第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当中間連結会計期間のわが国経済は、企業収益の改善や設備投資が堅調に推移するなど、緩やかな回復が継続しました。一方、世界経済は、欧米における金融引き締めに伴う影響や地政学的リスクの高まりなどにより、先行き不透明な状況で推移いたしました。

当社グループを取り巻く事業環境は、国内においては、公共工事や都市再開発工事など建設需要は堅調に推移いたしました。海外においては、アジア市場向けが堅調に推移いたしましたが、アメリカ市場は、在庫調整が継続している影響もあり低調に推移いたしました。

このような状況の中、当社グループといたしましては、製品展示会への積極的な出展や非常用発電機の販売強化、海外市場の新規開拓などに注力してまいりましたが、売上高340億20百万円(前年同期比0.5%減)となりました。一方、利益面においては一部製品の価格改定の効果や円安による影響もあり、営業利益30億89百万円(同42.5%増)、経常利益34億27百万円(同48.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益22億94百万円(同43.5%増)となりました。

 

セグメント別概況は次のとおりです。

なお、各セグメントの連結業績は、各地域を所在地とする当社及び連結子会社各社の業績を基礎としております。したがいまして、日本セグメントの連結業績は2024年4月から9月まで、日本以外のセグメントの連結業績は在外連結子会社の中間決算日が6月末日であるため、2024年1月から6月までのものとなっております。

(日 本)

日本は、堅調な建設需要を背景に、国内のリース・レンタル市場向けに可搬形発電機の出荷が増加し、防災用の非常用発電機の出荷も堅調に推移いたしました。輸出については、アメリカ市場向けが低調に推移している一方、アジア及び中近東市場向けは増加いたしました。この結果、売上高221億89百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益14億74百万円(同22.8%増)となりました。

(アメリカ)

アメリカは、主力のレンタル市場において、供給不安を背景に積み増しされていた発電機の在庫調整に加え景気への先行き懸念から購買意欲が減退しており、低調に推移いたしました。この結果、売上高94億7百万円(同3.1%減)となりましたが、利益面においては、日本から輸入する部品価格の低下など円安による効果もあり、営業利益10億20百万円(同227.5%増)となりました。

(アジア)

アジアは、円安による価格競争力への追い風もあり、オーストラリアや東南アジア向けの出荷が堅調に推移いたしましたことから、売上高22億60百万円(同5.2%増)、営業利益3億69百万円(同16.1%増)となりました。

(欧 州)

欧州は、第5次排出ガス規制対応機の出荷が一巡したことに加え、主要な販売先であるイギリスにおける景気低迷の影響もあり、売上高1億61百万円(同73.3%減)、営業損失4百万円(前年同期は59百万円の営業利益)となりました。

② 財政状態の状況

(資産)

流動資産は、656億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ25億69百万円減少いたしました。これは主に、商品及び製品が23億77百万円増加した一方で、電子記録債権が18億1百万円、売掛金が26億30百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。

固定資産は、363億27百万円となり、前連結会計年度末に比べ40億26百万円増加いたしました。これは主に、子会社ニシハツ㈱における新本社・工場への設備投資の実施に伴い建設仮勘定が40億31百万円増加したことなどによるものであります。

この結果、資産合計は、1,019億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億57百万円増加いたしました。

 

(負債)

流動負債は、176億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ26億9百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が14億37百万円、電子記録債務が10億75百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。

固定負債は、53億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億9百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金が9億51百万円増加したことなどによるものであります。

この結果、負債合計は、229億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億99百万円減少いたしました。

(純資産)

純資産は、789億99百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億56百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上22億94百万円や、配当金の支払8億57百万円、その他の包括利益累計額の増加14億79百万円などによるものであります。

この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.9ポイント上昇し、74.3%となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、税金等調整前中間純利益が34億41百万円計上された一方で、有形固定資産の取得による支出等もあり、前連結会計年度末に比べ2億10百万円増加し、当中間連結会計期間末には242億39百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は43億39百万円(前年同期は28億94百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益34億41百万円の計上や売上債権の減少50億55百万円、仕入債務の減少28億82百万円、法人税等の支払14億45百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は48億45百万円(前年同期は6億92百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出46億86百万円や無形固定資産の取得による支出1億72百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は1億15百万円(前年同期は6億58百万円の支出)となりました。これは主に短期借入金の減少10億76百万円や長期借入金の借入れによる収入22億円、配当金の支払8億57百万円等によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、前事業年度の有価証券報告書提出日後、当中間連結会計期間において重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は、3億66百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)主要な設備

新設により、当中間連結会計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

会社名

事業所名

所在地

セグメント

の名称

設備の内容

投資額

(百万円)

ニシハツ㈱

本社・工場

佐賀県唐津市

日本

発電機の

生産設備

3,875

(注)2025年1月の操業開始を予定しております。

 

(8)経営成績に重要な影響を与える要因

当中間連結会計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。