第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載

した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の分析

当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善等を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、為替の変動や不安定な国際情勢を起因とする原燃料価格の高止まり、中国の国内需要の低迷による経済の下振れ懸念等、依然として先行きは不透明な状況で推移しました。

このような状況の下、当社グループは、中期経営計画「MOVING-10 STAGE2」を本年に策定し、成長事業である化粧品原料及び電子材料分野の更なる拡大と新規事業創出に取り組むとともに、汎用製品分野では市場環境の変化に応じて事業構造の改革を行うことで、より一層の企業価値向上を図ってまいりました。

その結果、当中間連結会計期間の業績につきましては、微粒子酸化チタンを中心に化粧品向け機能性微粒子製品の販売が好調であったとともに、車載用コンデンサ向け導電性高分子薬剤の販売が伸長したこと等により、売上高は279億5千7百万円(前年同期比3.2%増)となりました。営業利益は21億8千3百万円(前年同期比55.6%増)、経常利益は22億3千3百万円(前年同期比34.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は14億6千8百万円(前年同期比30.3%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

機能性材料事業の売上高は148億3百万円(前年同期比6.5%増)、セグメント利益は11億2千4百万円(前年同期比172.6%増)となり、電子材料・化成品事業の売上高は125億9千4百万円(前年同期比0.1%増)、セグメント利益は9億3千6百万円(前年同期比7.7%増)となり、その他の売上高は5億5千9百万円(前年同期比8.5%減)、セグメント利益は1億2千3百万円(前年同期比4.3%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末の資産総額は、839億8百万円(前連結会計年度末比11億9千9百万円増加)となりました。これは主に、商品及び製品が8億6千2百万円、有形固定資産のうち熊山工場の機能性微粒子製品製造のための設備投資などにより建設仮勘定が8億7千6百万円、それぞれ増加し、現金及び預金が4億8千7百万円減少したことによります。

負債合計は、243億6百万円(前連結会計年度末比6億3千7百万円減少)となりました。これは主に、長期借入金が7億9千2百万円減少したことによります。

純資産合計は、596億1百万円(前連結会計年度末比18億3千6百万円増加)となりました。これは主に、利益剰余金が10億8百万円、為替換算調整勘定が5億9千7百万円、その他有価証券評価差額金が1億7千3百万円、それぞれ増加したことによります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より4億8千7百万円減少し、137億4千1百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動による資金は、29億3千7百万円の収入(前年同期比28億1千2百万円収入額の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前中間純利益21億5千6百万円、減価償却費13億2千万円のほか、棚卸資産の増加額9億1千6百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動による資金は、14億3千6百万円の支出(前年同期比6億6千3百万円支出額の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出13億3千万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動による資金は、20億3千1百万円の支出(前年同期は10億8千3百万円の収入)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出18億7千5百万円、配当金の支払額4億6千万円によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は4億9千8百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。