当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
当社グループは前連結会計年度まで営業キャッシュ・フローのマイナスを継続しており、当中間連結会計期間においても261,960千円の営業キャッシュ・フローのマイナスとなりました。また企業ブランドの再構築を進めるなか、当期よりスタートしたMEX商事の新規事業展開により安定した収益の確保はできたものの、材料費を始め光熱費、運賃運搬費などの製造経費の高騰に見合うだけの利益の確保には至らず、当中間連結会計期間において営業損失182,914千円、親会社株主に帰属する中間純損失187,034千円を計上しております。その結果、当中間連結会計期間末の純資産は335,275千円の債務超過となっております。
当社グループの対応策の詳細は、「第4 経理の状況 継続企業の前提に関する事項」に記載のとおり、当該状況の改善に全力を挙げて取り組んでまいります。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、個人消費や企業収益回復などにより経済活動の正常化が進み、所得環境が改善するなど、景気の緩やかな回復傾向が見られました。一方で、中東・ウクライナ紛争の長期化、中国経済の先行き懸念、エネルギー価格や原材料価格の高騰の影響など依然として先行きが不透明な状況が続いており、当スイーツ業界においても消費者の節約志向が進むなか、新たな提案商品がマーケットに溢れるなど厳しい競争が続いております。このような状況の中、当社グループは当期10月より経営体制の刷新を行い、従来からの積極的な拡大路線より収益率重視の施策方針に転換いたしました。既存事業の収益改善を第一優先課題として、生産から販売までの経費削減を進めつつ、新規開発事業、事業領域拡大に取り組むとともに、事業再構築に向けた具体的施策に着手し、着実に債務超過解消に向けた取り組みを進めてまいります。
業績につきましては、当期よりスタートしたMEX商事の新規事業展開により安定した収益の確保はできたものの、材料費を始め光熱費、運賃運搬費などの製造経費の高騰により、増収は図れたものの経費に見合うだけの十分な収益の確保ができていない状況が続いております。
この結果、当中間連結会計期間は、売上高1,195,755千円(前年同期比6.1%増)、営業損失182,914千円(前年同期は166,437千円の営業損失)、経常損失180,416千円(前年同期は166,936千円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失187,034千円(前年同期は167,661千円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
セグメント別の状況は、次のとおりです。
<スイーツ事業>
(洋菓子のヒロタ)
直営事業におきましては不採算店舗であった、おおたかの森店を閉鎖するなど収益の改善に取り組んできたほか、全体の運用経費の削減を進めております。流通事業におきましては、事業の強化を図るべく人員の布陣を強化、新規取引先の開拓も含めて一定の成果を得ております。売上原価につきましては、電力会社の変更や運送事業者の一元化などコスト削減に努めているものの、原材料費や光熱費等の高騰による原価率の高止まりが続いており、計画どおりの収益が確保できていない状況です。
こうした状況に対処するため、今後は更なる人員の適正化や運送費を含む生産体制の効率化、ポップアップ店舗の収益重視の厳選運営など収益改善に取り組んでいくこととしております。
(あわ家惣兵衛)
直営店舗におきましては、酷暑の影響があり売上が伸びなやむ局面もございましたが人流などを考慮した店舗立地、店舗環境に応じた商品の品揃えなどを精査し、消費者のニーズに合った商品開発等を行うなど売上向上に取り組んでおります。一方で、売上原価につきましては、原材料費や光熱費等の高騰の影響から原価率の高止まりが続いており、計画どおりの収益が確保できていない状況です。
こうした状況に対処するため、店舗の移設やリニューアルの検討を行い売上向上を図るとともに、製造部門の一部について洋菓子のヒロタの製造工場を活用するなど生産体制の効率化により、原価率の低減を図り収益の改善に取り組んでまいります。
(トリアノン洋菓子店)
販売体制強化と季節に合わせた商品開発を進めるとともに、集客率とリピート率を高める施策に取り組んでおりますが、売上原価につきましては、原材料費や光熱費等の高騰の影響から原価率の高止まりが続いており、計画どおりの収益が確保できていない状況です。
こうした状況に対処するため、直営店舗では、引き続きマーケティングを強化して販売力を伸ばしていくことで付加価値の高い商品づくりを行い、集客率とリピート率を高める施策を強化してまいります。また主力のOEM先との取組を強化し受注生産高を拡大することで、生産性の向上により原価率の低減に取り組んでまいります。
(MEX商事)
当期におきましては小規模な取引ではございましたが、洋菓子のヒロタの製品を韓国へ輸出を行い、今後は段階的に輸出のシェアを増やしてまいります。
この結果、スイーツ事業におきましては、セグメント売上高は1,114,482千円(前年同期比1.1%減)、セグメント損失は138,047千円(前年同期は101,258千円のセグメント損失)となりました。
<美容ヘルスケア事業>
(МEX商事)
当期より美容ヘルスケア事業について、化粧品・サプリメント等を中心とした販売事業を免税店等を中心に展開しており、安定的な収益を得ております。インバウンドの需要が増える中で、マーケティング強化とスピード感をもったビジネスを行い、今後も更なる増収へ向けた動きを展開してまいります。
この結果、美容ヘルスケア事業におきましては、セグメント売上高は85,672千円、セグメント利益は80,260千円となりました。
なお、美容ヘルスケア事業につきましては当中間連結会計期間より事業展開しているため、前年同期比較は記載しておりません。
(2) 財政状態の分析
当中間連結会計期間の末日現在における財政状態は、資産合計は、前連結会計年度末に比べ225,896千円増加し、1,312,182千円となりました。これは主に、流動資産において現金及び預金が50,644千円、売掛金及び契約資産が103,914千円増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ412,931千円増加し、1,647,458千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が138,076千円増加し、固定負債において長期借入金が346,381千円増加したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ187,034千円減少し、335,275千円の債務超過となりました。これは親会社株主に帰属する中間純損失187,034千円計上したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間の末日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ50,644千円増加し、150,279千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、261,960千円の支出(前年同期は61,454千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、税金等調整前中間純損失の計上185,579千円、売上債権の増加額103,914千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、23,056千円の支出(前年同期は121,580千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、有形固定資産の取得による支出8,925千円、敷金及び保証金の差入れによる支出13,873千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、335,661千円の収入(前年同期は20,708千円の支出)となりました。主な収入の内訳は、短期借入れによる収入50,000千円、長期借入れによる収入676,100千円、主な支出の内訳は、長期借入金の返済による支出378,665千円、ファイナンス・リース債務の返済による支出11,215千円であります。
該当事項はありません。