第4【経理の状況】

1.要約中間連結財務諸表の作成方法について

 当社の要約中間連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」(以下「IAS第34号」という。)に準拠して作成しております。

 また、当社は、金融商品取引法第24条の5第1項の表の第1号の上欄に掲げる会社に該当し、連結財務諸表規則第1編及び第5編の規定により第1種中間連結財務諸表を作成しております。

 

2.監査証明について

 当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、当中間連結会計期間(2024年4月1日から2024年9月30日まで)に係る要約中間連結財務諸表について、PwC Japan有限責任監査法人による期中レビューを受けております。

 

1【要約中間連結財務諸表】

(1)【要約中間連結財政状態計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間

(2024年9月30日)

資産

 

 

 

流動資産

 

 

 

現金及び現金同等物

 

244,191

244,035

営業債権及びその他の債権

 

304,115

279,191

棚卸資産

 

83,648

85,801

その他の金融資産

 

32,235

19,282

未収法人所得税

 

17,084

5,815

その他の流動資産

 

13,449

14,215

小計

 

694,725

648,342

売却目的で保有する資産

14,063

11,690

流動資産合計

 

708,788

660,033

非流動資産

 

 

 

有形固定資産

 

329,783

332,665

のれん

 

4,916

4,936

無形資産

 

19,597

19,386

持分法で会計処理されている投資

 

11,778

11,575

その他の金融資産

 

36,887

34,019

繰延税金資産

 

14,281

26,953

その他の非流動資産

 

2,458

3,281

非流動資産合計

 

419,703

432,818

資産合計

 

1,128,491

1,092,851

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間

(2024年9月30日)

負債及び資本

 

 

 

負債

 

 

 

流動負債

 

 

 

営業債務及びその他の債務

 

251,524

233,484

社債及び借入金

 

10,000

12,554

その他の金融負債

 

4,951

6,993

未払法人所得税

 

12,973

13,142

引当金

 

4,699

4,172

その他の流動負債

 

111,739

97,517

小計

 

395,888

367,864

売却目的で保有する資産に

直接関連する負債

9,607

8,499

流動負債合計

 

405,495

376,364

非流動負債

 

 

 

社債及び借入金

 

155,000

155,000

その他の金融負債

 

7,591

7,049

退職給付に係る負債

 

57,883

57,390

引当金

 

730

728

繰延税金負債

 

5,766

6,816

その他の非流動負債

 

2,381

2,322

非流動負債合計

 

229,353

229,308

負債合計

 

634,849

605,673

資本

 

 

 

資本金

 

8,400

8,400

資本剰余金

 

3,095

3,091

利益剰余金

 

394,213

400,462

自己株式

 

21,515

21,471

その他の資本の構成要素

 

65,403

54,827

親会社の所有者に帰属する持分合計

 

449,597

445,310

非支配持分

 

44,045

41,867

資本合計

 

493,642

487,178

負債及び資本合計

 

1,128,491

1,092,851

 

(2)【要約中間連結損益計算書及び要約中間連結包括利益計算書】

【要約中間連結損益計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

 至 2024年9月30日)

売上収益

964,058

948,165

売上原価

 

858,065

849,927

売上総利益

 

105,993

98,237

販売費及び一般管理費

 

56,562

64,492

その他の収益

 

3,750

2,813

その他の費用

 

3,582

2,721

営業利益

 

49,598

33,837

金融収益

 

6,666

3,877

金融費用

 

1,531

5,001

持分法による投資利益

 

314

212

税引前中間利益

 

55,048

32,926

法人所得税費用

 

21,012

14,201

中間利益

 

34,035

18,724

中間利益の帰属

 

 

 

親会社の所有者

 

28,948

13,506

非支配持分

 

5,087

5,218

 

 

 

 

1株当たり中間利益

 

 

基本的1株当たり中間利益(円)

 

154.93

75.68

希薄化後1株当たり中間利益(円)

 

154.90

75.66

 

【要約中間連結包括利益計算書】

   

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

 至 2024年9月30日)

中間利益

 

34,035

18,724

 

 

 

 

その他の包括利益

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

確定給付制度の再測定

 

41

406

その他の包括利益を通じて測定する資本性金融商品の公正価値の純変動額

10

3,475

2,080

持分法によるその他の包括利益

 

78

123

 

 

 

 

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

在外営業活動体の外貨換算差額

 

15,866

8,668

その他の包括利益を通じて測定する負債性金融商品の公正価値の純変動額

10

0

0

持分法によるその他の包括利益

 

235

271

税引後その他の包括利益合計

 

19,697

10,193

中間包括利益

 

53,732

8,531

 

 

 

 

中間包括利益の帰属

 

 

 

親会社の所有者

 

46,681

3,348

非支配持分

 

7,051

5,183

 

(3)【要約中間連結持分変動計算書】

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

親会社の所有者に帰属する持分

 

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

その他の資本の構成要素

 

注記

確定給付制度の

再測定

2023年4月1日残高

 

8,400

3,101

349,426

1,547

中間利益

 

 

 

28,948

 

 

その他の包括利益合計

 

 

 

 

 

47

中間包括利益

 

28,948

47

自己株式の取得

 

 

 

 

0

 

自己株式の処分

 

 

7

 

32

 

配当金

 

 

6,540

 

 

連結範囲の変動

 

 

 

 

 

 

利益剰余金への振替

 

 

 

469

 

47

所有者との取引額合計

 

7

7,010

32

47

2023年9月30日残高

 

8,400

3,108

371,364

1,515

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親会社の所有者に帰属する持分

非支配持分

合計

 

 

その他の資本の構成要素

合計

 

注記

その他の包括利益を通じて測定する資本性金融商品の公正価値の純変動額

その他の包括利益を通じて測定する負債性金融商品の公正価値の純変動額

在外営業活動体の外貨換算差額

2023年4月1日残高

 

10,633

89

30,816

400,741

36,153

436,894

中間利益

 

 

 

 

28,948

5,087

34,035

その他の包括利益合計

 

3,552

0

14,131

17,733

1,964

19,697

中間包括利益

 

3,552

0

14,131

46,681

7,051

53,732

自己株式の取得

 

 

 

 

0

 

0

自己株式の処分

 

 

 

 

39

 

39

配当金

 

 

 

6,540

7,741

14,282

連結範囲の変動

 

 

 

 

177

177

利益剰余金への振替

 

517

 

 

 

所有者との取引額合計

 

517

6,501

7,564

14,066

2023年9月30日残高

 

14,703

88

44,948

440,921

35,640

476,561

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

親会社の所有者に帰属する持分

 

 

資本金

資本剰余金

利益剰余金

自己株式

その他の資本の構成要素

 

注記

確定給付制度の

再測定

2024年4月1日残高

 

8,400

3,095

394,213

21,515

中間利益

 

 

 

13,506

 

 

その他の包括利益合計

 

 

 

 

 

422

中間包括利益

 

13,506

422

自己株式の取得

 

 

 

 

 

 

自己株式の処分

 

 

3

 

43

 

配当金

 

 

7,676

 

 

連結範囲の変動

 

 

 

 

 

 

利益剰余金への振替

 

 

 

418

 

422

所有者との取引額合計

 

3

7,257

43

422

2024年9月30日残高

 

8,400

3,091

400,462

21,471

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親会社の所有者に帰属する持分

非支配持分

合計

 

 

その他の資本の構成要素

合計

 

注記

その他の包括利益を通じて測定する資本性金融商品の公正価値の純変動額

その他の包括利益を通じて測定する負債性金融商品の公正価値の純変動額

在外営業活動体の外貨換算差額

2024年4月1日残高

 

17,770

81

47,714

449,597

44,045

493,642

中間利益

 

 

 

 

13,506

5,218

18,724

その他の包括利益合計

 

2,203

0

8,377

10,157

35

10,193

中間包括利益

 

2,203

0

8,377

3,348

5,183

8,531

自己株式の取得

 

 

 

 

 

自己株式の処分

 

 

 

 

40

 

40

配当金

 

 

 

7,676

7,360

15,036

連結範囲の変動

 

 

 

 

 

利益剰余金への振替

 

4

 

 

 

所有者との取引額合計

 

4

7,635

7,360

14,996

2024年9月30日残高

 

15,571

81

39,337

445,310

41,867

487,178

 

(4)【要約中間連結キャッシュ・フロー計算書】

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年9月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

 至 2024年9月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

税引前中間利益

 

55,048

32,926

減価償却費及び償却費

 

25,491

27,880

サブリース売上原価

 

27,165

6,254

受取利息及び受取配当金

 

4,060

3,790

営業債権の増減(△は増加)

 

14,555

16,215

棚卸資産の増減(△は増加)

 

358

5,146

営業債務の増減(△は減少)

 

1,082

1,928

その他の流動負債の増減額(△は減少)

 

1,245

8,177

その他

 

3,696

1,394

(小計)

 

92,981

65,628

利息の受取額

 

3,933

3,708

配当金の受取額

 

855

397

利息の支払額

 

1,538

915

法人所得税の支払額

 

15,292

13,432

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

80,940

55,386

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

有形固定資産の取得による支出

 

23,950

35,352

無形資産の取得による支出

 

3,693

2,063

定期預金の預入による支出

 

10,180

10,954

定期預金の払戻による収入

 

3,307

20,548

その他

 

1,929

451

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

32,588

27,369

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

短期借入れによる収入

 

74,896

45,286

短期借入金の返済による支出

 

72,142

42,542

長期借入金の返済による支出

 

14,099

社債の償還による支出

 

10,000

配当金の支払額

6,538

7,676

非支配持分への配当金の支払額

 

5,890

4,978

リース負債の返済による支出

 

14,508

17,191

その他

 

32

43

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

48,250

27,058

現金及び現金同等物の為替変動による影響

 

4,541

1,984

現金及び現金同等物の増減額

 

4,643

1,026

現金及び現金同等物の期首残高

 

248,195

244,191

売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物の増減(△は減少)

870

現金及び現金同等物の中間期末残高

 

252,839

244,035

 

【要約中間連結財務諸表注記】

1.報告企業

 トヨタ紡織株式会社(以下、「当社」)は、日本に所在する株式会社であります。その登記されている本社及

び主要な事業所の住所はホームページ(URL https://www.toyota-boshoku.com)で開示しております。

 当社の要約中間連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下「当社グループ」という。)、並びに当社の

関連会社に対する持分により構成されております。当社グループは、「日本」、「北中南米」、「中国」、

「アジア」、「欧州・アフリカ」、の各セグメントで、主に自動車部品におけるシート、内外装部品、ユニット

部品を生産、販売しております。

 

2.作成の基礎

(1)要約中間連結財務諸表がIAS第34号に準拠している旨の記載

 本要約中間連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、同規則第312条の規定により、IAS第34号に準拠して作成しています。

 本要約中間連結財務諸表は、連結会計年度の連結財務諸表で要求されるすべての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。

 本要約中間連結財務諸表は、2024年11月13日に代表取締役社長 白柳 正義及び最高財務責任者 岩森 俊一によって承認されております。

 

(2)機能通貨及び表示通貨

 本要約中間連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を切り捨てて表示しております。

 

3.重要性がある会計方針

 本要約中間連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度の連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。

 なお、当中間連結会計期間の法人所得税費用は、見積平均年次実効税率を基に算定しています。

 

4.重要な会計上の見積り及び判断

 本要約中間連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金

額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが要求されております。実際の業績は、これらの見積

りとは異なる場合があります。

 見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを見

直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識されます。

 本要約中間連結財務諸表上で認識する金額に重要な影響を与える見積り及び判断は、原則として前連結会計

年度と同一です。

 

5.セグメント情報

(1) 一般情報

 報告セグメントの識別方法、各報告セグメントが営む事業の内容およびセグメント利益の測定基準について

は、当中間連結会計期間において重要な変更はありません。

 

(2) セグメントごとの売上収益、利益または損失に関する情報

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

消去又は

全社

(注1)

連結

(注3)

 

日本

北中南米

中国

アジア・

オセアニア

欧州・

アフリカ

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

425,952

232,202

117,060

125,240

63,603

964,058

964,058

セグメント間の内部売上収益(注2)

36,538

2,259

5,765

9,415

881

54,860

54,860

462,491

234,461

122,825

134,656

64,484

1,018,918

54,860

964,058

セグメント利益又は損失(△)

13,254

1,357

11,217

17,735

6,023

49,587

11

49,598

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

6,666

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

1,531

持分法による投資利益

 

 

 

 

 

 

 

314

税引前中間利益

 

 

 

 

 

 

 

55,048

(注1)セグメント利益の調整額11百万円は、主にセグメント間取引消去であります。

(注2)セグメント間の内部売上収益は、市場価格、総原価を勘案し、価格交渉のうえ決定した取引価格に基づいており

ます。

(注3)セグメント利益は、要約中間連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

消去又は

全社

(注1)

連結

(注3)

 

日本

北中南米

中国

アジア

(注4)

欧州・

アフリカ

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

414,216

238,303

107,774

131,635

56,235

948,165

948,165

セグメント間の内部売上収益(注2)

38,853

2,524

4,834

8,381

1,180

55,774

55,774

453,070

240,827

112,608

140,016

57,415

1,003,939

55,774

948,165

セグメント利益又は損失(△)

3,704

338

9,829

18,298

2,210

33,703

133

33,837

金融収益

 

 

 

 

 

 

 

3,877

金融費用

 

 

 

 

 

 

 

5,001

持分法による投資利益

 

 

 

 

 

 

 

212

税引前中間利益

 

 

 

 

 

 

 

32,926

(注1)セグメント利益の調整額133百万円は、主にセグメント間取引消去であります。

(注2)セグメント間の内部売上収益は、市場価格、総原価を勘案し、価格交渉のうえ決定した取引価格に基づいており

ます。

(注3)セグメント利益は、要約中間連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

(注4)前中間連結会計期間より、トヨタ紡織オーストラリア株式会社を連結の範囲から除いておりますので、当連結会計年度より報告セグメントを「アジア」としています。このセグメント名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。

 

6.配当金

(1)配当金支払額

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2023年4月27日

取締役会

普通株式

6,540

35.00

2023年3月31日

2023年5月26日

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2024年4月26日

取締役会

普通株式

7,676

43.00

2024年3月31日

2024年5月27日

 

(2)基準日が当中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当中間連結会計期間の末日後となるもの

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2023年10月31日

取締役会

普通株式

8,036

43.00

2023年9月30日

2023年11月27日

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2024年10月31日

取締役会

普通株式

7,676

43.00

2024年9月30日

2024年11月26日

 

 

7.売却目的で保有する資産

 2024年3月28日に、当社は連結子会社であるTBカワシマ株式会社について、AUNDE Achter & Ebels GmbHを割当予定先として第三者割当増資の実施を決定いたしました。これにより、TBカワシマ株式会社及びTBカワシマ子会社の異動が生じ、当社の連結範囲から除外する予定です。このため、前連結会計年度末及び当中間連結会計期間末において、TBカワシマ株式会社及びTBカワシマ子会社が保有する資産及び負債を売却目的で保有する資産及び資産に直接関連する負債に計上しております。

 なお、2024年11月1日付で当該取引の実行は完了しております。

 売却目的保有に分類される処分グループについては、売却コスト控除後の公正価値が帳簿価額を下回っているため、売却コスト控除後の公正価値により測定しております。

8.売上収益

 当社グループは主として、自動車部品等を生産・販売しており、顧客の検収時点で履行義務を充足して収益を

認識しております。対価の金額に重要な金融要素は含まれておらず、履行義務の充足時点から概ね3か月以内に

支払を受けております。変動対価については、主に仮単価による計上が該当しますが、重要性はありません。

 また、当社は顧客の要求する品質水準を満たす製品を提供することを約束しております。

 

(1)収益の分解

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

日本

北中南米

中国

アジア・

オセアニア

欧州・

アフリカ

顧客との契約から認識した収益

400,518

232,202

115,995

125,240

63,603

937,560

その他の源泉から認識した収益

25,433

1,064

26,498

合計

425,952

232,202

117,060

125,240

63,603

964,058

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

日本

北中南米

中国

アジア

(注1)

欧州・

アフリカ

顧客との契約から認識した収益

406,260

238,303

106,272

131,635

56,235

938,707

その他の源泉から認識した収益

7,956

1,501

9,458

合計

414,216

238,303

107,774

131,635

56,235

948,165

(注1)前中間連結会計期間より、トヨタ紡織オーストラリア株式会社を連結の範囲から除いておりますので、当連結会

    計年度より報告セグメントを「アジア」としています。このセグメント名称変更によるセグメント情報に与える

    影響はありません。

 

 その他の源泉から認識した収益は、主にIFRS第16号に基づくリース売上です。

9.1株当たり中間利益

 基本的1株当たり中間利益及び希薄化後1株当たり中間利益の算定上の基礎は次のとおりであります。

 

 前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

  至 2023年9月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

  至 2024年9月30日)

基本的1株当たり中間利益算定上の基礎

 

 

  親会社の所有者に帰属する

 中間利益(百万円)

28,948

13,506

 発行済普通株式の加重平均株式数(千株)

186,849

178,473

基本的1株当たり中間利益(円)

154.93

75.68

希薄化後1株当たり中間利益算定上の基礎

 

 

  希薄化後1株当たり中間利益の計算に

 使用する中間利益(百万円)

28,948

13,506

 発行済普通株式の加重平均株式数(千株)

186,849

178,473

  譲渡制限付株式報酬制度による普通株式

 増加数(千株)

  30

  34

  希薄化後発行済普通株式の加重平均

  株式数(千株)

186,879

178,507

希薄化後1株当たり中間利益(円)

  154.90

75.66

 

 

 

10.金融商品

(1)金融商品の帳簿価額および公正価値

① 公正価値ヒエラルキー

 公正価値で測定する金融商品について、測定に使用したインプットの観察可能性及び重要性に応じた公正

価値測定額を、レベル1からレベル3まで分類しております。

1)レベル1

 測定日現在で当社グループがアクセスできる活発な市場(十分な売買頻度と取引量が継続的に確保され

ている市場)における同一資産又は負債の市場価格を、調整を入れずにそのまま使用しております。

 

2)レベル2

 活発な市場における類似の資産又は負債の公表価格、活発でない市場における同一の資産又は負債の公

表価格、資産又は負債の観察可能な公表価格以外のインプット及び相関その他の手法により観察可能な市

場データによって主に算出又は裏付けされたインプットを含んでおります。

 

3)レベル3

 限られた市場のデータしか存在しないために、市場参加者が資産又は負債の価格を決定する上で使用し

ている前提条件についての当社グループの判断を反映した観察不能なインプットを使用しております。当

社グループは、当社グループ自身のデータを含め、入手可能な最良の情報に基づき、インプットを算定し

ております。

 

② 公正価値の測定方法

 金融資産及び金融負債の公正価値は、次のとおり決定しております。金融商品の公正価値の見積りにおい

て、市場価格が入手できる場合は、市場価格を用いております。市場価格が入手できない金融商品の公正価

値に関しては、将来キャッシュ・フローを割り引く方法、またはその他の適切な評価方法により見積もって

おります。

 

③ 金融商品の区分ごとの公正価値

 償却原価で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は次のとおりであります。なお、短期間で決済さ
れる金融資産および金融負債は公正価値と帳簿価額が近似しているため同額としております。

 

 社債は、市場価格に基づき算定しています。

 短期借入金は、短期間で返済されるため、公正価値と帳簿価額が近似していることから、当該帳簿価額によっています。長期借入金は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の借入れを行った場合に想定される利率で割引いた現在価値により算定しています。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

当中間連結会計期間

(2024年9月30日)

 

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

社債及び借入金

165,000

164,010

167,554

166,327

 償却原価で測定する金融負債の公正価値ヒエラルキーはレベル2であります。

 

 

 経常的に公正価値で測定している金融資産および金融負債の公正価値ヒエラルキーは、次のとおりであり ます。

 

前連結会計年度(2024年3月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

5,256

28,344

33,600

上場株式

5,256

 

 

5,256

非上場株式

 

 

27,757

27,757

その他

 

 

586

586

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融資産

251

251

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

1,414

1,414

その他

 

 

1,414

1,414

 

当中間連結会計期間(2024年9月30日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

3,545

27,422

30,967

上場株式

3,545

 

 

3,545

非上場株式

 

 

26,827

26,827

その他

 

 

594

594

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融資産

249

249

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

1,648

1,648

その他

 

 

1,648

1,648

 

             前連結会計年度および当中間連結会計期間において、レベル間の振替はありません。

 

 非上場株式および出資金の公正価値については、修正簿価純資産方式により算出しております。また、重

要性のない銘柄は簿価純資産方式により算出しております。なお、観察不能なインプットである非流動性ディスカウントは30%としています。

 

 経常的に公正価値で測定している金融資産および金融負債のうち、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分

されるものの増減は次のとおりであります。

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 前中間連結会計期間

(自 2023年4月1日

  至 2023年9月30日)

 当中間連結会計期間

(自 2024年4月1日

  至 2024年9月30日)

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融資産

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する負債性金融資産

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

期首残高

20,261

286

1,313

28,344

251

1,414

購入

150

 

 

379

 

145

純損益

 

 

101

 

 

87

その他の

包括利益(注)

3,152

0

 

△1,299

0

 

売却

 

 

 

△1

△1

 

為替換算差額

2

1

 

△1

△0

 

その他

△0

 

 

△0

 

 

期末残高

23,566

288

1,415

27,422

249

1,648

(注)  その他の包括利益に含まれている利得および損失は、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものです。これらの損益は、連結包括利益計算書上「その他の包括利益を通じて測定する資本性金融商品の公正価値の純変動額」または「その他の包括利益を通じて測定する負債性金融商品の公正価値の純変動額」に含まれています。

 

 

11.関連当事者

 当社グループと関連当事者との間で行われた重要な取引の内容は次のとおりであります。

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

種類

名称

取引内容

取引金額

 

重要な影響力を有する企業

トヨタ自動車㈱

およびその子会社

自動車部品の販売

696,802

 

自動車部品の購入

90,794

 

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

(単位:百万円)

 

種類

名称

取引内容

取引金額

 

重要な影響力を有する企業

トヨタ自動車㈱

およびその子会社

自動車部品の販売

690,665

 

自動車部品の購入

66,633

 

 

 

12.企業結合

 

前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)

 該当事項はありません。

 

当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

(企業結合に係る暫定的な会計処理の確定)

 2024年3月15日に行われたSHIROKI AUTOMOTIVE INDIA PRIVATE LIMITED(現TOYOTA BOSHOKU DEVICE INDIA PRIVATE LIMITED)との企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当中間連結会計期間に確定しております。

 この暫定的な会計処理の確定に伴い、当中間連結会計期間の要約中間連結財務諸表に含まれる比較情報において取得原価の当初配分額の見直しを反映しております。

 この結果、前連結会計年度末はのれんが1,109百万円減少し、有形固定資産が400百万円、無形資産が1,506百万円、繰延税金負債が100百万円、利益剰余金が636百万円、非支配持分が59百万円それぞれ増加しております。

 

13.後発事象

(重要な子会社の異動)

 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社(以下、TBカワシマ)は2024年3月28日開催の当社取締役会決議に基づき、11月1日にAUNDE Achter & Ebels GmbH(以下、AUNDE社)を割当先として第三者割当増資(以下、本取引)を実施しました。これにより、TBカワシマ及びその子会社であるTB Kawashima USA, Inc.、TB Kawatex de Mexico, S.A.de C.V.、川島織物(上海)有限公司、川島汽車部件江蘇有限公司、TB Kawashima(Thailand) Co.,Ltd.の異動が生じ、連結子会社から除外され持分法適用関連会社となりました。なお、11月1日からTBカワシマは社名を「アウンデ紡織株式会社」に変更しました。

 

1. 第三者割当増資の理由

 主に自動車向けの輸送機器用ファブリック事業を目的として2009年12月に設立されたTBカワシマは、AUNDE社とはインドでの合弁事業等において既に協業関係にあります。欧米の自動車メーカーとの取引基盤を持つ同社のもとで事業を展開することでTBカワシマグループの競争力を強化するため、当該異動を決定しました。

 

2. 異動する子会社の概要

(1)TBカワシマ株式会社

  ① 名称  TBカワシマ株式会社

  ② 所在地 滋賀県 愛知郡

  ③ 代表者 代表取締役社長 亀野 宙一

  ④ 事業内容 輸送機器用内装材の開発、製造、営業、販売

  ⑤ 資本金 490百万円

  ⑥ 設立年月 2009年12月

  ⑦ 株主構成 当社 100%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社が資本金の100%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 当該会社は当社に部品を販売しております

 

(2)TB Kawashima USA, Inc.

  ① 名称  TB Kawashima USA, Inc.

  ② 所在地 Novi, Michigan,U.S.A

  ③ 代表者 取締役社長 藤澤 康則

  ④ 事業内容 自動車内装用ファブリックの開発、営業、販売

  ⑤ 資本金 40,500千USD(約39億円)

  ⑥ 設立年月 2002年3月

  ⑦ 株主構成 TBカワシマ株式会社 100%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社が資本金の100%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 記載すべき重要な事項はありません

 

(3)TB Kawatex de Mexico, S.A.de C.V.

  ① 名称  TB Kawatex de Mexico, S.A.de C.V.

  ② 所在地 San Luis Potosi, Mexico

  ③ 代表者 取締役社長 森 雄三

  ④ 事業内容 輸送機器用内装材の販売

  ⑤ 資本金 7百万MXN(約57百万円)

  ⑥ 設立年月 2014年2月

  ⑦ 株主構成 TBカワシマ株式会社 100%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社が資本金の100%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 記載すべき重要な事項はありません

 

(4)川島織物(上海)有限公司

  ① 名称  川島織物(上海)有限公司

  ② 所在地 中華人民共和国 上海市

  ③ 代表者 総経理 宮崎 多佳夫

 

  ④ 事業内容 輸送機器用内装材の開発、営業、販売

  ⑤ 資本金 198百万元(約31億円)

  ⑥ 設立年月 2002年3月

  ⑦ 株主構成 TBカワシマ株式会社 80.0%、 上海申達股份有限公司 20.0%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社が資本金の80.0%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 記載すべき重要な事項はありません

 

(5)川島汽車部件江蘇有限公司

  ① 名称  川島汽車部件江蘇有限公司

  ② 所在地 中華人民共和国 江蘇省塩城市

  ③ 代表者 総経理 宮崎 多佳夫

  ④ 事業内容 輸送機器用内装材の製造、販売

  ⑤ 資本金 50百万元(約790百万円)

  ⑥ 設立年月 2018年4月

  ⑦ 株主構成 川島織物(上海)有限公司 100%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社が資本金の100%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 記載すべき重要な事項はありません

 

(6)TB Kawashima(Thailand) Co.,Ltd.

  ① 名称  TB Kawashima(Thailand) Co.,Ltd.

  ② 所在地 Bangkok, Thailand

  ③ 代表者 取締役社長 鈴木 容

  ④ 事業内容 自動車内装用ファブリックの開発、営業、販売

  ⑤ 資本金 40百万THB(約158百万円)

  ⑥ 設立年月 2002年10月

  ⑦ 株主構成 TBカワシマ株式会社 100%

  ⑧ 上場会社との関係

    資本関係 当社の連結子会社であるTBカワシマ株式会社が資本金の100%を出資

    人的関係 記載すべき重要な事項はありません

    取引関係 記載すべき重要な事項はありません

 

3.第三者割当増資の割当先の概要

(1)名称  AUNDE Achter & Ebels GmbH

(2)所在地 Mönchengladbach, Nordrhein-Westfalen, Germany

(3)事業内容 輸送機器用内装材の開発、営業、販売

(4)上場会社との関係 資本関係、人的関係、取引関係いずれも記載すべきものはありません

 

4.本取引前後の当社の保有するTBカワシマの株式及び議決権の状況

(1)本取引前の所有株式数4,500,000株(議決権所有数500,000株 議決権所有割合100.0%)

(2)本取引後の所有株式数4,500,000株(議決権所有数500,000株  議決権所有割合20.0%)

   ※TBカワシマが第三者割当増資でAUNDE社に対し新株(議決権有) 2,000,000株を発行したことにより当社の議決権所有割合は20.0%となりました。(当事者間の取り決めに基づき発行価格は非公表)

 

5.日程

本取引実行日 2024年11月1日

 

6. 売却目的で保有する資産及び直接関連する負債について

  当社は当中間連結会計期間において、TBカワシマの資産及び負債は売却目的で保有する資産及び直接関連する負債として計上しております。

 売却目的で保有する資産                            11,690百万円

 売却目的で保有する資産に直接関連する負債      8,499百万円

 

7. 当該事象の損益への影響

  本件に係る当社の2025年3月期の連結財務諸表に与える影響は現在精査中であります。

 

2【その他】

2024年4月26日開催の取締役会において、期末配当に関し、次のとおり決議いたしました。

(イ)配当金の総額………………………………………7,676百万円

(ロ)1株当たりの金額…………………………………43円00銭

(ハ)支払請求の効力発生日及び支払開始日…………2024年5月27日

(注) 2024年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、支払いを行います。

 

 

2024年10月31日開催の取締役会において、当期中間配当に関し、次のとおり決議いたしました。

(イ)配当金の総額………………………………………7,676百万円

(ロ)1株当たりの金額…………………………………43円00銭

(ハ)支払請求の効力発生日及び支払開始日…………2024年11月26日

(注) 2024年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、支払いを行います。