当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当中間連結会計期間における世界経済は、米国では労働需要を背景に良好な雇用所得環境が消費を下支えし、中国では内需低迷を輸出で補う一方、日本では賃金上昇が個人消費を後押ししているものの、依然として物価上昇の影響が続いており、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループが主として関連する自動車業界においては、国内では認証不正問題の影響で減産となったものの、海外では、米国や中国などでハイブリッド車の需要増や販売促進の政策により販売台数が増加しました。
このような経営環境のもと、当社グループの当中間連結会計期間において、売上高は日本の自動車生産台数が減少した影響を受けた一方、海外では自動車販売台数の増加に加え為替影響が追い風となり、前年同期比で増収となりました。利益は、アジアの業績好調により、営業利益、経常利益ともに前年同期比で増益となったものの、親会社株主に帰属する中間純利益では、日本の減少分をカバーしきれず前年同期比で減益となりました。
当中間連結会計期間の業績数値につきましては、次のとおりであります。
売上高 949億38百万円 (前年同期比 3.1%増)
営業利益 48億17百万円 (前年同期比 12.9%増)
経常利益 69億72百万円 (前年同期比 24.3%増)
親会社株主に帰属する中間純利益 33億47百万円 (前年同期比 0.9%減)
セグメントの業績概況は、次のとおりであります。
<TPRグループ(除くファルテックグループ)>
①日本
日本は、売上高は239億74百万円で、前年同期に比べて22億7百万円の減収となりました。セグメント利益は3億7百万円で、前年同期に比べて9億70百万円の減益となりました。
②アジア
アジア地域は、売上高は223億72百万円で、前年同期に比べて39億90百万円の増収となりました。セグメント利益は38億64百万円で、前年同期に比べて9億22百万円の増益となりました。
③北米
北米地域は、売上高は83億98百万円で、前年同期に比べて7億71百万円の増収となりました。セグメント利益は3百万円で、前年同期に比べて2億72百万円の増益となりました。
④その他地域
その他地域は、売上高は14億7百万円で、前年同期に比べて1億51百万円の減収となりました。セグメント利益は1億62百万円で、前年同期に比べて38百万円の減益となりました。
<ファルテックグループ>
売上高は387億85百万円で、前年同期に比べて4億46百万円の増収となりました。セグメント利益は4億31百万円で、前年同期に比べて3億33百万円の増益となりました。
(財政状態)
①総資産
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して96億14百万円増加し、2,997億23百万円となりました。これは主に現金及び預金が53億50百万円、商品及び製品が17億83百万円、有形固定資産が8億75百万円、仕掛品が5億89百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
②負債
負債は、前連結会計年度末と比較して15億58百万円減少し、989億9百万円となりました。これは主に電子記録債務が15億11百万円減少したこと等によるものであります。
③純資産
純資産は、前連結会計年度末と比較して111億73百万円増加し、2,008億14百万円となりました。これは主に為替換算調整勘定が75億0百万円、非支配株主持分が32億1百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末と比較して48億56百万円増加し、555億98百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、108億72百万円(前年同期比13.4%増)となりました。主な資金の増加は、税金等調整前中間純利益68億11百万円、減価償却費64億14百万円、主な資金の減少は、仕入債務の減少額24億99百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、56億13百万円(前年同期比13.6%増)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出40億75百万円、投資有価証券の取得による支出13億52百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、30億73百万円(前年同期比29.5%減)となりました。主な収入は、セール・アンド・リースバックによる収入11億65百万円、主な支出は、非支配株主への配当金の支払額14億97百万円、配当金の支払額13億57百万円、短期借入金の純減少額10億60百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、27億0百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。