当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している以下の主要なリスクが発生しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループでは、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社において商品券・ギフト券等の販売業を行っており、金券の売買に係る古物商許可を受けております。当該古物商許可につきましては、偽りその他不正の手段により許可を受けていた場合等、古物営業法第6条に定められた事由のいずれかに該当する場合には、許可が取り消しとなります。当社グループでは、こうした許可の取り消し事由はこれまで発生しておらず、今後におきましても、法令違反等により許可が取り消しとなることのないよう努めてまいりますが、万一、許可が取り消しとなった場合、当社グループ全体の業績に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染状況が小康状態で推移し、経済活動の制限が徐々に解除され、国内景気は回復基調にあります。一方で、資源価格の高騰や円安の進行に伴う生活必需品の値上げ、各国の金融引き締め政策による経済減速やロシアによるウクライナ侵攻の長期化等により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
こうした経済環境の中、当社グループの主要顧客であるモビリティ業界におきましては、半導体不足の影響により、新車販売台数が前年実績を下回る水準で推移いたしました。また、中古車登録台数についても、新型コロナウイルスの感染リスクを回避するための移動手段として高い需要がある一方、新車販売台数の減少による影響を受け、前年を下回る水準で推移いたしました。
このような状況の中、当社グループにおきましては、多様化するユーザーニーズや今後の市場環境を踏まえて策定した「中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)」に基づき、当社が保有する各種データとAI技術を駆使することで、モビリティ領域のDX化に寄与する新商品・サービスの開発・提供に取り組んでまいりました。加えて、中古車、整備、新車の各領域におけるシェアの更なる拡大を通じて、モビリティ領域のプラットフォームを構築するとともに、同プラットフォームを軸とするデータサービスの展開を推進しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は60,625百万円となり、前連結会計年度末と比較して、6,253百万円の増加となりました。資産、負債及び純資産の状況につきましては、次のとおりであります。
流動資産につきましては、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の株式取得対価の支払い並びに沖縄バスケットボール株式会社の株式取得対価の支払いに伴う現金及び預金の減少があった一方、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の子会社化に伴う棚卸資産の増加などから、40,245百万円となり、前連結会計年度末と比較して、2,639百万円の増加となりました。
固定資産につきましては、コスミック流通産業株式会社及び沖縄バスケットボール株式会社の株式取得に係るのれんを計上したことなどから、20,380百万円となり、前連結会計年度末と比較して、3,614百万円の増加となりました。
流動負債につきましては、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の子会社化に伴い短期借入金が増加したことなどから、17,357百万円となり、前連結会計年度末と比較して、4,211百万円の増加となりました。
固定負債につきましては、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の子会社化に伴い長期借入金が増加したことなどから、1,500百万円となり、前連結会計年度末と比較して、406百万円の増加となりました。
剰余金の配当が703百万円発生した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益2,309百万円の計上により、純資産は41,768百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1,635百万円の増加となりました。
b.経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高は、49,686百万円(対前年同期比90.1%増)となりました。増収となった主な要因は、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社を子会社化したことに伴う事業領域の拡大によるものであります。営業利益は、上記の増収及び「MOTOR GATE」を中心としたプラットフォーム事業におけるDX商品の提供が堅調に推移したこと等により、3,539百万円(対前年同期比17.9%増)となり、経常利益は、3,560百万円(対前年同期比13.6%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前第1四半期連結累計期間において株式会社プロトメディカルケア(現 株式会社ハートメディカルケア)の株式譲渡に伴う関係会社株式売却益の計上があったことが影響し、2,309百万円(対前年同期比34.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、事業セグメントの区分方法及び名称を変更しております。前第2四半期連結累計期間の数値につきましては、変更後のセグメント区分に組み替えた後の数値となっております。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
モビリティ業界No.1のサービスプラットフォームの構築を目指し、各事業領域におけるシェアの拡大並びに顧客当たりの取引単価の維持・拡大に努めるとともに、モビリティ領域のDX化に寄与するサービスの強化に取り組んでまいりました。当第2四半期連結累計期間におきましては、中古車領域において「グーネット」のコンテンツ量最大化、「グーネット」のバックグラウンドシステムである「MOTOR GATE」の提供及び機能向上を通じた取引拠点数の拡大等に取り組んでまいりました。
整備領域においては「グーネットピット」におけるコンテンツの拡充を図り、入庫管理システム「MOTOR GATE PIT IN」の提供を通じて有料掲載工場数の拡大に取り組み、新車領域においては「DataLine SalesGuide」の拡販に取り組んでまいりました。
以上の結果、売上高は14,717百万円(対前年同期比5.0%増)、営業利益は4,297百万円(対前年同期比8.9%増)となりました。増収増益となった主な要因は、「MOTOR GATE」を中心としたプラットフォーム事業におけるDX商品の提供が堅調に推移したことによるものであります。
タイヤ・ホイール等の販売は、引き続き、主要取扱ブランドの販売強化に取り組むとともに、当社の「グーネット」、「グーネットピット」、「MOTOR GATEショッピング」等とのシナジーを追求することで販売機会の拡大に努めてまいりました。また、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の子会社化に伴い、商品券やギフト券等のチケット販売事業に新規進出しております。以上の結果、売上高は32,122百万円(対前年同期比216.7%増)、営業利益は55百万円(前年同期は184百万円の営業損失)となりました。
前第3四半期連結会計期間に連結の範囲に含めた株式会社オニオンが寄与したことに加え、当第2四半期連結会計期間に沖縄バスケットボール株式会社の株式を取得し、同社及び同社の子会社である沖縄アリーナ株式会社及び沖縄スポーツアカデミー株式会社を連結の範囲に含めております。
一方で前第1四半期連結会計期間において株式会社プロトメディカルケア(現 株式会社ハートメディカルケア)の株式譲渡を行ったことなどにより、売上高は2,846百万円(対前年同期比44.4%増)、営業利益は161百万円(対前年同期比36.7%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物につきましては、前連結会計年度末と比較して、2,655百万円減少し、23,283百万円となりました。現金及び現金同等物が減少した主な要因につきましては、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、タイヤ・ホイール販売事業における商品在庫の増加に伴う棚卸資産の増加が3,062百万円、法人税等の支払額又は還付額が1,693百万円となった一方、税金等調整前四半期純利益3,565百万円、支出を伴わない減価償却費及びのれん償却額の合計が714百万円発生したことなどから、165百万円の支出(前年同期は830百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形・無形固定資産の取得による支出が956百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が1,262百万円発生したことなどから、2,947百万円の支出(前年同期は1,937百万円の収入)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出が122百万円、配当金の支払が703百万円発生した一方、短期借入金による収入が1,300百万円発生したことなどから、444百万円の収入(前年同期は513百万円の支出)となりました。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、132百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
第1四半期連結会計期間において、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社の全株式を取得し連結の範囲に含めたことに加えて、当第2四半期連結会計期間に沖縄バスケットボール株式会社の株式を取得し、同社及び同社の子会社である沖縄アリーナ株式会社及び沖縄スポーツアカデミー株式会社を連結の範囲に含めたことなどにより、当社グループの従業員数は、前連結会計年度末と比較して、118名の増加となりました。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)
当第2四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 生産実績については、プラットフォーム、その他における外注費を表示しております。コマースについては、生産実績がありませんので、記載しておりません。
3 前第3四半期連結会計期間において、その他セグメントの生産実績に著しい変動がありました。これは、株式会社オニオンを連結の範囲に含めたことによるものであります。
受注後売上計上までの期間が概ね1ヶ月以内であるため、記載を省略しております。
当第2四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 プラットフォームのメディアについては、主にウェブサイト及び情報誌への広告掲載料であります。また、サービスについては、主に法人向けデータ提供料であります。コマースの物品販売については、主に中古車輸出、タイヤ・ホイール等の販売に係る売上が含まれております。また、チケット販売については、各種金券類及びギフト券の販売に係る売上が含まれております。
3 第1四半期連結会計期間において、コマースの販売実績に著しい変動がありました。これは、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社を連結の範囲に含めたことにより、チケット販売の実績が新たに発生したことによるものであります。
主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変動があったものは、次のとおりであります。
(新設)
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。