第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

 (1)財政状態及び経営成績の概要

当中間会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)におけるわが国の経済は、社会経済活動の正常化が進み、引き続き緩やかな回復が続きました。一方で世界経済はウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化による地政学的リスクの増大、円安による原材料やエネルギー価格の高騰、米国大統領選挙の日本経済への影響など、先行き不透明な状況が続いております。

当社におきましては新規顧客の獲得と既存顧客とのお取引深耕に取り組み、国際一貫輸送のさらなる受注獲得を目指して営業活動を展開してまいりました。円安の影響下にありながら輸入貨物の堅調な受注もあり、営業収入は増収、営業利益についても増益となりました。

 

この結果、当中間会計期間における営業収入は4,313,276千円で、前年同中間期と比べ284,726千円(7.1%)の増収となりました。営業利益は151,021千円で、前年同中間期と比べ37,988千円(33.6%)の増益経常利益は200,745千円で、前年同中間期と比べ54,884千円(37.6%)の増益となりました。また、中間純利益は187,357千円となり、前年同中間期と比べ32,605千円(14.8%)の減益となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

  ①港湾運送事業

当社の主要セグメントである当セグメントにおきましては、当社主要取引先の受注が堅調に推移したため、前年同中間期比において増収増益となりました。 

この結果、営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は4,215,903千円で、前年同中間期と比べ293,941千円(7.5%)の増収となり、全セグメントの97.8%を占めております。 

セグメント利益(営業利益)は317,229千円で、前年同中間期と比べ57,505千円(22.1%)の増益となりました。

 

  ②自動車運送事業

当セグメントにおきましては、収益的には厳しい状況が続きました。

営業収入(セグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は95,400千円で、前年同中間期と比べ9,047千円(8.7%)の減収となり、全セグメントの2.2%を占めております。

セグメント損失(営業損失)は2,684千円、(前年同中間期は837千円のセグメント利益(営業利益))となりました。これは燃料費等諸コスト高騰の影響によるものであります。

 

  ③その他

当セグメントにおきましては、前年同中間期とほぼ同水準となりました。

この結果、営業収入は1,972千円で、前年同中間期と比べ167千円(7.8%)の減収となり、全セグメントの0.0%を占めております。セグメント利益(営業利益)は1,957千円で、前年同中間期と比べ167千円(7.9%)の減益となりました。

 

当中間会計期間末における流動資産は、前事業年度末より134,531千円減少して2,940,746千円となりました。これは立替金の増加73,468千円、営業未収入金の増加35,727千円、現金及び預金の減少248,191千円等によるものであります。 

固定資産は、前事業年度末より282,218千円減少して2,555,240千円となりました。これはソフトウェア仮勘定の増加63,750千円、投資有価証券の減少319,710千円等によるものであります。

流動負債は、前事業年度末より50,529千円増加して1,306,380千円となりました。これは営業未払金の増加75,035千円、未払法人税等の増加16,707千円、1年内返済予定の長期借入金の減少49,597千円等によるものであります。 

固定負債は、前事業年度末より178,664千円減少して737,049千円となりました。これはその他固定負債の減少130,043千円、長期借入金の減少50,082千円等によるものであります。 

純資産は、前事業年度末より288,614千円減少して3,452,556千円となりました。これはその他有価証券評価差額金の減少293,450千円の減少等によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フロ-の状況

当中間会計期間の現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末比△248,191千円であり、1,531,304千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、129,226千円(前年同中間期は160,077千円)でありました。これは、税引前中間純利益計上278,224千円、仕入債務の増減額75,035千円、投資有価証券売却損益△76,206千円、立替金の増減額△73,468千円等が主な要因となっております。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、△93,225千円(前年同中間期は196,323千円)でありました。これは、投資有価証券の売却による収入246,059千円、投資有価証券の取得による支出△270,126千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、△284,192千円(前年同中間期は△152,784千円)でありました。これは、長期借入れによる収入100,000千円、長期借入金の返済による支出△199,679千円、自己株式の取得による支出△121,660千円等によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項ありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等は行なわれておりません。