および未収入金」です。

 

※3 連結損益計算書上の「信用損失費用」は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ8,616百万円および7,319百万円の繰入です。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における上表と連結損益計算書上の金額の差異調整表は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

 

信用損失費用

(百万円)

信用損失費用

(百万円)

リース純投資

1,717

1,833

営業貸付金

5,850

3,656

  上表の小計

7,567

5,489

償却原価で測定する

その他の金融資産

166

91

  上表の合計

7,733

5,580

オフバランスシート信用

エクスポージャー  ※3(a)

591

1,673

売却可能負債証券  ※3(b)

292

66

  連結財務諸表上の信用

    損失費用

8,616

7,319

 

※3(a) オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、それぞれ5,116百万円および6,010百万円となり、連結貸借対照表上、「その他負債」に計上しています。詳細については、注記24「契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。

※3(b) 売却可能負債証券に対する信用損失引当金は、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、それぞれ634百万円および540百万円となり、連結貸借対照表上、「投資有価証券」から控除して表示しています。詳細については、注記8「投資有価証券」をご参照ください。

 

※4 前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ取崩額に取得日における買取債権の償却額を7,580百万円および597百万円を計上しています。

※5 その他には、主に為替相場の変動および子会社の連結・非連結化に伴う信用損失引当金の増減を含んでいます。

 

 

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において購入した買取債権に関する情報は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

取得価額

1,281

1,129

取得日における信用損失引当金

7,580

597

その他の要因によるディスカウント・プレミアム

125

251

額面価額

8,986

1,977

 

信用損失引当金は、金融資産の残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失を見積もり、経営陣の判断により十分な引当を行っています。信用損失引当金の計上において、当社および子会社は、多数の要因の中でもとりわけ以下の要因をポートフォリオごとの集合評価および個別評価に考慮しています。

・債務者の事業特性と財政状態

・過去の貸倒償却実績

・未収状況および過去のトレンド

・債権に対する担保および保証の価値

・経済環境や事業環境の現状ならびに予想される将来の見通し

 

当社および子会社では、グループのリスク管理方針に基づき、地域、業種、資産内容に応じた様々な指標を用いて信用リスクを管理しています。与信案件については、十分な担保や保証の取得、業種や与信先の分散を基本方針とし、与信先の財務内容、キャッシュ・フロー、保全条件、採算性などを総合的に評価しています。また、ポートフォリオ分析を通じて与信制限措置も講じることで、潜在的にリスクの高いマーケットへのエクスポージャーを管理しています。

 

当社および子会社が保有する資産およびリスク指標に多様性があることから、当社および子会社は、すべてのクラスに共通する指標として、信用の質を正常債権および不良債権として管理しています。不良債権に分類している債権は、法的整理の申請先、銀行取引停止処分先、手形不渡り発生先、経済状況が悪化した先、90日以上未収先および契約条件の緩和により回収条件が変更された債権などであり、正常債権はそれ以外の債権をいいます。なお、買取債権については、取得価額を回収できない可能性が高いと判断された買取債権を不良債権として管理し、それ以外の債権を正常債権としています。

 

正常債権は、主に、特定の金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、それらの金融資産を1つのプールとして集合的な評価を行います。これに対して、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、その金融資産に対して個別評価を実施しています。

 

個人向け営業貸付金

個人向け営業貸付金は、主に不動産ローンおよびカードローンから構成されています。

 

不動産ローンの信用の質は不動産から生じるキャッシュ・フローや担保価値から影響を受けます。

 

カードローンの信用の質は顧客の属性や過去の返済状況など支払能力から影響を受けます。

 

これらの要因は、各ポートフォリオの債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率に反映されるので、信用損失引当金の見積もりに使用しています。

 

法人向け営業貸付金

法人向け営業貸付金は、ノンリコースローンとノンリコースローン以外に区分しています。

 

ノンリコースローンは、担保不動産からのキャッシュ・フローを返済原資としており、主に不動産担保の価値に依存しています。

 

ノンリコースローン以外は、さらに不動産業と商工業およびその他に区分し、それぞれ国内と海外に分類しています。

不動産業向け営業貸付金の信用の質は主に国内および米州の不動産市場の動向から影響を受けます。

 

多様な業種向けの営業貸付金から構成されている商工業およびその他向けの営業貸付金の信用の質は、主に国内、米州およびアジア諸国の金融、経済情勢の動向から影響を受けます。

 

法人向け営業貸付金における信用損失引当金の見積もりは、債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、担保および保証の価値、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

持分法適用会社向け貸付金

持分法適用会社は、様々な業種や国に分散しています。持分法適用会社向け貸付金の信用の質は、主に国内、米州およびアジア諸国の金融、経済情勢の動向から影響を受けます。

 

持分法適用会社向け貸付金における信用損失引当金の見積もりは、債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、担保および保証の価値、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

リース純投資

リース純投資は、OA機器をはじめ、産業機械、輸送機器、不動産など様々な物件のリースからなります。リース純投資における信用損失引当金の見積もりには、リース物件の価値および債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに対して、信用損失引当金の見積もりには過去の貸倒償却実績およびその推移と相関する経済指標の将来予測を反映しています。貸倒償却実績の推移と相関する経済指標は、合理的かつ裏付け可能な方法により予測できる期間にわたって決定しています。経済指標には、GDP成長率や消費者物価指数、失業率、国債金利等があり、選択した経済指標が将来どのように変化するかの将来予測シナリオを考慮しています。当社および子会社は、国や中央銀行が公表している経済レポートや第三者の情報提供機関から、入手可能な直近の経済予測を経済指標に使用しています。

 

一方、金融資産の残存期間のうち合理的かつ裏付け可能な方法で予測できる期間を超える期間については、主に過去の貸倒実績に直ちに立ち戻る適切な方法を用いて残存期間の予想信用損失を見積もっています。

 

なお、当中間連結会計期間において、信用損失の見積もりに使用された算定方法や指標等の重要な変更はありませんでした。

 

信用の質が悪化した不良債権のうち、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、債務不履行となった債権の損失率などに基づく集合的な評価を行います。一方、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、個別評価を行います。

 

個別評価は、将来キャッシュ・フローの現在価値、債権の観察可能な市場価額または、担保依存のものは担保の公正価値に基づいて個別に信用損失引当金を見積もります。

 

担保依存の金融債権は、債務者の財政難が見込まれ、回収可能額を大幅に担保に依存している債権と定義され、担保不動産からのキャッシュ・フローを返済原資とするノンリコースローンや買取債権が該当します。

 

ノンリコースローンの回収可能額は主に不動産担保の価値に依存しています。そのため、不動産市場の流動性の悪化、賃貸不動産の空室率の上昇、賃貸料の下落などにより、その担保価値が下落するリスクがあります。

 

買取債権については、その回収可能額は不動産担保の価値の下落や債務者の信用状況の悪化により減少します。したがって、これらのリスクの変動は、信用損失引当金の設定額に影響します。

 

当社および子会社は、すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、債務者の財政状態および担保資産の処分状況等から将来の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、当該債権を償却しています。

 

 

  前連結会計年度末現在における金融資産の組成年度別に関する情報および前中間連結会計期間における金融資産の償却額は以下のとおりです。個人向け営業貸付金のカードローンは組成年度別に区分することができないリボルビング返済のため、以下の組成年度別情報から除いています。

 

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

245,106

200,373

165,337

248,395

334,364

788,888

1,982,463

 

 

 

不良債権

1,139

1,224

607

292

500

11,871

15,633

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

219,407

182,697

161,632

247,905

334,009

788,635

1,934,285

 

 

 

不良債権

109

22

508

281

486

11,770

13,176

 

その他 ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

25,699

17,676

3,705

490

355

253

48,178

 

 

 

不良債権

1,030

1,202

99

11

14

101

2,457

法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

484,932

236,795

276,776

96,684

121,132

183,404

1,399,723

 

 

 

不良債権

5,144

3,346

26,661

5,255

6,705

23,023

70,134

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

97,099

22,621

10,572

6,713

1,266

7,015

145,286

 

 

米州

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

11,804

9,077

1,742

151

16,862

7,512

47,148

 

 

 

不良債権

68

3,047

3,115

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

143,553

57,185

28,355

22,836

22,907

58,195

333,031

 

 

 

不良債権

37

9

656

773

1,475

 

 

海外不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

4,334

16,493

9,972

2,764

3,352

4,663

41,578

 

 

 

不良債権

489

581

4,444

515

2,205

9,947

18,181

 

 

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

 

 

国内商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

95,090

29,538

18,606

11,920

10,619

14,566

180,339

 

 

 

不良債権

2

80

31

93

38

313

557

 

 

海外商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

133,052

101,881

207,529

52,300

66,126

91,453

652,341

 

 

 

不良債権

4,616

2,617

22,186

4,638

3,806

8,943

46,806

持分法適用会社向け貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

133,587

27,874

72,407

2,091

58

13,983

250,000

 

 

 

不良債権

230

327

1,372

1,929

買取債権

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

145

16

590

227

4,670

13,445

19,093

 

 

 

不良債権

880

880

リース純投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

475,594

291,724

159,885

81,835

56,625

68,555

1,134,218

 

 

 

不良債権

4,406

4,891

2,992

1,529

1,368

5,619

20,805

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

199,864

139,133

100,905

67,932

46,911

64,436

619,181

 

 

 

不良債権

213

585

886

776

657

1,796

4,913

 

海外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

275,730

152,591

58,980

13,903

9,714

4,119

515,037

 

 

 

不良債権

4,193

4,306

2,106

753

711

3,823

15,892

合計

カードローンリボルビング返済除く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

1,339,364

756,782

674,995

429,232

516,849

1,068,275

4,785,497

 

 

 

不良債権

10,689

9,691

30,587

7,076

8,573

42,765

109,381

 

 

 

前中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

償却額

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

個人向け営業貸付金

136

1,770

736

154

103

175

3,074

 

不動産ローン

144

144

 

その他 ※

136

1,770

736

154

103

31

2,930

法人向け営業貸付金

101

4

225

73

112

1,643

2,158

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内不動産業

4

4

 

 

国内商工業およびその他

1

22

23

 

 

海外商工業およびその他

101

3

225

73

86

1,643

2,131

買取債権

409

226

29

206

6,742

7,612

リース純投資

7

409

234

139

445

1,234

 

日本

5

36

52

80

327

500

 

海外

2

373

182

59

118

734

合計

カードローンリボルビング返済除く

237

2,190

1,596

490

560

9,005

14,078

 

当中間連結会計期間末現在における金融資産の組成年度別に関する情報およびそれらに対応する当中間連結会計期間における償却額は以下のとおりです。個人向け営業貸付金のカードローンは組成年度別に区分することができないリボルビング返済のため、以下の組成年度別情報から除いています。

当中間

連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2025年

(百万円)

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年以前

(百万円)

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

214,268

172,591

180,441

152,598

237,617

1,028,903

1,986,418

 

 

 

不良債権

375

1,638

1,794

2,171

430

12,081

18,489

 

 

 

償却額

213

928

897

80

6

51

2,175

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

202,960

155,607

168,911

150,581

237,371

1,028,619

1,944,049

 

 

 

不良債権

192

511

863

2,111

424

11,986

16,087

 

 

 

償却額

44

44

 

その他 ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

11,308

16,984

11,530

2,017

246

284

42,369

 

 

 

不良債権

183

1,127

931

60

6

95

2,402

 

 

 

償却額

213

928

897

80

6

7

2,131

法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

387,077

328,812

175,254

195,140

59,520

210,201

1,356,004

 

 

 

不良債権

1,375

7,826

9,349

25,504

8,315

29,370

81,739

 

 

 

償却額

43

35

2,329

14

137

2,558

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

108,750

63,510

18,066

7,076

6,752

204,154

 

 

 

償却額

 

 

米州

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

23,628

15,043

10,720

2,089

145

10,403

62,028

 

 

 

不良債権

64

5,197

5,261

 

 

 

償却額

 

 

当中間

連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2025年

(百万円)

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年以前

(百万円)

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

100,107

96,409

47,681

25,418

20,547

74,415

364,577

 

 

 

不良債権

32

9

641

682

 

 

 

償却額

 

 

海外不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

9,118

2,722

10,456

4,958

1,299

7,383

35,936

 

 

 

不良債権

78

685

6,363

7,054

977

14,035

29,192

 

 

 

償却額

 

 

国内商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

62,419

61,058

25,078

14,380

10,658

21,038

194,631

 

 

 

不良債権

420

10

132

30

87

131

810

 

 

 

償却額

6

119

125

 

 

海外商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

83,055

90,070

63,253

141,219

26,871

90,210

494,678

 

 

 

不良債権

877

7,131

2,758

18,420

7,242

9,366

45,794

 

 

 

償却額

43

35

2,329

8

18

2,433

持分法適用会社向け貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

438

112,903

2,807

1,824

14,467

132,439

 

 

 

不良債権

217

3,247

1,284

4,748

 

 

 

償却額

37

37

買取債権

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

16

16

568

289

16,286

17,175

 

 

 

不良債権

951

951

 

 

 

償却額

57

255

296

608

 

 

当中間

連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2025年

(百万円)

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年以前

(百万円)

リース純投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

252,115

387,147

227,595

118,781

61,849

89,491

1,136,978

 

 

 

不良債権

2,097

5,298

5,134

2,605

1,186

6,050

22,370

 

 

 

償却額

120

337

218

151

294

1,120

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

104,398

167,171

119,297

83,232

53,143

81,489

608,730

 

 

 

不良債権

34

405

702

887

632

2,018

4,678

 

 

 

償却額

3

49

97

122

250

521

 

海外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

147,717

219,976

108,298

35,549

8,706

8,002

528,248

 

 

 

不良債権

2,063

4,893

4,432

1,718

554

4,032

17,692

 

 

 

償却額

117

288

121

29

44

599

合計

カードローンリボルビング返済除く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

853,898

1,001,469

586,113

467,087

361,099

1,359,348

4,629,014

 

 

 

不良債権

3,847

14,762

16,494

33,527

9,931

49,736

128,297

 

 

 

償却額

213

1,091

1,269

2,721

426

778

6,498

(注)上表には、売却予定の営業貸付金、保険契約者貸付金および売掛金等の金融債権は含んでいません。

 

※ 個人向け営業貸付金のその他には、一般個人ローン保証の保証履行がされた債権が含まれています。詳細については、注記24「契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。

 

 

  前連結会計年度末現在における個人向け営業貸付金の組成年度別に区分することができないリボルビング返済のカードローンの情報および前中間連結会計期間におけるリボルビング返済のカードローンの償却額は以下のとおりです。

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

リボルビング

返済のカードローン

(百万円)

契約条件の

緩和による

回収条件変更

(百万円)

リボルビング返済の

カードローン

合計

(百万円)

組成年度別合計

(リボルビング

返済のカードローン除く)

(百万円)

償却原価で

測定する

金融資産

合計

(百万円)

 

信用の質

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

正常債権

72,353

72,353

4,785,497

4,857,850

 

不良債権

109,381

109,381

 

前中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

償却額

リボルビング

返済のカードローン

(百万円)

契約条件の

緩和による

回収条件変更

(百万円)

リボルビング返済の

カードローン

合計

(百万円)

組成年度別合計

(リボルビング

返済のカードローン除く)

(百万円)

償却原価で

測定する

金融資産

合計

(百万円)

個人向け営業貸付金

375

75

450

14,078

14,528

 

当中間連結会計期間末現在における個人向け営業貸付金の組成年度別に区分することができないリボルビング返済のカードローンおよびそれらに対応する当中間連結会計期間における償却額は以下のとおりです。

 

当中間

連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

リボルビング

返済のカードローン

(百万円)

契約条件の

緩和による

回収条件変更

(百万円)

リボルビング返済の

カードローン

合計

(百万円)

組成年度別合計

(リボルビング

返済のカードローン除く)

(百万円)

償却原価で

測定する

金融資産

合計

(百万円)

 

信用の質

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

正常債権

69,436

69,436

4,629,014

4,698,450

 

不良債権

128,297

128,297

 

償却額

6,498

6,498

 

  不良債権のうち、1つのグループとして評価される多数の同種小口の営業貸付金(契約条件の緩和を行っていない個人向けの不動産ローン・カードローン等を含んでいます)やリース純投資を、個別評価対象外90日以上未収債権、それ以外を個別評価対象債権として個別に管理しています。不良債権に対し引当金を計上した後も、担保の価値、債務者の経営状況、およびその他の重要な要因を少なくとも四半期ごとにモニタリングし経営陣に報告するとともに、必要に応じて追加の信用損失引当金を設定しています。

 

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における支払期日経過に関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

クラス

支払期日経過債権

金融資産

合計

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

支払期日経過債権合計

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

3,994

4,458

8,452

2,070,449

 

 

不動産ローン

2,064

2,178

4,242

1,947,461

 

 

カードローン

72,353

 

 

その他

1,930

2,280

4,210

50,635

 

法人向け営業貸付金

 

12,576

27,469

40,045

1,469,857

 

 ノンリコースローン

日本

145,286

 

 

米州

2,502

1,126

3,628

50,263

 

 ノンリコースローン以外

国内不動産業

113

115

228

334,506

 

 

海外不動産業

1,080

17,619

18,699

59,759

 

 

国内商工業

およびその他

1,666

355

2,021

180,896

 

 

海外商工業

およびその他

7,215

8,254

15,469

699,147

 

持分法適用会社向け貸付金

251,929

 

リース純投資

 

23,376

18,995

42,371

1,155,023

 

 

日本

2,525

4,372

6,897

624,094

 

 

海外

20,851

14,623

35,474

530,929

合計

 

39,946

50,922

90,868

4,947,258

 

 

当中間連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

クラス

支払期日経過債権

金融資産

合計

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

支払期日経過債権合計

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

4,150

4,918

9,068

2,074,343

 

 

不動産ローン

2,505

2,812

5,317

1,960,136

 

 

カードローン

69,436

 

 

その他

1,645

2,106

3,751

44,771

 

法人向け営業貸付金

 

8,845

42,181

51,026

1,437,743

 

 ノンリコースローン

日本

204,154

 

 

米州

3,386

3,386

67,289

 

 ノンリコースローン以外

国内不動産業

151

109

260

365,259

 

 

海外不動産業

136

28,005

28,141

65,128

 

 

国内商工業

およびその他

2,305

156

2,461

195,441

 

 

海外商工業

およびその他

6,253

10,525

16,778

540,472

 

持分法適用会社向け貸付金

137,187

 

リース純投資

 

21,334

21,351

42,685

1,159,348

 

 

日本

2,639

4,180

6,819

613,408

 

 

海外

18,695

17,171

35,866

545,940

合計

 

34,329

68,450

102,779

4,808,621

(注)上表には、売却予定の営業貸付金、保険契約者貸付金および買取債権は含んでいません。

 

  当社および子会社は、すべてのクラスに共通して、元本または利息が支払期日より30日以上経過しても回収されない債権を、支払期日経過債権として認識しています。なお、支払条件を緩和した債権について、緩和後の条件に従い、元本または利息の未収期間が支払期日より30日以上経過していない債権は、支払期日経過債権に含んでいません。

 

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における収益計上停止に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

 

 

 

期首残高

期末残高

報告期間に計上

した利息収益

収益停止している償却原価ベースの金融資産のうち、信用損失引当金を計上していない債権残高

収益計上停止債権:

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

日本

1,693

1,095

246

129

 

 

海外

547

1,107

100

 

カードローン

日本

1,367

27

 

その他

 

 

 

 

 

 

 

日本

5,429

96

169

7

 

 

海外

1,105

2,574

35

 

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

米州

3,248

3,116

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

日本

219

115

45

4

 

 

海外

12,804

16,093

 

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

日本

1,118

355

312

42

 

 

海外

20,470

27,636

2,319

 

持分法適用会社向け貸付金

667

1,929

1,282

 

リース純投資

 

16,627

19,002

合計

65,294

73,118

799

3,918

 

 

 

当中間連結会計期間末

(百万円)

 

 

 

期首残高

期末残高

報告期間に計上

した利息収益

収益停止している償却原価ベースの金融資産のうち、信用損失引当金を計上していない債権残高

収益計上停止債権:

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

日本

1,095

1,107

125

124

 

 

海外

1,107

1,729

95

 

カードローン

日本

 

その他

 

 

 

 

 

 

 

日本

96

88

1

 

 

海外

2,574

2,299

29

 

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

米州

3,116

5,261

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

日本

115

108

20

 

 

海外

16,093

28,006

 

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

日本

355

155

10

41

 

 

海外

27,636

29,543

2,687

 

持分法適用会社向け貸付金

1,929

4,748

1,284

 

リース純投資

 

19,002

21,356

合計

73,118

94,400

156

4,260

 

  支払期日経過債権のうち90日以上経過しても回収されない場合、またはそれ以前であっても、個々の顧客の信用状況、および過去の償却実績、未収およびその発生状況などの要因に基づいて経営陣が回収可能性に懸念があると判断した場合は、営業貸付金およびリース純投資にかかる収益の計上を停止しています。また、一定額が継続的に入金されるなど、約定に従った元本の返済の可能性が高くなったと判断した場合、営業貸付金およびリース純投資の収益計上を再開しています。収益計上を再開するまでに必要となる継続的な入金期間は、債務者の事業特性や財政状態、経済環境およびトレンドなど、その債務者の支払能力を評価するときに考慮される諸状況に応じて変わります。

 

 

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において発生した財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更についての情報は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

245

0.0

2,354

0.1

45

0.0

 

 不動産ローン

3

0.0

1

0.0

1

0.0

 

 カードローン

222

0.1

1

0.0

41

0.0

 

 その他

20

0.0

2,352

2.9

3

0.0

 法人向け営業貸付金

862

0.1

58

0.0

 

 ノンリコースローン以外

862

0.1

58

0.0

 

 

 国内不動産業

35

0.0

 

 

 国内商工業およびその他

542

0.2

 

 

 海外商工業およびその他

285

0.0

58

0.0

 リース純投資

0

0.0

 

 

 海外

0

0.0

合計

245

0.0

3,216

0.1

103

0.0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免および

返済期間の延長

金利の減免および

元本の減免

返済期間の延長および

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

14

0.0

583

0.0

264

0.0

 

 不動産ローン

 

 カードローン

563

0.3

 

 その他

14

0.0

20

0.0

264

0.3

 法人向け営業貸付金

 

 ノンリコースローン以外

 

 

 国内不動産業

 

 

 国内商工業およびその他

 

 

 海外商工業およびその他

 リース純投資

 

 

 海外

合計

14

0.0

583

0.0

264

0.0

 

 

当中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

44

0.0

 

 その他

44

0.1

 法人向け営業貸付金

1,875

0.1

11

0.0

 

 ノンリコースローン以外

1,875

0.2

11

0.0

 

 

 国内不動産業

1,345

0.4

 

 

 国内商工業およびその他

530

0.3

 

 

 海外商工業およびその他

11

0.0

 持分法適用会社向け貸付金

891

0.6

合計

2,810

0.1

11

0.0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免および

返済期間の延長

金利の減免および

元本の減免

返済期間の延長および

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

106

0.0

 

 その他

106

0.2

 法人向け営業貸付金

4,895

0.3

 

 ノンリコースローン以外

4,895

0.4

 

 

 国内不動産業

 

 

 国内商工業およびその他

 

 

 海外商工業およびその他

4,895

0.9

 持分法適用会社向け貸付金

合計

5,001

0.1

 

 

 

 

当社および子会社は、財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に際し、可能な限り債権の保全を図るために、様々な形式の譲歩を債務者に対して行っています。すべての金融債権の債務者に対しては、金利減免や返済期間の延長を含む譲歩を行っています。加えて、ノンリコースローン以外のすべての金融債権の債務者に対しては、元本の減免や一時的な金利の減免などによる譲歩も行っています。なお、財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に際し、当社および子会社は、債務者からの担保物件の取得によって、元本または未収利息の全部または一部に充当する場合があります。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権は信用の質が悪化した金融債権として、個別にその回収可能額を元本の返済不履行や条件変更後の返済状況を考慮の上評価し、信用損失引当金を計上します。なお、財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権の大部分は、条件変更が行われる以前から信用の質が悪化した金融債権として個別に信用損失引当金を計上していますが、そのような条件変更を行った結果、当社および子会社は、追加の信用損失引当金を計上する場合もあります。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において発生した財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更による財務的影響についての情報は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

財務的影響

 

クラス

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 不動産ローン

3.9%から0.0%への加重平均金利の低下

1.0年の加重平均返済期間の延長

1百万円の償却原価の減少

 

 カードローン

12.6%から0.4%への加重平均金利の低下

6.6年の加重平均返済期間の延長

92百万円の償却原価の減少

 

 その他

14.2%から2.5%への加重平均金利の低下

4.8年の加重平均返済期間の延長

336百万円の償却原価の減少

 法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 国内不動産業

-

0.5年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 国内商工業およびその他

-

0.6年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 海外商工業およびその他

-

4.7年の加重平均返済期間の延長

108百万円の償却原価の減少

 リース純投資

 

 

 

 

 

 海外

-

-

0百万円の償却原価の減少

 

 

当中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

財務的影響

 

クラス

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 その他

16.8%から11.9%への加重平均金利の低下

2.4年の加重平均返済期間の延長

-

 法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 国内不動産業

-

2.6年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 国内商工業およびその他

-

1.0年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 海外商工業およびその他

14.3%から12.9%への加重平均金利の低下

2.3年の加重平均返済期間の延長

7百万円の償却原価の減少

  持分法適用会社向け貸付金

-

0.5年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 

前中間連結会計期間に債務不履行となった金融債権のうち、債務不履行となった日から過去12ヶ月間に財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権はありませんでした。当中間連結会計期間に債務不履行となった金融債権のうち、債務不履行となった日から過去12ヶ月間に財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権についての情報は以下の通りです。

当中間連結会計期間

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免

(百万円)

返済期間の

延長

(百万円)

元本の減免

(百万円)

金利の減免

および返済

期間の延長

(百万円)

金利の減免

および

元本の減免

(百万円)

返済期間の

延長および

元本の減免

(百万円)

 

クラス

 個人向け営業貸付金

20

 

 その他

20

合計

20

 

当社および子会社は、条件変更後の契約において、元本または利息が支払期日より90日以上経過しても回収されない債権などを、債務不履行となった金融債権として認識しています。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、債務不履行となった金融債権については、収益の計上を停止し、また必要に応じて追加の信用損失引当金を設定する場合もあります。

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末から過去12ヶ月間に財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権の支払期日経過についての情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

30日未満

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

 

クラス

 個人向け営業貸付金

35

91

7

 

 

 不動産ローン

1

 

 

 その他

34

91

7

 法人向け営業貸付金

6,140

284

 

 ノンリコースローン

1,277

 

 

米州

1,277

 

 ノンリコースローン以外

4,863

284

 

 

 国内不動産業

37

32

 

 

 国内商工業およびその他

481

230

 

 

 海外商工業およびその他

4,345

22

 持分法適用会社向け貸付金

4,347

合計

10,522

91

291

 

当中間連結会計期間末

ポートフォリオ・セグメント

30日未満

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

 

クラス

 個人向け営業貸付金

11

186

12

 

 

 その他

11

186

12

 法人向け営業貸付金

8,630

66

 

 ノンリコースローン

1,204

 

 

米州

1,204

 

 ノンリコースローン以外

7,426

66

 

 

 国内不動産業

1,316

29

 

 

 国内商工業およびその他

714

19

 

 

 海外商工業およびその他

5,396

18

 持分法適用会社向け貸付金

4,138

合計

12,779

186

78

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、担保権の行使により取得した居住用不動産はありません。また、差押えの過程にある居住用不動産の担保権付個人向け住宅ローンの帳簿価額は前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在それぞれ119百万円および160百万円です。

 

8  投資有価証券

  2024年3月期第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、前中間連結会計期間の投資有価証券の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における投資有価証券の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

持分証券 ※

597,601

584,008

売却可能負債証券

2,665,478

2,601,080

合計

3,263,079

3,185,088

※ 持分証券には、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、変額年金保険契約および変額保険契約の運用資産をそれぞれ161,244百万円および146,047百万円計上しています。また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、公正価値オプションを選択した投資ファンド等をそれぞれ26,945百万円および25,618百万円計上しています。

 

持分証券の売却損益および評価損益は、有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益、および有価証券評価損に計上しています(注記17「生命保険事業に関する損益」参照)。前中間連結会計期間末および当中間連結会計期間末現在に保有する持分証券の評価損益は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ24,322百万円の評価益および1,992百万円の評価損です。なお、公正価値オプションを選択した投資ファンド等からの評価損益は含めていません。

 

  持分証券には、代替的測定法を選択した市場性のない株式および優先出資証券等を含んでいます。観察可能な価格の変動による下方修正額および上方修正額は、有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益に計上しています。また、減損額は、有価証券評価損に計上しています。前連結会計年度末および前中間連結会計期間ならびに当中間連結会計期間末現在および当中間連結会計期間における、減損および観察可能な価格の変動の加減算に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

前中間連結会計期間

(百万円)

 

帳簿残高

減損累計額

および

下方修正累計額

上方修正累計額

減損額および

下方修正額

上方修正額

代替的測定法を

選択した持分証券

96,714

△16,171

2,201

△90

956

 

 

当中間連結会計期間末

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

 

帳簿残高

減損累計額

および

下方修正累計額

上方修正累計額

減損額および

下方修正額

上方修正額

代替的測定法を

選択した持分証券

88,692

△16,429

2,680

△780

634

 

  短期売買目的負債証券の売却損益および評価損益は、有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。前中間連結会計期間末および当中間連結会計期間末に保有する短期売買目的負債証券の評価損益は、前中間連結会計期間において、28百万円の評価損です。当中間連結会計期間における計上はありません。

 

  一部の子会社は、持分証券に含まれる一部の投資ファンド等について、公正価値オプションを選択しました。これらの投資は流動性に乏しいため、当該投資ファンド等の純資産価値は公正価値を示していないと考えられます。当該子会社はこれらの投資を公正価値基準で管理し、公正価値オプションを選択することでより適切な前提に基づいてこれらの投資の公正価値を測定することができます。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、持分証券は公正価値オプションを選択した投資ファンド等をそれぞれ26,945百万円および25,618百万円含んでいます。

 

  一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の国債について公正価値オプションを選択しました。この公正価値オプションの選択は、国債と当該国債の金利変動リスクおよび為替変動リスクを低減する目的で使用しているデリバティブの認識方法の違いによって生じる連結損益計算書上の変動軽減を目的としています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、売却可能負債証券に含まれる海外の国債は、公正価値オプションを選択した投資をそれぞれ1,000百万円および6,795百万円含んでいます。

 

  一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の社債について公正価値オプションを選択しました。この公正価値オプションの選択は、社債と当該社債の金利変動リスクおよび為替変動リスクを低減する目的で使用しているデリバティブの認識方法の違いによって生じる連結損益計算書上の変動軽減を目的としています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、売却可能負債証券に含まれる海外の社債は、公正価値オプションを選択した投資をそれぞれ7,751百万円および9,996百万円含んでいます。

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における、売却可能負債証券の種類別の償却原価、未実現評価益総額、未実現評価損総額および公正価値の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

償却原価

(百万円)

信用損失引当金

(百万円)

未実現

評価益総額

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

1,299,025

11,526

△275,637

1,034,914

日本および海外の地方債

425,426

△248

2,623

△26,336

401,465

社債

905,706

21,415

△82,542

844,579

米州のCMBS/RMBS

88,586

929

△1,775

87,740

その他資産担保証券等

297,197

△386

5,496

△5,527

296,780

 合計

3,015,940

△634

41,989

△391,817

2,665,478

 

 

 

当中間連結会計期間末

償却原価

(百万円)

信用損失引当金

(百万円)

未実現

評価益総額

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

1,419,155

8,589

△340,948

1,086,796

日本および海外の地方債

432,387

△234

3,895

△24,203

411,845

社債

874,013

17,066

△91,931

799,148

米州のCMBS/RMBS

86,582

1,159

△1,275

86,466

その他資産担保証券等

217,775

△306

4,960

△5,604

216,825

 合計

3,029,912

△540

35,669

△463,961

2,601,080

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における、売却可能負債証券に対する信用損失引当金に関する情報は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

(百万円)

 

海外の地方債

海外のその他

合計

信用損失引当金:

 

 

 

期首残高

144

144

過去に信用損失引当金を計上していない証券に対する繰入

80

212

292

為替相場の変動による増加(減少)

22

10

32

期末残高

246

222

468

 

当中間連結会計期間

(百万円)

 

海外の地方債

海外のその他

合計

信用損失引当金:

 

 

 

期首残高

248

386

634

過去に信用損失引当金を計上していない証券に対する繰入

35

35

過去に信用損失引当金を計上した

証券に対する繰入

31

31

為替相場の変動による増加(減少)

△14

△146

△160

期末残高

234

306

540

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、未実現評価損(信用損失引当金含む)を計上している売却可能負債証券の未実現評価損継続期間別の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

288,662

△20,561

605,941

△255,076

894,603

△275,637

日本および海外の地方債

81,368

△573

234,289

△26,011

315,657

△26,584

社債

113,066

△1,317

418,666

△81,225

531,732

△82,542

米州のCMBS/RMBS

3,482

△79

35,880

△1,696

39,362

△1,775

その他資産担保証券等

46,950

△2,557

52,382

△3,356

99,332

△5,913

 合計

533,528

△25,087

1,347,158

△367,364

1,880,686

△392,451

 

 

当中間連結会計期間末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

114,175

△8,315

801,192

△332,633

915,367

△340,948

日本および海外の地方債

54,985

△753

228,194

△23,684

283,179

△24,437

社債

89,296

△1,963

429,753

△89,968

519,049

△91,931

米州のCMBS/RMBS

7,847

△83

22,246

△1,192

30,093

△1,275

その他資産担保証券等

10,999

△1,512

41,206

△4,398

52,205

△5,910

 合計

277,302

△12,626

1,522,591

△451,875

1,799,893

△464,501

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、未実現評価損を計上している売却可能負債証券のうち、信用損失引当金が計上されていない売却可能負債証券の未実現評価損継続期間別の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

288,662

△20,561

605,941

△255,076

894,603

△275,637

日本および海外の地方債

80,058

△488

230,512

△25,848

310,570

△26,336

社債

113,066

△1,317

418,666

△81,225

531,732

△82,542

米州のCMBS/RMBS

3,482

△79

35,880

△1,696

39,362

△1,775

その他資産担保証券等

45,517

△2,474

51,812

△2,932

97,329

△5,406

 合計

530,785

△24,919

1,342,811

△366,777

1,873,596

△391,696

 

 

当中間連結会計期間末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

114,175

△8,315

801,192

△332,633

915,367

△340,948

日本および海外の地方債

53,750

△673

224,634

△23,530

278,384

△24,203

社債

89,296

△1,963

429,753

△89,968

519,049

△91,931

米州のCMBS/RMBS

7,847

△83

22,246

△1,192

30,093

△1,275

その他資産担保証券等

10,922

△1,451

40,850

△4,097

51,772

△5,548

 合計

275,990

△12,485

1,518,675

△451,420

1,794,665

△463,905

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、それぞれ1,126銘柄および1,037銘柄から未実現評価損が生じています。これらの負債証券の未実現評価損は、利率、クレジットスプレッドおよび市場動向の変化を含む多くの要因により生じています。

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における売却可能負債証券の未収利息は、その他資産にそれぞれ13,960百万円および49,360百万円計上しています。当社および子会社はこれらの未収利息について信用損失を見積もり、信用損失引当金を設定しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における信用損失引当金の残高はありません。

 

売却可能負債証券について、公正価値が償却原価を下回った場合、その証券は減損しており、償却原価を下回る公正価値の下落が信用損失またはその他の要素のいずれから生じているかを個別の証券ごとに決定します。信用損失に伴う減損は信用損失引当金を通じて期間損益に計上しています。その他の要素から生じた減損は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。信用損失の見積もりにおいて、回収見込キャッシュ・フローの現在価値が償却原価ベースを下回る場合には、信用損失が存在するとみなしています。信用損失引当金を計上している負債証券を売却する意図がある場合、または当該証券の公正価値が償却原価まで回復する前に売却しなければならない可能性が50%超となった場合は、信用損失引当金を直接償却し、追加減損を期間損益に計上したうえで償却原価を公正価値まで減額しています。なお、公正価値が償却原価を下回った時点において売却可能負債証券の売却が見込まれる場合、信用損失引当金を通さずに公正価値と償却原価の差額の金額を直接減額する方法により評価損として期間損益に計上しています。

 

  前中間連結会計期間において認識した、売却可能負債証券に関連する信用損失の繰入は、海外の地方債および海外のその他の売却可能負債証券に関し、それぞれキャッシュ・フローの悪化により信用損失が発生したことによるものです。当中間連結会計期間において認識した、売却可能負債証券に関連する信用損失の繰入は、海外のその他の売却可能負債証券に関し、キャッシュ・フローの悪化により信用損失が発生したことによるものです。売却可能負債証券の信用損失の評価は、負債証券の償却原価と裏付債権の見積公正価値や当該証券の返済優先順位などの多くの前提条件に基づき見積もったキャッシュ・フローの現在価値とを比較して行っています。当社および子会社は、これらの負債証券を売却する意図はなく、償却原価の回復前に売却しなければならない可能性も50%超ではないため、信用損失引当金を計上しています。

 

  売却可能負債証券に関する未実現評価損は、主に市場金利および為替相場の動向とリスク・プレミアムの変化により生じています。これらの負債証券の回収可能性を評価するために、入手可能なすべての情報(発行者の財政状態および事業の見通し等)を考慮しています。日本および海外の国債、日本および海外の地方債、および社債の公正価値は、主に類似した資産の相場価額等に基づいて見積もられ、それらが入手できない場合には、割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格に基づき見積もられています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等の公正価値は、取引価格や入札価格等ブローカーや独立したプライシングサービスからの価格を参照し、それらに依拠できない場合には、割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格を使用しています。割引キャッシュ・フロー法は、デフォルト率や繰上償還率、当該証券への返済の優先順位等の想定に基づき見積もった予想キャッシュ・フローを、信用リスクと流動性リスクを考慮した割引率で割り引いています。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において購入した信用力が著しく低下した負債証券はありません。

 

9  金融資産の譲渡

  当社および子会社は、営業貸付金(商業不動産担保ローンおよび個人向け不動産担保ローン等)等の金融資産を証券化および債権譲渡しています。

 

  証券化の過程で、これらの金融資産はSPEに譲渡され、SPEはこれらの金融資産を担保にした信託受益権および証券を投資家に対し発行します。SPEに譲渡された資産から生じるキャッシュ・フローは、これらの信託受益権および証券の分配に使用されます。これらの資産は当社および子会社から隔離され、投資家およびSPEは譲渡された資産の債務者および発行者の債務不履行に際し、当社および子会社の他の資産への請求権は持っていません。

 

  当社および子会社は多くの場合、譲渡した金融資産に対し、回収業務の受託や信託受益権の形でSPEの持分を継続して保有することで、継続的関与を持つ場合があります。継続して保有する持分は譲渡した資産の権益を含み、多くの場合、他の持分よりも劣後しています。当社および子会社が継続して保有する持分は、譲渡した資産の貸倒リスク、金利変動リスクおよび期限前返済リスクの影響を受けます。特に劣後持分は、譲渡された資産の貸倒および期限前返済によるキャッシュ・フローの減少リスクを最初に被るため、優先持分とは異なる貸倒リスクおよび期限前返済リスクにさらされています。また、投資家に対して契約利率による配当を支払った後に残る余剰資金の多くの部分は、当社および子会社への劣後持分の配当として支払われます。このような証券化取引において、当社および子会社が主たる受益者となるSPEを連結しています。

 

  連結対象とならない譲受人に対して金融資産を譲渡する場合は、当社および子会社が対象となる資産に対する支配を放棄した時点で、売却として会計処理しています。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において新たな証券化および債権譲渡により認識を中止した営業貸付金は、それぞれ471,119百万円および295,259百万円です。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における当該証券化および債権譲渡による譲渡損益は、連結損益計算書上、金融収益にそれぞれ9,215百万円および7,678百万円計上しています。

 

  一部の子会社は、自社で組成した営業貸付金を、回収義務を保持したまま投資家に売却しています。また、他社が組成した営業貸付金の回収業務を受託しています。このような回収業務に関するサービス資産は、連結貸借対照表上、その他資産に計上しており、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における増減は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

期首残高

72,265

79,723

債権売却等による増加

4,788

3,340

償却等による減少

△5,227

△5,056

為替変動による増加(減少)

8,670

△4,453

期末残高

80,496

73,554

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在のサービス資産の公正価値は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

期首残高

101,375

122,641

期末残高

122,641

112,331

 

10  変動持分事業体

  当社および子会社は、通常の営業活動においてSPEを利用しています。

  これらのSPEは、議決権が存在しない場合もあり、必ずしも議決権により支配されているわけではありません。当社および子会社は、これらのSPEのうち、(a)リスクを負担する出資の合計が、出資者を含む他者からの追加的な劣後金融支援なしでは営業活動のための資金調達を行うのに十分ではないか、(b)リスクを負担する出資者がグループとして(1)その事業体の経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える活動の意思決定を行う議決権または同様の権利、(2)事業体の期待損失を引き受ける義務、または、(3)期待残余利益を受け取る権利、を持っていないSPEをVIEと判定しています。

 

  当社および子会社は、定性的な分析に基づき、以下の両方の特徴を有している変動持分保有者がVIEを連結すべき主たる受益者であると判断しています。

 

・VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える事業体の活動を指図するパワー

・VIEにとって潜在的に重要な損失を吸収する義務あるいはVIEにとって潜在的に重要な利益を享受する権利

 

  当社および子会社は、すべての事実や状況を考慮に入れて、主たる受益者に該当する、すなわち、当該VIEを連結するか否かを決定し、継続的に再評価しています。

 

  当社および子会社は、定性的評価をするにあたり、以下の事項を検討しています。

 

・事業体の経済的パフォーマンスに最も影響を与える活動と、その活動を指図するパワーを誰が有するかの特定

・当社および子会社が保有している変動持分の性質およびその他の関与(関連当事者および事実上の代理人の関与を含む)

・他の変動持分保有者による関与

・VIEの目的およびデザイン(当該VIEに発生し、その変動持分の保有者に移転するようにデザインされたリスクを含む)

 

  当社および子会社が、通常、主たる受益者の決定にあたり、重要と考えているVIEへの関与は以下のとおりです。

 

・取引のストラクチャーを設計すること

・出資および貸付を行うこと

・運用者やアセットマネージャー、サービサーとなり、変動型の報酬を受け取ること

・流動性の供与やその他の財務的支援を行うこと

 

  VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える事業体の活動を指図するパワーが複数の独立した当事者の間で共有されている場合、当社および子会社は当該活動を指図するパワーを有しません。その場合、当社および子会社は当該VIEを連結していません。

 

  当社および子会社に関係するVIEの情報は以下のとおりです。

 

①  連結対象VIE

前連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

※1

総負債

(百万円)

※1

担保に供して

いる資産

(百万円)

※2

コミットメント(百万円)

※3

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,657

1

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

51,654

10,461

16,434

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

5,043

29

(e)有価証券投資を行うためのVIE

217,715

117

77,566

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

213,615

165,062

213,615

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

497

1,015

497

(h)発電事業を行うためのVIE

236,715

156,000

181,610

42,102

(i)その他のVIE

165,278

54,648

122,712

合計

892,174

387,333

534,868

119,668

 

当中間連結会計期間末

VIE種別

総資産

(百万円)

※1

総負債

(百万円)

※1

担保に供して

いる資産

(百万円)

※2

コミットメント(百万円)

※3

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,173

2

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

51,895

10,688

16,780

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

4,978

7

(e)有価証券投資を行うためのVIE

226,476

110

77,289

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

77,639

52,546

77,639

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

(h)発電事業を行うためのVIE

242,470

152,654

187,826

67,824

(i)その他のVIE

203,625

85,723

173,971

合計

808,256

301,730

456,216

145,113

※1  多くのVIEが保有する資産はVIEの債務等の返済のみに使用され、多くのVIEの負債の債権者は当社および子会社の他の資産に対して請求権を持っていません。

※2  VIEの資金調達のために、VIEが担保に供している資産です。

※3  当社および子会社がVIEに対して、出資や貸付について結んでいるコミットメント契約の未使用額です。

 

②  連結していないVIE

前連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

当社および子会社の計上額

最大損失エクス

ポージャー

(百万円)

ノンリコース

ローン拠出額

(百万円)

出資額

(百万円)

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,196,344

52,666

11,773

67,439

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

(e)有価証券投資を行うためのVIE

23,366,221

223,264

318,007

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

1,396,339

14,691

14,691

(h)発電事業を行うためのVIE

14,830

2,630

4,680

(i)その他のVIE

2,308,142

3,778

42,512

70,016

合計

28,281,876

56,444

294,870

474,833

 

当中間連結会計期間末

VIE種別

総資産

(百万円)

当社および子会社の計上額

最大損失エクス

ポージャー

(百万円)

ノンリコース

ローン拠出額

(百万円)

出資額

(百万円)

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,430,509

90,794

11,600

105,075

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

(e)有価証券投資を行うためのVIE

25,925,417

233,715

327,634

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

728,628

14,616

14,616

(h)発電事業を行うためのVIE

16,327

3,444

4,694

(i)その他のVIE

2,565,404

3,561

43,300

70,018

合計

30,666,285

94,355

306,675

522,037

※  当社および子会社がVIEに対して結んでいるコミットメント契約の未使用額を含んでいます。

 

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

  当社および子会社は、顧客の特定の資産の流動化に基づきストラクチャードファイナンスを行う際にVIEを利用します。VIEは、典型的には顧客からの倒産隔離のストラクチャーを提供するために使用され、VIEを利用した取組は、顧客からの要請によるものです。そのような顧客から流動化用の資産を取得するVIEは、金融機関よりノンリコースローンを借り入れ、顧客より出資を受けます。当社および子会社は、そのようなVIEに対し、ノンリコースローン供与、出資を行います。VIEは流動化対象資産からのキャッシュ・フローによりローンを返済し、十分な資金があれば、出資者に分配を行います。

 

(b)顧客の不動産購入および不動産開発のためのVIE

  顧客や当社および子会社は、不動産の取得および開発プロジェクトのためにVIEを利用します。このような場合、顧客は、顧客から倒産隔離されたVIEを設立し、出資を行います。VIEは、不動産の取得および開発プロジェクトを行います。

  当社および子会社は、そのようなVIEに対し、ノンリコースローン供与および特定社債の購入、出資を行い、一部のVIEについてはアセットマネージャーになることで実質的に支配しているため連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物および持分法投資に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、ノンリコースローンは営業貸付金に計上し、出資は主に投資有価証券、持分法投資およびその他資産に計上しています。当社および子会社は、第三者がVIEに対して指図するパワーを有していることから、当該VIEを連結しないと判断しています。また当社および子会社は、一部のVIEに対し複数の独立した当事者の間でパワーを共有していることから、当該VIEを連結しないと判断しています。一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(c)不動産関連事業に関連して当社および子会社が不動産を取得するためのVIE

  当社および子会社は、外部の金融機関よりノンリコースローンによる資金調達を行うため、あるいは不動産に必要な管理業務を簡略化するためVIEを設立して不動産を取得します。

  当社および子会社は、議決権を保有しない場合でも、そのようなVIEの劣後持分が実質的にすべて当社および子会社に対して発行されていることから、当社および子会社により支配され、利用されているのでVIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物、使途制限付現金、オペレーティング・リース投資、投資有価証券、事業用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務およびその他負債に計上しています。

 

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

  金融機関や当社および子会社は、企業の再生支援事業のためにVIEを利用します。VIEは、金融機関を含む顧客、当社および子会社から出資を受け、再生の可能性のある企業向けの貸付債権を買い取ります。債権回収業務は当社の子会社が行います。

  当社および子会社は、このようなVIEの出資持分の大部分を保有し、また債権回収業務を通じてVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有しているためVIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に営業貸付金に計上し、負債は、主に支払手形、買掛金および未払金およびその他負債に計上しています。

 

(e)有価証券投資を行うためのVIE

  当社および子会社は、主に株式や債券に投資する様々なVIE、いわゆる投資ファンドの持分を取得しています。これらのVIEは、当社の子会社により管理・運営されているか、または、当社および子会社から独立している運営会社等により管理されています。

  これらのうち一部のVIEについては、一部の子会社が出資持分の大部分を保有し、また取組のデザインに関与するなど、VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有していることから連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に投資有価証券および持分法投資に計上し、負債は、主にその他負債に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結したVIEに対して将来投資または貸付を行うコミットメント契約を結んでいます。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、投資有価証券および持分法投資に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を証券化するためのVIE

  当社および子会社は、リース債権、貸付債権等の金融資産を証券化するためにVIEを利用します。証券化において、これらの金融資産はSPEに譲渡され、SPEはその金融資産を裏付けとして信託受益権および証券を投資家に発行します。当社および子会社は証券化後も劣後部分を継続して保有し、債権回収業務も行います。

  当社および子会社はスキームの組成や債権回収業務を行うことで一部のVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、該当VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に使途制限付現金および営業貸付金に計上し、負債は、主に長期借入債務に計上しています。

 

(g)第三者が行う貸付債権の証券化のためのVIE

  当社および子会社は、第三者が行う証券化により発行されたCMBS、RMBSおよびその他資産担保証券を保有しています。これらのうち、一部の証券化案件において、一部の子会社は劣後部分を保有するとともに、当該証券化案件のスペシャル・サービサー業務を引き受けている場合があります。スペシャル・サービサー業務では、証券化対象である不動産担保ローンにかかる担保物件の処分権限を有しています。

  当該子会社は、担保物件処分の権限を含むスペシャル・サービサー業務を行うことでVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、該当VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主にオペレーティング・リース投資に計上し、負債は、主に長期借入債務に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、投資有価証券に計上しています。

 

(h)発電事業を行うためのVIE

  当社および子会社は、発電事業を行う際にVIEを利用しています。VIEは、当社および子会社から出資を受け、取得または賃借した土地に太陽光発電所および石炭・バイオマス混焼発電所を建設し、発電した電力を電力会社に売却しています。当社および子会社は、そのようなVIEに対し出資持分の大部分を保有し、一部のVIEについてはアセットマネージャーになることで実質的に支配しているため連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物、使途制限付現金、事業用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務およびその他負債に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結したVIEに対して将来投資または貸付を行うコミットメント契約を結んでいます。

  当社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、持分法投資に計上しています。当社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(i)その他のVIE

  当社および子会社はその他様々な目的でVIEを利用しています。連結しているVIEおよび連結していないVIEのうち主なものに、組合ストラクチャーがあります。また、一部の子会社は、上記(a)~(h)に該当しない一部のVIEについて、劣後部分を保有し、かつそのVIEは子会社に実質的に支配されているため連結しています。

  日本において、一部の子会社は自らの子会社のSPEが営業者となっている組合として知られる契約構造を利用した投資商品を顧客に提供しています。第三者にリースする目的の航空機またはその他大型の物件を購入するための資金調達の手段として、当社および子会社は、組合に必要な資金を部分的に提供する投資家に組合商品を組成し販売します。残りの購入資金は、単独または複数の金融機関からノンリコースローンを組合が借り入れます。組合投資家および組合への貸し手は、購入および賃貸活動に関する組合の経済的なリスクおよびリワードを留保し、すべての関連した利益または損失は、組合の投資家の財務諸表に計上されます。当社および子会社は、商品の組成および販売に責任を持ち、サービサーおよび組合の業務の管理者となります。組成および管理に対する報酬は、連結損益計算書に認識されます。当社および子会社は、一部の組合に対して出資を行い、潜在的に重要な損失を吸収する義務があり、かつその経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える活動を指図するパワーを有するため、当該組合を連結しています。その他の組合については、重要な出資、保証、その他の財務上の重要な責任またはエクスポージャーを保有していないため、主たる受益者とはならないと判断しています。

  当社は、資金調達を行うためにVIEを利用しています。当社は、自らが保有する資産をSPEに譲渡し、SPEは当該資産を裏付けとしてノンリコースローンによる資金調達を実行します。当社は、SPEへの資産の譲渡後も当該SPEの劣後部分を継続して保有し、資産の管理業務も行います。当社はスキームの組成や資産の管理業務を行うことでVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主にオペレーティング・リース投資、持分法投資、社用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務およびその他負債に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、ノンリコースローンは営業貸付金に計上し、出資は、主に投資有価証券および持分法投資に計上しています。一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

11  持分法投資

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の持分法投資の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

持分法適用会社株式

1,002,560

1,036,469

不動産共同事業体持分

124,537

130,937

その他パートナーシップ等投資

186,790

195,055

合計

1,313,887

1,362,461

 

 

12  償還可能非支配持分

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における償還可能非支配持分の変動は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

期首残高

945

2,645

非支配持分との取引

834

582

償還可能非支配持分の償還額への調整

△0

中間包括利益(△損失)

 

 

中間純利益

38

156

その他の包括利益(△損失)

 

 

未実現有価証券評価損益

△1

△12

為替換算調整勘定

163

△157

その他の包括利益(△損失)  計

162

△169

中間包括利益(△損失)  計

200

△13

配当

△136

△708

期末残高

1,843

2,506

 

13  その他の包括利益累計額

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間におけるその他の包括利益累計額(税効果控除後)の推移は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

 

未実現

有価証券

評価損益

(百万円)

保険

契約債務

割引率

変動影響

(百万円)

金融負債

評価調整

(百万円)

確定給付

年金制度

(百万円)

為替換算

調整勘定

(百万円)

未実現

デリバティブ

評価損益

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

期首残高

△183,034

164,516

275

△3,617

155,912

22,083

156,135

未実現有価証券評価損益

(税金相当額35,524百万円控除後)

△96,984

 

 

 

 

 

△96,984

中間純利益への組替修正額

(税金相当額1,211百万円控除後)

△3,428

 

 

 

 

 

△3,428

保険契約債務割引率変動影響

(税金相当額△38,745百万円控除後)

 

110,576

 

 

 

 

110,576

金融負債評価調整

(税金相当額43百万円控除後)

 

 

△114

 

 

 

△114

中間純利益への組替修正額

(税金相当額3百万円控除後)

 

 

△9

 

 

 

△9

確定給付年金制度

(税金相当額△19百万円控除後)

 

 

 

51

 

 

51

中間純利益への組替修正額

(税金相当額52百万円控除後)

 

 

 

△140

 

 

△140

為替換算調整勘定

(税金相当額22,732百万円控除後)

 

 

 

 

158,400

 

158,400

中間純利益への組替修正額

(税金相当額△2,328百万円控除後)

 

 

 

 

5,183

 

5,183

未実現デリバティブ評価損益

(税金相当額△2,072百万円控除後)

 

 

 

 

 

6,623

6,623

中間純利益への組替修正額

(税金相当額1,289百万円控除後)

 

 

 

 

 

△4,215

△4,215

その他の包括利益(△損失) 計

△100,412

110,576

△123

△89

163,583

2,408

175,943

非支配持分との取引

11

△176

△165

非支配持分に帰属するその他の包括利益(△損失)

5,191

△140

5,051

償還可能非支配持分に帰属するその他の包括利益(△損失)

△1

163

162

期末残高 ※

△283,445

275,092

152

△3,706

314,152

24,455

326,700

※ 前中間連結会計期間末現在において、未実現有価証券評価損益には、信用損失引当金を計上した売却可能負債証券に関連した未実現有価証券評価損益△128百万円(税金相当額21百万円控除後)が含まれています。

 

 

当中間連結会計期間

 

未実現

有価証券

評価損益

(百万円)

保険

契約債務

割引率

変動影響

(百万円)

金融負債

評価調整

(百万円)

確定給付

年金制度

(百万円)

為替換算

調整勘定

(百万円)

未実現

デリバティブ

評価損益

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

期首残高

△250,806

257,785

84

9,670

324,208

16,207

357,148

未実現有価証券評価損益

(税金相当額21,373百万円控除後)

△51,324

 

 

 

 

 

△51,324

中間純利益への組替修正額

(税金相当額1,380百万円控除後)

△3,432

 

 

 

 

 

△3,432

保険契約債務割引率変動影響

(税金相当額92百万円控除後)

 

2,741

 

 

 

 

2,741

金融負債評価調整

(税金相当額28百万円控除後)

 

 

△74

 

 

 

△74

中間純利益への組替修正額

(税金相当額1百万円控除後)

 

 

△1

 

 

 

△1

確定給付年金制度

(税金相当額178百万円控除後)

 

 

 

△352

 

 

△352

中間純利益への組替修正額

(税金相当額70百万円控除後)

 

 

 

△174

 

 

△174

為替換算調整勘定

(税金相当額△2,971百万円控除後)

 

 

 

 

△68,723

 

△68,723

中間純利益への組替修正額

(税金相当額△2,332百万円控除後)

 

 

 

 

5,190

 

5,190

未実現デリバティブ評価損益

(税金相当額2,552百万円控除後)

 

 

 

 

 

△13,062

△13,062

中間純利益への組替修正額

(税金相当額△1,397百万円控除後)

 

 

 

 

 

4,833

4,833

その他の包括利益(△損失) 計

△54,756

2,741

△75

△526

△63,533

△8,229

△124,378

非支配持分に帰属するその他の包括損失

△1

△1,153

△5

△1,159

償還可能非支配持分に帰属するその他の包括損失

△12

△157

△169

期末残高 ※

△305,550

260,526

9

9,145

261,985

7,983

234,098

※ 当中間連結会計期間末現在において、未実現有価証券評価損益には、信用損失引当金を計上した売却可能負債証券に関連した未実現有価証券評価損益△39百万円(税金相当額15百万円控除後)が含まれています。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、その他の包括利益累計額から中間純利益へ組替えられた金額は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

その他の包括利益累計額の

構成要素の詳細

中間純利益への

組替修正額(百万円)

中間連結損益計算書に影響する項目

未実現有価証券評価損益

 

 

負債証券の売却により実現した利益

131

有価証券売却・評価損益および受取配当金

負債証券の売却により実現した利益

2,305

生命保険料収入および運用益

負債証券の償却額

313

金融収益

負債証券の償却額

1,890

生命保険料収入および運用益

 

4,639

税引前合計

 

△1,211

税金相当額

 

3,428

税金相当額控除後

金融負債評価調整

 

 

保険契約債務の履行および保険契約者勘定の償却額

12

生命保険費用

 

12

税引前合計

 

△3

税金相当額

 

9

税金相当額控除後

確定給付年金制度

 

 

過去勤務費用の当期償却額

225

注記16「年金制度」を参照

年金数理上の純損失の当期償却額

△32

注記16「年金制度」を参照

移行時債務の当期償却額

△1

注記16「年金制度」を参照

 

192

税引前合計

 

△52

税金相当額

 

140

税金相当額控除後

為替換算調整勘定

 

 

為替予約

△7,636

子会社・持分法投資売却損益および清算損/支払利息

売却および清算

125

子会社・持分法投資売却損益および清算損

 

△7,511

税引前合計

 

2,328

税金相当額

 

△5,183

税金相当額控除後

未実現デリバティブ評価損益

 

 

金利スワップ契約

△30

支払利息

通貨スワップ契約

5,534

支払利息/その他の損益

 

5,504

税引前合計

 

△1,289

税金相当額

 

4,215

税金相当額控除後

 

 

当中間連結会計期間

その他の包括利益累計額の

構成要素の詳細

中間純利益への

組替修正額(百万円)

中間連結損益計算書に影響する項目

未実現有価証券評価損益

 

 

負債証券の売却により実現した利益

750

有価証券売却・評価損益および受取配当金

負債証券の売却により実現した利益(△損失)

△113

生命保険料収入および運用益

負債証券の償却額

1,250

金融収益

負債証券の償却額

2,925

生命保険料収入および運用益

 

4,812

税引前合計

 

△1,380

税金相当額

 

3,432

税金相当額控除後

金融負債評価調整

 

 

保険契約債務の履行および保険契約者勘定の償却額

2

生命保険費用

 

2

税引前合計

 

△1

税金相当額

 

1

税金相当額控除後

確定給付年金制度

 

 

過去勤務費用の当期償却額

198

注記16「年金制度」を参照

年金数理上の純損失の当期償却額

47

注記16「年金制度」を参照

移行時債務の当期償却額

△1

注記16「年金制度」を参照

 

244

税引前合計

 

△70

税金相当額

 

174

税金相当額控除後

為替換算調整勘定

 

 

為替予約

△8,425

子会社・持分法投資売却損益および清算損/支払利息

売却および清算

903

子会社・持分法投資売却損益および清算損

 

△7,522

税引前合計

 

2,332

税金相当額

 

△5,190

税金相当額控除後

未実現デリバティブ評価損益

 

 

金利スワップ契約

68

支払利息

通貨スワップ契約

△6,294

支払利息/その他の損益

オプションの買建/売建、その他

△4

生命保険料収入および運用益

 

△6,230

税引前合計

 

1,397

税金相当額

 

△4,833

税金相当額控除後

 

14  当社株主資本等

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における当社株主資本等の状況は以下のとおりです。

 

  配当に関する事項

前中間連結会計期間

(1)配当金支払額

 

 

決議

2023年5月17日取締役会

 

株式の種類

普通株式

 

配当金の総額

50,209百万円

 

1株当たり配当額

42.80円

 

基準日

2023年3月31日

 

効力発生日

2023年6月5日

 

配当の原資

利益剰余金

(2)基準日が前中間連結会計期間に属する配当のうち、

    配当の効力発生日が前中間連結会計期間末後となるもの

 

 

決議

2023年11月1日取締役会

 

株式の種類

普通株式

 

配当金の総額

49,691百万円

 

1株当たり配当額

42.80円

 

基準日

2023年9月30日

 

効力発生日

2023年12月7日

 

配当の原資

利益剰余金

(注)1 2023年5月17日取締役会決議による配当金の総額は、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金120百万円を含んでいます。

2 2023年11月1日取締役会決議による配当金の総額は、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金120百万円を含んでいます。

 

 

当中間連結会計期間

(1)配当金支払額

 

 

決議

2024年5月16日取締役会

 

株式の種類

普通株式

 

配当金の総額

64,405百万円

 

1株当たり配当額

55.80円

 

基準日

2024年3月31日

 

効力発生日

2024年6月4日

 

配当の原資

利益剰余金

(2)基準日が当中間連結会計期間に属する配当のうち、

    配当の効力発生日が当中間連結会計期間末後となるもの

 

 

決議

2024年11月8日取締役会

 

株式の種類

普通株式

 

配当金の総額

71,185百万円

 

1株当たり配当額

62.17円

 

基準日

2024年9月30日

 

効力発生日

2024年12月9日

 

配当の原資

利益剰余金

(注)1 2024年5月16日取締役会決議による配当金の総額は、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金152百万円を含んでいます。

2 2024年11月8日取締役会決議による配当金の総額は、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金220百万円を含んでいます。

 

15  販売費および一般管理費

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における販売費および一般管理費のうち、主要なものは以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

人件費

171,183

180,611

システム関連費

27,712

27,457

 

16  年金制度

  当社および一部の子会社は、実質的に全従業員を対象とした拠出型および非拠出型の年金制度を採用しています。拠出型年金制度には、確定給付型と確定拠出型があります。この制度により従業員には、定年退職時に一括で退職金を受け取るか、分割で年金を受け取る権利が付与されています。確定給付型年金制度には勤続年数と退職時の給与に基づいて支払金額を決定するもの(最終給与比例方式による制度)およびキャッシュバランスプランがあります。

 

  当社および一部の子会社の積立方針は、年金数理計算された金額を毎年積み立てるというものです。年金資産は主として負債証券や市場性のある持分証券で運用されています。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間の期間純年金費用の内訳は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

勤務費用

2,760

1,436

2,584

1,654

利息費用

601

1,470

704

2,070

年金資産の期待収益

△1,352

△3,101

△1,397

△3,535

過去勤務費用の当期償却額

△42

△183

△36

△162

年金数理上の純損失の当期償却額

31

1

△49

2

移行時債務の当期償却額

1

1

期間純年金費用

1,998

△376

1,806

30

(注) 連結損益計算書上、期間純年金費用は、販売費および一般管理費に含まれる人件費に計上しています。

 

 

17  生命保険事業に関する損益

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間の生命保険料収入および運用益の内訳は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

生命保険料収入

222,783

229,185

生命保険事業にかかる運用益 ※

62,955

4,623

合計

285,738

233,808

※  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における生命保険事業にかかる運用益には、前中間連結会計期間末および当中間連結会計期間末現在保有している持分証券の評価益18,115百万円および評価損997百万円をそれぞれ含んでいます。

 

  生命保険料収入は、再保険収入を含み、支払再保険料を控除しています。前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における、生命保険料収入に含まれる再保険収入および支払再保険料は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

再保険収入

1,277

969

支払再保険料

△2,373

△2,438

 

  変額年金保険契約および変額保険契約の契約者のために運用する資産から生じる売却損益および評価損益は、生命保険料収入および運用益に計上しています。当該保険契約にかかる最低保証リスクの一部を経済的にヘッジする目的で先物契約および為替予約を保有しており、それらのデリバティブ取引から生じる損益を生命保険料収入および運用益に計上しています。また、当該保険契約全体について、当該保険契約の公正価値の変動による損益を保険契約者のために保有する運用資産、デリバティブ契約から生じる損益、および再保険契約の公正価値変動による損益によって減殺する目的で、公正価値オプションを選択しました。当該保険契約の公正価値の変動、および当該保険契約の保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用を相殺した金額を生命保険費用に計上しています。当該保険契約にかかる最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動から生じる損益の一部を減殺するため、一部の再保険契約に対して公正価値オプションを選択し、当該再保険契約の公正価値の変動を生命保険費用に計上しています。

 

  なお、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる全体の公正価値の変動のうち、金融商品固有の信用リスクの変動から生じる公正価値の変動部分は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、上記の変額年金保険契約および変額保険契約に関連して生じた主な損益は以下のとおりです。

勘定科目

内容

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

生命保険料収入

および運用益

運用資産から生じる売却損益および評価損益(純額)

15,512

△2,704

デリバティブ取引から生じる損益(純額):

△1,971

△131

 先物契約

△1,557

△141

 為替予約

△414

10

生命保険費用

保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動による損益

△3,727

△15,980

保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用

13,848

11,839

再保険契約の公正価値の変動による損益

1,006

△73

 

18  生命保険事業に関する長期保険契約

 前連結会計年度および当中間連結会計期間における将来保険給付債務の残高および当期変動額を示す調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

予定純保険料の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

期首残高

894,537

1,389,063

374,951

873,038

1,306,719

389,664

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

865,333

1,338,398

409,847

858,959

1,289,145

424,186

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

△6,213

3,634

2,106

実績の予測からの乖離による影響額

1,418

2,865

△2,531

818

△495

△1,905

調整後期首残高

860,538

1,344,897

409,422

859,777

1,288,650

422,281

新契約

94,169

52,510

43,378

59,515

17,612

15,702

利息

10,840

18,439

12,405

5,213

8,874

6,097

純保険料収入

△106,300

△119,416

△61,594

△51,019

△58,074

△34,274

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△550

△862

△1,222

△9

△390

△733

認識の中止

262

△6,423

△32,681

4,575

219

△16,515

為替相場変動の影響額

54,478

△22,902

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

858,959

1,289,145

424,186

878,052

1,256,891

369,656

割引率変動影響額

14,079

17,574

△34,522

8,748

5,698

△19,302

期末残高

873,038

1,306,719

389,664

886,800

1,262,589

350,354

 

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

予定将来保険給付の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

期首残高

1,571,886

1,918,462

387,073

1,565,877

1,844,599

447,081

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

1,598,009

1,887,744

573,616

1,658,143

1,895,730

659,217

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

△7,962

4,600

1,782

調整後期首残高

1,590,047

1,892,344

575,398

1,658,143

1,895,730

659,217

新契約

94,169

52,510

43,378

59,515

17,612

15,702

利息

23,981

28,159

17,649

12,069

14,037

9,426

保険金等支払額

△52,161

△70,513

△17,757

△26,917

△35,710

△10,258

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△11,644

△7,465

11,794

△5,534

△4,180

7,557

認識の中止

13,751

695

△49,973

11,146

4,508

△27,651

為替相場変動の影響額

78,728

△37,753

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

1,658,143

1,895,730

659,217

1,708,422

1,891,997

616,240

割引率変動影響額

△92,266

△51,131

△212,136

△112,056

△76,999

△171,113

期末残高

1,565,877

1,844,599

447,081

1,596,366

1,814,998

445,127

 

 

 

 

 

 

 

将来保険給付債務の純額

692,839

537,880

57,417

709,566

552,409

94,773

繰延利益負債

47,068

68,539

26,930

52,578

71,651

31,161

小計

739,907

606,419

84,347

762,144

624,060

125,934

(控除)関連する再保険の回収可能額

211

0

104

0

将来保険給付債務(再保険控除後)

739,696

606,419

84,347

762,040

624,060

125,934

 

 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における連結貸借対照表に計上されている保険契約債務および保険契約者勘定残高の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

円建保険(第一分野)

739,696

762,040

円建保険(第三分野)

606,419

624,060

外貨建保険

84,347

125,934

小計

1,430,462

1,512,034

変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定残高および市場リスクを伴う給付残高

167,207

151,331

定額年金および年金開始後の保険契約者勘定

138,419

128,975

その他 ※

156,422

138,390

中間連結財務諸表(連結財務諸表)の

保険契約債務および保険契約者勘定残高

1,892,510

1,930,730

※ その他は、前納未経過保険料、支払備金等を含みます。

 

 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における割引前および割引後の予定将来営業保険料収入と予定将来支払給付額および費用の金額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

 

割引前

割引後

割引前

割引後

円建保険(第一分野)

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

1,525,071

1,395,370

1,554,073

1,413,449

予定将来支払給付額および費用

2,378,836

1,565,877

2,462,656

1,596,366

円建保険(第三分野)

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

2,590,963

2,242,701

2,531,429

2,171,202

予定将来支払給付額および費用

2,583,535

1,844,599

2,576,511

1,814,998

外貨建保険

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

685,134

535,943

609,350

491,331

予定将来支払給付額および費用

1,300,018

447,081

1,219,040

445,127

 

 前連結会計年度および当中間連結会計期間に、一部のグループにおいて、純保険料が営業保険料を上回ったため、期間損益に軽微な影響がありました。

 

 前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における連結損益計算書を通じて認識された収益および利息費用の金額は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

 

営業保険料

利息費用

営業保険料

利息費用

円建保険(第一分野)

74,702

6,484

81,607

6,856

円建保険(第三分野)

102,734

4,763

99,898

5,163

外貨建保険

44,288

2,381

47,059

3,329

合計

221,724

13,628

228,564

15,348

 

 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における保険契約負債の加重平均割引率は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(%)

当中間連結会計期間末

(%)

円建保険(第一分野)

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

1.7

1.7

評価時点の割引率の加重平均

2.1

2.2

円建保険(第三分野)

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

1.7

1.7

評価時点の割引率の加重平均

2.1

2.1

外貨建保険

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

3.1

3.2

評価時点の割引率の加重平均

5.5

5.3

 

 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における将来保険給付債務の加重平均デュレーションは以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(年)

当中間連結会計期間末

(年)

円建保険(第一分野)

36.4

36.0

円建保険(第三分野)

34.7

33.6

外貨建保険

36.9

35.0

 

 

 将来保険給付債務を計算するための前提条件には、死亡率、罹患率、解約率および割引率などが含まれます。前連結

会計年度において前提条件を見直した結果、実績と予測の差異を認識し、以下のように前提条件を変更しています。当

中間連結会計期間は、引き続き同じ前提条件を使用しています。

 

・円建保険(第一分野)

 前連結会計年度において、死亡が予測を下回る水準であり、また、解約が予測を上回る水準であったため、将来の 死亡率および解約率の予測を変更しています。

 

・円建保険(第三分野)

 前連結会計年度において、死亡が予測を上回る水準であり、また、解約が予測を下回る水準となったため、将来の 死亡率および解約率の予測を変更しています。新型コロナウイルス感染症の感染症分類の見直し後もみなし入院を除 いた罹患率は予測を下回る水準でしたが、当該事象が一時的か永続するかを判断するには更なる観測が必要と考え、 引き続き同じ前提条件を使用しています。

 

・外貨建保険

 前連結会計年度において、死亡が予測を下回る水準であったため、将来の死亡率の予測を変更しています。また、 急激な為替変動の影響により解約率が予測を上回る水準でしたが、一時的な要因と考えられることからその影響を除 いた上で、将来の解約率の予測を変更しています。

 

 割引率の基礎となる市場データについては、前連結会計年度および当中間連結会計期間ともに四半期ごとに更新しています。

 

 前提条件の変更による予定純保険料および予定将来保険給付への影響は、将来保険給付債務の残高および当期変動額を示す調整表における「キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額」および契約締結時の割引率に基づく期末残高との差である「割引率変動影響額」をご参照ください。

 

 前連結会計年度および当中間連結会計期間における繰延募集費用の残高および当期変動額を示す調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

 

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

合計

期首残高

77,957

166,696

42,726

287,379

資産計上額

10,285

12,855

7,120

30,260

償却額

△5,901

△9,970

△2,301

△18,172

為替相場変動の影響額

6,267

6,267

期末残高

82,341

169,581

53,812

305,734

 

 

 

 

 

 

当中間連結会計期間

(百万円)

 

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

合計

期首残高

82,341

169,581

53,812

305,734

資産計上額

6,328

4,958

3,429

14,715

償却額

△3,114

△5,038

△1,320

△9,472

為替相場変動の影響額

△3,152

△3,152

期末残高

85,555

169,501

52,769

307,825

 

 繰延募集費用はグループ単位で保険契約期間にわたり一定水準となる方法で償却しています。繰延募集費用の償却に使用した前提条件には、死亡率および解約率に関する見積もりが含まれます。これらの前提条件は、将来保険給付債務を見積もるために使用した前提条件と一致しており、同時に更新されています。また、繰延募集費用は連結貸借対照表上、その他資産に含めて計上しています。

 

 前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における定額年金および年金開始後の契約の最低保証金利の範囲ごとの保険契約者勘定の一覧は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

0.00%-1.50%未満

131,328

121,743

1.50%-2.50%未満

7,091

7,232

2.50%以上

 合計

138,419

128,975

 

 なお、最低保証金利を超えて金利付与した契約はありません。

 

 前連結会計年度および当中間連結会計期間ならびに前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における定額年金および年金開始後の保険契約者勘定に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

期首残高

158,952

138,419

年金転入

10,249

4,975

解約払戻金額・一部解約払戻金額

△71

△51

保険金額・一時金額等

△31,179

△14,502

保険契約者勘定から徴収した金額

△229

△109

年金転出

△290

△209

利息

1,023

462

その他

△36

△10

期末残高

138,419

128,975

 

 

 

 

前連結会計年度末

当中間連結会計期間末

加重平均した保証利率

0.7%

0.7%

保険契約者勘定を超える給付額 (百万円)

1

0

解約返戻金(百万円)

132,411

123,132

 

 

 前連結会計年度および当中間連結会計期間ならびに前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定および市場リスクを伴う給付に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

期首残高

163,734

167,207

当期(中間)純利益およびその他の包括利益以外を通して変動した額:

△26,997

△11,839

解約および引出し

△7,641

△2,634

年金移行

△7,891

△3,853

保険金支払

△11,434

△5,366

その他

△31

14

当期(中間)純利益を通して変動した額:

30,205

△4,141

見合いの運用資産の公正価値変動による影響

40,846

△2,766

手数料収入

△3,750

△1,860

市場リスクを伴う給付の公正価値の変動による影響

△6,891

485

その他の包括利益を通して変動した額:

265

104

金融商品固有の信用リスクの変動から生じる公正価値の変動

265

104

期末残高

167,207

151,331

 

 

 

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

保険契約者勘定

167,496

151,032

市場リスクを伴う給付

△289

299

合計

167,207

151,331

 

19  長期性資産評価損

  当社および子会社は、使用目的で保有する長期性資産に対して減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産の利用や最終処分の結果から得られる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額より低い場合は、帳簿価額の回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回る場合には、公正価値まで評価減しています。

 

  また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、連結貸借対照表上、売却目的保有に分類される長期性資産および関連する負債は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

オペレーティング・リース投資

43,775

22,212

事業用資産

8,405

社用資産

82

その他資産

6,005

667

その他負債

68

 

  なお、前連結会計年度末の売却目的保有に分類される長期性資産は、法人営業・メンテナンスリースセグメント、不動産セグメント、事業投資・コンセッションセグメントおよび輸送機器セグメントに、当中間連結会計期間末現在の売却目的保有に分類される長期性資産は、法人営業・メンテナンスリースセグメント、不動産セグメントおよび輸送機器セグメントに含まれています。

 

  公正価値は、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引現在価値法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士等によって評価されます。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、当社および子会社は、長期性資産の帳簿価額と公正価値との差異について、それぞれ538百万円および506百万円の評価損を認識し、長期性資産評価損へ計上しました。その内訳は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

当中間連結会計期間

売却予定

キャッシュ・フロー減少

売却予定

キャッシュ・フロー減少

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

商業施設

439

2

賃貸マンション

0

1

1

1

5

2

その他 ※

8

90

235

266

合計

8

530

240

266

※ 「その他」については、件数の記載を省略しています。

 

  なお、前中間連結会計期間に計上した評価損は、法人営業・メンテナンスリースセグメントで36百万円、不動産セグメントで440百万円、事業投資・コンセッションセグメントで34百万円および環境エネルギーセグメントで28百万円です。当中間連結会計期間に計上した評価損は、法人営業・メンテナンスリースセグメントで102百万円、不動産セグメントで102百万円、事業投資・コンセッションセグメントで59百万円および環境エネルギーセグメントで243百万円です。

 

 

20  1株当たり情報

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における基本的および希薄化後1株当たり利益の調整計算は以下のとおりです。

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、逆希薄化効果を有する株式報酬はありません。

 

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

当社株主に帰属する中間純利益

128,100

182,946

中間純利益調整額

△12

基本的1株当たり利益の計算に使用する中間純利益

128,100

182,934

中間純利益調整額

12

希薄化後1株当たり利益の計算に使用する中間純利益

128,100

182,946

 

 

 

 

前中間連結会計期間

(千株)

当中間連結会計期間

(千株)

加重平均株式数

1,165,400

1,147,474

希薄化効果:

 

 

株式報酬

1,708

2,074

希薄化後1株当たり利益の計算に用いる加重平均株式数

1,167,108

1,149,548

 

 

 

 

前中間連結会計期間

(円)

当中間連結会計期間

(円)

1株当たり当社株主に帰属する中間純利益:

 

 

基本的

109.92

159.42

希薄化後

109.76

159.15

 

 

 

(注)役員報酬BIP信託として保有する当社株式は、1株当たり情報の計算上、加重平均株式数の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前中間連結会計期間2,800,866株、当中間連結会計期間2,932,447株)

 

21  デリバティブとヘッジ活動

 

リスク管理方針

  当社および子会社は、資産・負債の統合管理(ALM)により金利リスクを管理しています。金利変動により不利な影響が及ばないように金利リスクをヘッジするためにデリバティブを利用しています。金利変動の結果、ヘッジ対象の資産、負債の公正価値またはキャッシュ・フローは上昇、または下落しますが、ヘッジ手段のデリバティブを利用することにより、そのような変動は通常減殺されます。当社および子会社が金利リスク管理の一部として利用しているデリバティブには、金利スワップがあります。

  当社および子会社は、外貨建ての営業取引、海外投資に伴う為替変動リスクに対して、機動的に同通貨での借入、為替予約および通貨スワップ等を利用してヘッジ額を調整し、適切にリスク量の管理を行っています。また、一部の子会社は、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために、先物契約および為替予約を保有しています。

  デリバティブを利用することにより、当社および子会社は、取引相手方の不履行が起こった場合の信用リスクにさらされています。当社および子会社は、デリバティブの取引相手方も含めた取引内容の承認、取引相手方ごとの想定元本、時価、取引の種類等に関するモニタリング等を定期的に行い、信用リスクを管理しています。

  当社および子会社は、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在、信用リスク関連の偶発特性を有するデリバティブは保有していません。

 

(a)キャッシュ・フロー・ヘッジ

  当社および子会社は、金利スワップ契約、通貨スワップ契約および為替予約を利用して、変動金利の借入金や予定取引から発生するキャッシュ・フローの変動リスク、為替変動リスクをヘッジしています。

 

(b)公正価値ヘッジ

  当社および子会社は、金利変動リスクおよび為替変動リスクをヘッジする目的で、公正価値ヘッジとして指定されたデリバティブを利用しています。一部の子会社は、保険事業における外貨建ての債券の為替変動リスクをヘッジするために為替予約を利用しています。また、当該保険事業における外貨建ての債券の金利変動に伴う公正価値の変動をヘッジするために金利スワップ契約を利用しています。

 

(c)海外子会社および海外持分法適用会社の純投資ヘッジ

  当社および子会社は、海外子会社および海外持分法適用会社への純投資の為替変動リスクをヘッジする目的で、為替予約、外貨による借入金および社債を利用しています。

 

(d)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

  当社および子会社は、主に金利変動リスクおよび為替変動リスクをヘッジする目的で、金利スワップ契約、先物契約および為替予約を保有しています。また、一部の子会社は、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジする目的で先物契約および為替予約を保有しています。

 

  前中間連結会計期間におけるデリバティブの連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

(1)キャッシュ・フロー・ヘッジにおけるデリバティブ

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

4,011

30

為替予約

170

通貨スワップ契約

5,352

1,001

△6,535

オプションの買建/売建、その他

△838

 

(2)公正価値ヘッジにおけるデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ等の損益

(百万円)

損益認識されたヘッジ対象の損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

金利スワップ契約

371

△227

11

為替予約

△55,247

△101

55,301

48

 

(3)純投資ヘッジにおけるデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

子会社・持分法投資

売却損益および清算損

支払利息

為替予約

△30,436

△69

7,567

外貨建の借入金

および社債

△84,367

 

(4)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料収入および

運用益 ※

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

2

△8

先物契約

△1,557

△685

為替予約

30,067

1,513

5,077

クレジット・デリバティブの買建/売建

8

オプションの買建/売建、その他

△878

※  上表における先物契約および為替予約には、前中間連結会計期間において、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約から生じる損益を含んでいます(注記17「生命保険事業に関する損益」参照)。

 

  当中間連結会計期間におけるデリバティブの連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

(1)キャッシュ・フロー・ヘッジにおけるデリバティブ

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

△7,712

△68

為替予約

△803

通貨スワップ契約

△4,906

1,584

4,710

オプションの買建/売建、その他

△2,193

4

 

(2)公正価値ヘッジにおけるデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ等の損益

(百万円)

損益認識されたヘッジ対象の損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

金利スワップ契約

138

40

△92

△13

為替予約

△22,854

142

22,944

△237

 

(3)純投資ヘッジにおけるデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

子会社・持分法投資

売却損益および清算損

支払利息

為替予約

920

△790

7,635

外貨建の借入金

および社債

△12,854

 

(4)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料収入および

運用益 ※

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

8

先物契約

△141

1,259

為替予約

6,698

△10,630

44,741

クレジット・デリバティブの買建/売建

0

オプションの買建/売建、その他

△522

※  上表における先物契約および為替予約には、当中間連結会計期間において、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約から生じる損益を含んでいます(注記17「生命保険事業に関する損益」参照)。

 

  前中間連結会計期間におけるヘッジの有効性の評価から除かれた構成要素が、連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

公正価値ヘッジ

 

損益認識された金額(百万円)

生命保険料収入および運用益

支払利息

その他の損益

為替予約

△10,635

17

オプションの買建/売建、その他

25

 

  前連結会計年度末における連結貸借対照表に含まれる公正価値ヘッジのヘッジ対象として指定された資産および負債の帳簿価額および帳簿価額に含まれる公正価値ヘッジ調整額の累計額(為替影響を除く)は以下のとおりです。

ヘッジ対象指定された資産

ヘッジ対象指定された負債

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

投資有価証券

489,908

△1,088

営業貸付金

15,882

 

 

  当中間連結会計期間におけるヘッジの有効性の評価から除かれた構成要素が、連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

公正価値ヘッジ

 

損益認識された金額(百万円)

生命保険料収入および運用益

支払利息

その他の損益

為替予約

14,454

12

オプションの買建/売建、その他

28

 

  当中間連結会計期間末現在における連結貸借対照表に含まれる公正価値ヘッジのヘッジ対象として指定された資産および負債の帳簿価額および帳簿価額に含まれる公正価値ヘッジ調整額の累計額(為替影響を除く)は以下のとおりです。

ヘッジ対象指定された資産

ヘッジ対象指定された負債

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

投資有価証券

439,638

△9

営業貸付金

21,876

 

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在におけるデリバティブ等の想定元本および相殺前の公正価値は以下のとおりです。

前連結会計年度末

 

 

想定元本

(百万円)

デリバティブ資産

デリバティブ負債

 

公正価値

(百万円)

勘定科目

公正価値

(百万円)

勘定科目

 

ヘッジ目的でヘッジ手段指定されたデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

金利スワップ契約

518,990

18,889

その他資産

3,722

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

44,774

40

その他資産

1,039

その他負債

 

先物契約、為替予約

958,260

2,841

その他資産

63,703

その他負債

 

通貨スワップ契約

113,962

470

その他資産

6,563

その他負債

 

外貨建の長期借入債務

849,630

 

ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

金利スワップ契約

1,930

106

その他資産

6

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

468,422

15,309

その他資産

13,355

その他負債

 

先物契約、為替予約 ※

646,085

35,331

その他資産

7,294

その他負債

 

クレジット・デリバティブの

売建

1,000

4

その他負債

※  上表における先物契約、為替予約の想定元本には、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約をそれぞれ4,863百万円および524百万円含んでいます。また、上表におけるデリバティブ資産には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ0百万円および9百万円、デリバティブ負債には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ170百万円および94百万円含んでいます。

 

 

当中間連結会計期間末

 

 

想定元本

(百万円)

デリバティブ資産

デリバティブ負債

 

公正価値

(百万円)

勘定科目

公正価値

(百万円)

勘定科目

 

ヘッジ目的でヘッジ手段指定されたデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

金利スワップ契約

725,184

14,055

その他資産

3,493

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

65,230

288

その他資産

3,309

その他負債

 

先物契約、為替予約

786,650

23,145

その他資産

20,611

その他負債

 

通貨スワップ契約

113,278

2,210

その他資産

1,407

その他負債

 

外貨建の長期借入債務

141,762

 

ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

金利スワップ契約

1,654

129

その他資産

3

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

597,370

13,313

その他資産

11,042

その他負債

 

先物契約、為替予約 ※

1,554,510

9,935

その他資産

45,821

その他負債

 

クレジット・デリバティブの

売建

1,000

4

その他負債

※  上表における先物契約、為替予約の想定元本には、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約をそれぞれ5,542百万円および1,085百万円含んでいます。また、上表におけるデリバティブ資産には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ1百万円および109百万円、デリバティブ負債には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ209百万円および24百万円含んでいます。

 

  当社および子会社はトレーディングを目的としてクレジット・デリバティブ契約を締結しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の売建契約の詳細は以下のとおりです。

前連結会計年度末

デリバティブの種類

履行が求められる状況

履行が求められた場合の支払上限額

(百万円)

残期間

公正価値

(百万円)

クレジット・デフォルトスワップ

参照先企業においてクレジットイベント(倒産・支払不能・債務免除等のリストラクチャリング)が発生した場合 ※

1,000

4年未満

△4

※ 前連結会計年度末現在、格付機関よりA1以上の格付を付与されている企業を参照先としています。

 

当中間連結会計期間末

デリバティブの種類

履行が求められる状況

履行が求められた場合の支払上限額

(百万円)

残期間

公正価値

(百万円)

クレジット・デフォルトスワップ

参照先企業においてクレジットイベント(倒産・支払不能・債務免除等のリストラクチャリング)が発生した場合 ※

1,000

3年未満

△4

※  当中間連結会計期間末現在、格付機関よりA1以上の格付を付与されている企業を参照先としています。

22  資産および負債の相殺表示

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在、当社および子会社における、デリバティブ資産および負債に関する認識済みの金額、相殺している金額、および連結貸借対照表上の金額の情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

 

認識済みの金額

(百万円)

相殺している

金額

(百万円)

連結貸借対照表

上の金額

(百万円)

連結貸借対照表上、

相殺していない金額 ※

純額

(百万円)

金融商品

(百万円)

担保

(百万円)

デリバティブ資産

72,986

△47,496

25,490

25,490

資産合計

72,986

△47,496

25,490

25,490

デリバティブ負債

95,686

△47,496

48,190

△13,653

△9,425

25,112

負債合計

95,686

△47,496

48,190

△13,653

△9,425

25,112

 

当中間連結会計期間末

 

認識済みの金額

(百万円)

相殺している

金額

(百万円)

連結貸借対照表

上の金額

(百万円)

連結貸借対照表上、

相殺していない金額 ※

純額

(百万円)

金融商品

(百万円)

担保

(百万円)

デリバティブ資産

63,075

△29,924

33,151

△6,942

26,209

資産合計

63,075

△29,924

33,151

△6,942

26,209

デリバティブ負債

85,690

△29,924

55,766

△3,269

△15,184

37,313

負債合計

85,690

△29,924

55,766

△3,269

△15,184

37,313

※  法的拘束力のあるマスターネッティング契約および、それと同様の契約のうち、相殺していない金額です。

 

23  金融商品の見積公正価値

  以下の情報は金融商品の連結貸借対照表上の帳簿価額と、市場価額または公正価値との関連性について理解を高めるために開示するものです。この開示は、リース純投資、持分法投資、年金債務、投資契約に分類されない保険契約や再保険契約を含んでいません。

 

前連結会計年度末

 

帳簿価額

(百万円)

見積公正価値

(百万円)

公正価値測定に使用したインプット

(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

 

現金および現金等価物

1,032,810

1,032,810

1,032,810

使途制限付現金

152,497

152,497

152,497

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

3,918,504

3,899,688

163,536

3,736,152

持分証券 ※1

415,607

415,607

108,964

143,786

162,857

売却可能負債証券

2,665,478

2,665,478

11,491

2,334,690

319,297

その他資産

 

 

 

 

 

定期預金

2,033

2,033

2,033

デリバティブ資産 ※2

25,490

25,490

再保険貸(投資契約)

4,592

4,550

4,550

負債:

 

 

 

 

 

短期借入債務

574,095

574,095

574,095

預金

2,074,828

2,073,845

2,073,845

保険契約債務および保険契約者勘定(投資契約)

122,686

121,966

121,966

長期借入債務

5,626,376

5,594,888

1,769,943

3,824,945

未払金(条件付対価)

14,136

14,136

14,136

その他負債

 

 

 

 

 

デリバティブ負債 ※2

48,190

48,190

※1  1株当たり純資産価値で測定された投資ファンド85,280百万円を含んでいません。

※2  取引相手ごとの相殺後の金額です。相殺前のインプット情報につきましては注記3「公正価値測定」をご参照ください。

 

 

当中間連結会計期間末

 

帳簿価額

(百万円)

見積公正価値

(百万円)

公正価値測定に使用したインプット

(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

 

現金および現金等価物

1,168,945

1,168,945

1,168,945

使途制限付現金

134,675

134,675

134,675

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

3,791,074

3,776,163

58,707

3,717,456

持分証券 ※1

399,999

399,999

105,116

129,231

165,652

売却可能負債証券

2,601,080

2,601,080

12,328

2,352,451

236,301

その他資産

 

 

 

 

 

定期預金

3,948

3,948

3,948

デリバティブ資産 ※2

33,151

33,151

再保険貸(投資契約)

4,262

4,224

4,224

負債:

 

 

 

 

 

短期借入債務

744,478

744,478

744,478

預金

2,116,378

2,112,604

2,112,604

保険契約債務および保険契約者勘定(投資契約)

113,239

112,041

112,041

長期借入債務

5,494,639

5,470,547

1,679,789

3,790,758

未払金(条件付対価)

14,174

14,174

14,174

その他負債

 

 

 

 

 

デリバティブ負債 ※2

55,766

55,766

※1  1株当たり純資産価値で測定された投資ファンド95,317百万円を含んでいません。

※2  取引相手ごとの相殺後の金額です。相殺前のインプット情報につきましては注記3「公正価値測定」をご参照ください。

 

公正価値のインプットレベル

  活発な市場での市場価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。市場価額が入手できず、観察可能なインプットもない場合には、公正価値測定は割引キャッシュ・フロー法、一般的なオプション・プライシング・モデルなどの評価モデルおよび第三者の算定する価格に基づき評価しています。評価モデルおよび第三者の算定する価格を使用する場合には観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。

 

24  契約債務、保証債務および偶発債務

 

契約債務

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在、当社および一部の子会社が行っているリース資産の買付予約額はそれぞれ8,306百万円および6,677百万円です。

 

  当社および一部の子会社は、解約不可能なシステム運用・管理のアウトソーシング契約を締結し、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間にそれぞれ4,240百万円および4,947百万円の委託料を支払っています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における今後の支払予定額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

一年以内

6,218

4,762

一年超

7,954

6,511

合計

14,172

11,273

 

  当社および一部の子会社は、不動産開発案件の見積建設費用等にかかるコミットメントおよびその他のコミットメント契約を結び、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の総額はそれぞれ131,948百万円および183,565百万円です。

 

  当社および一部の子会社は、契約上合意された条件に合致する限りにおいて、顧客に将来貸付を行うコミットメント契約およびファンドに将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。未実行枠は前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、それぞれ366,534百万円および654,261百万円です。また、当中間連結会計期間末には統合型リゾート開発に関する持分法適用会社への投資の未実行枠270,168百万円が含まれており、開発の進捗状況等の変化に応じて出資を行う予定です。

 

保証債務

  当社および子会社は、会計基準編纂書460(保証)の適用範囲に該当する保証契約の公正価値を、契約の開始時点において、連結貸借対照表に負債計上しています。そのうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない一部の契約は、信用損失基準を適用しており、連結貸借対照表上、その他負債に計上しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の、保証契約の支払限度額、負債計上されている帳簿価額、契約の最長期限は以下のとおりです。

保証の種類

前連結会計年度末

当中間連結会計期間末

保証の

支払限度額

(百万円)

保証債務の

帳簿価額

(百万円)

契約の

最長期限

保証の

支払限度額

(百万円)

保証債務の

帳簿価額

(百万円)

契約の

最長期限

事業性資金債務保証

608,543

4,839

2048年

594,881

5,046

2048年

譲渡債権保証

519,665

3,405

2062年

503,193

4,182

2062年

不動産ローン保証

9,856

180

2048年

7,381

156

2048年

その他

13,350

0

2044年

13,175

0

2044年

合計

1,151,414

8,424

1,118,630

9,384

 

  事業性資金債務保証:当社および一部の子会社は、主に、金融機関が顧客に対し融資した資金の返済を保証しています。当社および当該子会社は、債務者である顧客が、契約に基づいて元本もしくは利息の支払を行わなかった場合に、債務者に代わり債務を履行します。一部の契約については、債務者である顧客の資産が融資の担保に差し入れられています。当社および当該子会社が債務者に代わり債務を履行する場合、当社および当該子会社はその担保資産を得ることができます。また、金融機関が顧客に対し融資した資金の返済を保証する契約には、保証履行額が保証料の一定の範囲内に限定されている契約を含んでいます。当該保証の前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の保証契約の総額はそれぞれ484,000百万円および484,000百万円であり、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在の保証債務の帳簿価額は、それぞれ2,327百万円および2,455百万円です。当該保証の支払限度額の金額は保証料の一定の範囲内に限定され、上記の保証契約の総額より小さな金額となっています。保証履行額が保証料の一定の範囲内に限定されていない契約については、契約期間内における保証の支払限度額が予め金融機関と取り決めた保証枠を基に算定されます。このため、当該支払限度額には将来発生し得る保証の額が含まれ、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在における実行済みの保証残高より大きな金額となっています。また、実行済みの保証残高には保証履行時に当社が一時的に負担する金融機関が負担すべき金額が含まれ、金融機関と精算を行うまでの期間、金融機関への信用リスクを内包しています。金融機関への信用リスクを除く当社の実質的な保証履行額は、金融機関と予め取り決めた分担方法に基づき当社が負担する金額に限定されています。また、一部の持分法適用会社が保証する保証債務に対する再保証を行っています。

  保証の履行リスクは、過去に発生したクレジットイベントに基づいて検討しています。当中間連結会計期間において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

 

  譲渡債権保証:米国の子会社は、主に、ファニーメイのDelegated Underwriting and ServicingプログラムおよびフレディマックのDelegated Underwriting Initiativeプログラムに基づいて、事前にファニーメイおよびフレディマックの承認を得ることなしに、集合住宅や高齢者向け住宅ローン債権の引き受け、実行、資金提供およびサービシングを行う権限を有しています。これらのプログラムにおいて、ファニーメイおよびフレディマックは債権購入のコミットメントを提供しています。

  これらのプログラムでは、当該子会社は、ファニーメイおよびフレディマックに譲渡した一部の債権のパフォーマンスを保証し、それらの債権から損失が発生した場合に、その損失の一部を負担する保証の履行リスクを有しています。当中間連結会計期間において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

  なお、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、これらのプログラムに基づいて売却した、当該子会社が一部の損失を負担する債権残高は、それぞれ2,587,597百万円および2,493,722百万円です。

 

 

  不動産ローン保証:当社および一部の子会社は、日本の金融機関が第三者に対し融資した個人向け不動産ローンの返済を保証しています。当社および当該子会社は、それらのローンの延滞が主として3ヶ月以上になった場合に、債務者に代わって債務を履行します。不動産ローンには通常、当該不動産が担保として差し入れられています。当社および当該子会社が債務者に代わり債務を履行する場合、当社および当該子会社はその担保資産を得ることができます。

  保証の履行リスクは、過去に発生したクレジットイベントに基づいて検討しています。当中間連結会計期間において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

 

  その他:その他の債務保証契約には、金融機関に対する支払保証および債権の代理回収契約に伴う支払保証があります。金融機関に対する支払保証契約において一部の子会社は、金融機関の顧客が債務者となり、その債務が不履行となった場合に、債務者に代わって当該金融機関に債務を支払います。債権の代理回収契約において当社および一部の子会社は、第三者の債務を回収しますが、当該債務を回収できなかった場合には、債務者に代わって債権者に支払いを行います。また、持分法適用会社の支払債務に対する連帯保証も含まれています。

 

オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金

  カードローンや営業貸付金の貸付枠のローン・コミットメントおよび金融保証契約に関連する信用損失のうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない場合は、信用損失引当金の対象になります。ローン・コミットメントは、企業が信用を供与する現在の契約上の義務にもとづき、将来実行される可能性を見積もり、予想実行額に対して引当金を計上します。金融保証契約は、偶発債務に含まれる信用エクスポージャーに対して、引当金を計上します。オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、過去の貸倒償却実績、経済環境や事業環境の現状ならびに合理的かつ裏付け可能な方法による将来の見通しなどを評価し、営業貸付金およびリース純投資の信用損失引当金と同様に様々な算定方法を使用して、見積もっています。このようなオフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、連結貸借対照表上、その他負債に計上されており、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在で、それぞれ5,116百万円および6,010百万円です。また、連結損益計算書上、前中間連結会計期間におけるオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失費用は、主に米州の一部の市況においてマクロ経済の将来見通しが前年より悪化したことにより、591百万円の繰入となりました。また、当中間連結会計期間におけるオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失費用は、主に米州の一部の市況悪化の影響により、1,673百万円の繰入となりました。

 

偶発事象

  当社および一部の子会社は通常の営業の中で生じる損害賠償請求に係わっていますが、経営者は当社の財政状態および経営成績に重要な影響を与える訴訟等はないと考えています。

 

担保

  注記10「変動持分事業体」に記載の連結しているVIEが担保に供している資産以外に、金融機関からの長期および短期借入債務には、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、以下の資産を担保に供しています。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当中間連結会計期間末

(百万円)

リース債権、営業貸付金、

オペレーティング・リース投資

310,217

291,750

投資有価証券

324,760

333,067

事業用資産

231,425

246,094

その他資産等

69,740

99,485

合計

936,142

970,396

 

  前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、借入債務に対して連結消去されている連結子会社株式それぞれ367,973百万円および183,889百万円、持分法適用会社の借入債務に対して持分法投資それぞれ34,204百万円および81,554百万円を担保に供しています。前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、借入債務に対して連結消去されている連結子会社貸付金それぞれ9,299百万円および9,230百万円を担保に供しています。また、前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在において、主に取引保証金に対する投資有価証券や不動産取引にかかる差入保証金を担保としてそれぞれ179,683百万円および179,227百万円を差し入れています。

 

  銀行および一部の保険会社からの長期および短期借入債務は、借入契約上、貸し手の要請があった場合には担保を差し入れることとなっています。しかしながら、当中間連結会計期間末現在、当社および子会社は借入先からそのような要請を受けていません。

25  セグメント情報

  以下に報告されている事業セグメントの財務情報は、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、かつ経営上の最高意思決定者による業績の評価および経営資源の配分の決定に定期的に使用されているものです。

 

10セグメントの事業内容は以下のとおりです。

 

法人営業・メンテナンスリース

 

金融・各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・ICT関連機器などのリースおよびレンタル

不動産

 

不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント

事業投資・コンセッション

 

企業投資、コンセッション

環境エネルギー

 

国内外再生可能エネルギー、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル販売、廃棄物処理、資源リサイクル

保険

 

生命保険

銀行・クレジット

 

銀行、消費性ローン

輸送機器

 

航空機投資・管理、船舶関連投融資

ORIX USA

 

米州における金融、投資、アセットマネジメント

ORIX Europe

 

グローバル株式・債券のアセットマネジメント

アジア・豪州

 

アジア・豪州における金融、投資

 

  セグメント情報の会計方針は、税金費用、非支配持分に帰属する中間純利益、償還可能非支配持分に帰属する中間純利益の取り扱いを除き、注記2の「重要な会計方針」における記載と概ね同一です。また、セグメント情報では税引前利益のうち当社株主に帰属する利益に相当する額で業績を評価しているため、非支配持分または償還可能非支配持分に帰属する中間純利益はセグメント損益に含んでいません。セグメント情報では税引前中間純利益で業績を評価しているため、税金費用はセグメント損益に含んでいません。各セグメントの営業活動に直接関連している人件費を含め、オリックスグループ全体で負担すべき費用を除く販売費および一般管理費の大部分は各セグメントに集計され、計上されています。また一部の支払利息や長期性資産評価損、為替差損益(その他の損益に含まれる)など、経営者がセグメントの業績評価にあたって考慮していない損益はセグメント損益に含まず、本社部門の項目として扱っています。

 

  各セグメントの資産は、一部の現金や本社資産などを除き、原則総資産を帰属させております。

 

  2024年3月期第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。これに伴い、前中間連結会計期間のセグメント数値を組替再表示しています。

 

  2024年4月1日より、各セグメントへ配賦していた支払利息の一部について、セグメント利益と連結財務諸表との調整額(本社部門の損益)に含める方法に変更しています。これに伴い、前中間連結会計期間のセグメント数値を組替再表示しています。

 

  2024年4月1日より、セグメント資産の対象に現金および現金等価物や受取手形、売掛金および未収入金等を含める方法に変更しています。これに伴い、前連結会計年度末のセグメント数値を組替再表示しています。

 

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間のセグメント情報は以下のとおりです。

前中間連結会計期間

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

金融収益

31,398

3,008

814

720

144

39,630

4,051

有価証券売却・評価損益および受取配当金

2,167

479

228

△8

187

232

オペレーティング・リース収益

132,122

24,289

19,957

40

21,867

生命保険料収入および運用益

287,026

商品および不動産売上高

2,135

52,514

114,149

1,658

97

サービス収入

52,421

139,003

38,128

79,562

1,416

3,111

2,999

  セグメント収益(合計)

220,243

219,293

173,276

81,972

288,586

42,928

29,246

支払利息

2,699

1,427

1,690

5,046

0

2,608

5,089

オペレーティング・リース原価

95,428

12,537

13,352

9

10,278

生命保険費用

222,032

商品および不動産売上原価

1,681

40,754

79,379

1,005

97

サービス費用

28,361

118,397

26,666

53,908

3,436

506

その他の損益

8,326

△301

△605

963

△3

△276

△2,973

販売費および一般管理費

43,938

20,611

42,498

9,036

29,105

16,041

4,936

信用損失費用、長期性資産評価損、

有価証券評価損

388

434

191

25

0

4,116

△0

  セグメント費用(合計)

180,821

193,859

163,171

69,992

251,134

25,925

17,933

持分法投資損益等

1,951

2,076

△180

148

△1

△201

7,481

  セグメント利益

41,373

27,510

9,925

12,128

37,451

16,802

18,794

重要な非現金項目

 

 

 

 

 

 

 

  減価償却費・その他償却費

75,456

9,118

13,537

13,780

6,159

708

10,602

  保険契約債務および保険契約者勘定の増加額

100,338

長期性資産支出額

88,875

29,607

9,568

26,808

224

4

126,481

 

 

前中間連結会計期間

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

金融収益

57,662

1,053

34,208

172,688

有価証券売却・評価損益および受取配当金

4,591

1,889

375

10,140

オペレーティング・リース収益

699

58,496

257,470

生命保険料収入および運用益

287,026

商品および不動産売上高

231

153

170,937

サービス収入

24,554

101,332

11,847

454,373

  セグメント収益(合計)

87,737

104,274

105,079

1,352,634

支払利息

24,363

141

16,225

59,288

オペレーティング・リース原価

104

43,447

175,155

生命保険費用

222,032

商品および不動産売上原価

139

145

123,200

サービス費用

1,535

25,938

7,365

266,112

その他の損益

△1,400

△196

△1,047

2,488

販売費および一般管理費

41,581

61,258

20,000

289,004

信用損失費用、長期性資産評価損、

有価証券評価損

1,005

3,009

9,168

  セグメント費用(合計)

67,327

87,141

89,144

1,146,447

持分法投資損益等

1,081

2,403

2,585

17,343

  セグメント利益

21,491

19,536

18,520

223,530

重要な非現金項目

 

 

 

 

  減価償却費・その他償却費

1,859

3,221

42,083

176,523

  保険契約債務および保険契約者勘定の増加額

100,338

長期性資産支出額

340

130

89,850

371,887

 

 

 

 

当中間連結会計期間

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

金融収益

30,890

2,467

5,978

616

159

28,818

3,333

有価証券売却・評価損益および受取配当金

1,460

845

586

△8

65

139

オペレーティング・リース収益

139,859

37,842

20,605

39

41,900

生命保険料収入および運用益

235,014

商品および不動産売上高

1,812

61,793

122,384

1,481

196

サービス収入

54,783

157,232

31,473

86,834

△1

1,567

5,734

  セグメント収益(合計)

228,804

260,179

181,026

88,962

235,172

30,450

51,302

支払利息

3,278

1,172

1,655

6,211

81

2,745

8,563

オペレーティング・リース原価

98,878

11,941

13,072

9

17,581

生命保険費用

166,834

商品および不動産売上原価

1,489

49,789

84,951

836

199

サービス費用

29,522

125,059

21,928

65,705

4,433

2,151

その他の損益

8,757

703

△449

562

△140

106

△2,543

販売費および一般管理費

45,051

20,873

43,194

10,828

27,539

10,635

5,004

信用損失費用、長期性資産評価損、

有価証券評価損

1,060

60

93

238

1

308

△0

  セグメント費用(合計)

188,035

209,597

164,444

84,389

194,315

18,227

30,955

持分法投資損益等

4,797

△225

30,415

△2,227

△0

884

11,664

  セグメント利益

45,566

50,357

46,997

2,346

40,857

13,107

32,011

重要な非現金項目

 

 

 

 

 

 

 

  減価償却費・その他償却費

77,763

9,494

12,910

16,713

14,842

326

13,728

  保険契約債務および保険契約者勘定の増加額

41,053

長期性資産支出額

100,876

40,706

7,941

21,293

77

0

174,188

 

 

当中間連結会計期間

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

金融収益

53,163

1,990

37,885

165,299

有価証券売却・評価損益および受取配当金

△280

3,821

△47

6,581

オペレーティング・リース収益

292

67,510

308,047

生命保険料収入および運用益

235,014

商品および不動産売上高

235

246

188,147

サービス収入

22,255

120,866

12,016

492,759

  セグメント収益(合計)

75,665

126,677

117,610

1,395,847

支払利息

22,225

373

20,972

67,275

オペレーティング・リース原価

649

48,902

191,032

生命保険費用

166,834

商品および不動産売上原価

151

229

137,644

サービス費用

854

32,629

7,599

289,880

その他の損益

△2,284

4,609

△621

8,700

販売費および一般管理費

45,360

69,026

21,782

299,292

信用損失費用、長期性資産評価損、

有価証券評価損

1,617

115

4,555

8,047

  セグメント費用(合計)

68,572

106,752

103,418

1,168,704

持分法投資損益等

9,514

872

4,932

60,626

  セグメント利益

16,607

20,797

19,124

287,769

重要な非現金項目

 

 

 

 

  減価償却費・その他償却費

1,736

3,202

47,103

197,817

  保険契約債務および保険契約者勘定の増加額

41,053

長期性資産支出額

878

480

86,152

432,591

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末現在のセグメント情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

リース純投資

567,735

51,978

1,238

3,104

営業貸付金

346,840

52

115,629

2,255

11,792

2,378,183

60,468

オペレーティング・リース投資

535,655

278,191

56,286

250

26,876

557,867

投資有価証券

36,683

4,036

36,729

571

2,236,495

311,237

11,960

事業用資産・サービス資産

17,404

165,387

41,416

453,252

棚卸資産

928

174,990

47,553

2,463

733

賃貸資産前渡金

3,400

114,649

5

9,232

持分法投資

14,984

143,751

118,310

219,018

29,742

43,601

399,061

事業用資産前渡金

8,183

4,466

44,962

営業権、企業結合で取得した無形資産

28,693

52,898

351,202

121,174

4,452

19,114

その他の資産

224,998

115,972

293,813

129,385

612,570

201,196

111,206

  セグメント資産

1,777,320

1,110,087

1,066,647

976,434

2,921,927

2,934,217

1,169,641

 

前連結会計年度末

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

リース純投資

505

530,426

1,154,986

営業貸付金

699,384

343,936

3,958,539

オペレーティング・リース投資

9,858

395,573

1,860,556

投資有価証券

509,172

82,568

33,520

3,262,971

事業用資産・サービス資産

79,747

1,849

759,055

棚卸資産

159

224

227,050

賃貸資産前渡金

3,017

130,303

持分法投資

61,415

11,907

271,682

1,313,471

事業用資産前渡金

57,611

営業権、企業結合で取得した無形資産

176,785

364,773

7,313

1,126,404

その他の資産

157,459

202,891

121,693

2,171,183

  セグメント資産

1,694,484

662,139

1,709,233

16,022,129

 

 

当中間連結会計期間末

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

リース純投資

561,576

48,277

1,064

2,436

営業貸付金

363,951

41

119,949

2,784

11,951

2,368,834

44,765

オペレーティング・リース投資

545,046

315,784

57,463

243

26,742

643,430

投資有価証券

29,834

1,623

9,182

577

2,215,325

311,975

11,095

事業用資産・サービス資産

17,281

160,902

32,730

473,394

29

棚卸資産

621

168,672

42,333

2,701

1,896

賃貸資産前渡金

3,218

76,221

4

18,062

持分法投資

14,676

173,186

129,267

246,490

31,818

44,423

375,458

事業用資産前渡金

10,787

113

52,905

営業権、企業結合で取得した無形資産

25,971

51,850

343,976

128,736

4,452

29,337

その他の資産

243,986

103,842

252,205

136,046

610,879

196,192

97,904

  セグメント資産

1,806,160

1,111,185

988,286

1,046,312

2,901,167

2,921,424

1,221,976

 

当中間連結会計期間末

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

リース純投資

455

545,487

1,159,295

営業貸付金

596,207

317,970

3,826,452

オペレーティング・リース投資

11,486

397,101

1,997,295

投資有価証券

484,048

86,924

34,499

3,185,082

事業用資産・サービス資産

73,571

1,736

759,643

棚卸資産

212

156

216,591

賃貸資産前渡金

3,864

101,369

持分法投資

57,845

11,592

277,269

1,362,024

事業用資産前渡金

63,805

営業権、企業結合で取得した無形資産

165,697

351,985

7,003

1,109,007

その他の資産

150,554

212,496

122,888

2,126,992

  セグメント資産

1,540,075

662,997

1,707,973

15,907,555

 

セグメント数値と中間連結財務諸表との調整は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

(百万円)

当中間連結会計期間

(百万円)

セグメント収益

 

 

セグメント収益合計

1,352,634

1,395,847

本社部門保有の資産にかかる収入

34,142

34,620

内部取引消去

△26,820

△26,834

中間連結財務諸表上の営業収益

1,359,956

1,403,633

セグメント利益

 

 

セグメント利益合計

223,530

287,769

本社部門の損益

△42,011

△30,109

非支配持分および償還可能非支配持分に帰属する

中間純利益

2,948

△669

中間連結財務諸表上の税引前中間純利益

184,467

256,991

 

 

  前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における、顧客との契約から認識した収益の財またはサービスの種類別による分解は以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間

 

セグメント区分

 

法人営業・メンテナンスリース

不動産

事業投資・コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

 

商品売上高

2,135

1,730

114,149

1,658

97

不動産売上高

50,784

アセットマネジメントおよびサービシング収入

145

4,858

92

294

28

自動車関連サービス収入

31,951

138

施設運営事業収入

37,754

環境エネルギー事業関連サービス収入

1,598

25

38

78,964

不動産管理および仲介収入

50,148

不動産請負工事売上高

45,377

20,982

その他

18,727

841

17,108

368

1,416

2,817

2,971

顧客との契約から認識した収益合計

54,556

191,517

152,277

81,220

1,416

3,111

3,096

その他の源泉から認識した収益 ※

165,687

27,776

20,999

752

287,170

39,817

26,150

セグメント収益/営業収益合計

220,243

219,293

173,276

81,972

288,586

42,928

29,246

 

前中間連結会計期間

 

セグメント区分

本社部門の

収入および

内部消去

 

連結合計

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

商品売上高

226

153

120,148

2,863

123,011

不動産売上高

5

50,789

50,789

アセットマネジメントおよびサービシング収入

8,697

101,374

23

115,511

△119

115,392

自動車関連サービス収入

11,158

43,247

2

43,249

施設運営事業収入

37,754

578

38,332

環境エネルギー事業関連サービス収入

459

81,084

△896

80,188

不動産管理および仲介収入

50,148

△664

49,484

不動産請負工事売上高

66,359

23

66,382

その他

2,383

△42

634

47,223

4,680

51,903

顧客との契約から認識した収益合計

11,770

101,332

11,968

612,263

6,467

618,730

その他の源泉から認識した収益 ※

75,967

2,942

93,111

740,371

855

741,226

セグメント収益/営業収益合計

87,737

104,274

105,079

1,352,634

7,322

1,359,956

 

 

当中間連結会計期間

 

セグメント区分

 

法人営業・メンテナンスリース

不動産

事業投資・コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

 

商品売上高

1,812

1,972

122,384

1,481

196

不動産売上高

59,821

アセットマネジメントおよびサービシング収入

170

3,549

63

22

自動車関連サービス収入

32,327

106

施設運営事業収入

40,003

環境エネルギー事業関連サービス収入

1,747

23

36

86,340

不動産管理および仲介収入

51,132

不動産請負工事売上高

51,013

22,973

その他

20,539

1,002

8,464

310

△1

1,567

5,712

顧客との契約から認識した収益合計

56,595

208,515

153,857

88,300

△1

1,567

5,930

その他の源泉から認識した収益 ※

172,209

51,664

27,169

662

235,173

28,883

45,372

セグメント収益/営業収益合計

228,804

260,179

181,026

88,962

235,172

30,450

51,302

 

当中間連結会計期間

 

セグメント区分

本社部門の

収入および

内部消去

 

連結合計

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

商品売上高

235

246

128,326

2,727

131,053

不動産売上高

59,821

59,821

アセットマネジメントおよびサービシング収入

6,845

120,784

37

131,470

△116

131,354

自動車関連サービス収入

11,239

43,672

43,672

施設運営事業収入

40,003

675

40,678

環境エネルギー事業関連サービス収入

88,146

△681

87,465

不動産管理および仲介収入

51,132

△713

50,419

不動産請負工事売上高

73,986

△896

73,090

その他

1,376

82

647

39,698

5,790

45,488

顧客との契約から認識した収益合計

8,456

120,866

12,169

656,254

6,786

663,040

その他の源泉から認識した収益 ※

67,209

5,811

105,441

739,593

1,000

740,593

セグメント収益/営業収益合計

75,665

126,677

117,610

1,395,847

7,786

1,403,633

  ※  その他の源泉から認識した収益は、生命保険料収入および運用益やオペレーティング・リース収益、金利収入等の金融収益等、顧客との契約から生じる収益の範囲外の収益を含んでいます。

 

26  重要な後発事象

  該当事項はありません。

 

2【その他】

  (1)  期末配当

       当社は2024年5月16日開催の取締役会において、2024年3月31日を基準日とする剰余金の配当を行うことを決議しました。

     ①  配当金の総額             64,405百万円

     ②  1株当たり配当額         55.80円

  (注) 配当金の総額には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金152百万円が含まれています。

 

  (2)  中間配当

       当社は2024年11月8日開催の取締役会において、2024年9月30日を基準日とする剰余金の配当を行うことを決議しました。

     ①  配当金の総額             71,185百万円

     ②  1株当たり配当額         62.17円

  (注) 配当金の総額には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式に対する配当金220百万円が含まれています。

 

  (3)  その他、特記すべき事項はありません。