第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で個人消費の持ち直しも継続しており、緩やかな回復が続くことが期待されています。一方、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇の影響に十分注意する必要があります。

こうした経済環境の中、当社グループの主要顧客である自動車販売業界におきましては、半導体をはじめとした部品の供給不足が徐々に緩和されてきており、新車販売台数は前年実績を上回る水準で推移いたしました。また、中古車登録台数についても、新車の供給不足緩和の影響により、前年を若干上回る水準で推移いたしました。

このような状況の中、当社グループにおきましては、多様化するユーザーニーズや今後の市場環境を踏まえて策定した「中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)」に基づき、当社が保有するマスター、AI技術及びデータを掛け合わせることで、モビリティ領域のDXに寄与する新商品・サービスの提供に取り組んでまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

 

a.財政状態

当第1四半期連結会計期間末の総資産は61,863百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1,576百万円の増加となりました。資産、負債及び純資産の状況につきましては、次のとおりであります。

①資産

流動資産につきましては、コスミック流通産業株式会社における商品力強化を目的とした商品仕入の増加に伴う棚卸資産の増加などから、40,320百万円となり、前連結会計年度末と比較して、831百万円の増加となりました。

固定資産につきましては、プロトベンチャーズ2号投資事業有限責任組合におけるベンチャー企業支援を目的とした株式の取得及び時価評価に伴う投資有価証券の増加などから、21,542百万円となり、前連結会計年度末と比較して、745百万円の増加となりました。

②負債

流動負債につきましては、株式会社タイヤワールド館ベストにおける商品仕入の増加に伴う仕入債務の増加などにより、15,904百万円となり、前連結会計年度末と比較して、133百万円の増加となりました。

固定負債につきましては、株式会社オートウェイ及び株式会社プロトソリューションにおける借入金の返済に伴う長期借入金の減少などにより、1,492百万円となり、前連結会計年度末と比較して、7百万円の減少となりました。

③純資産

剰余金の配当が703百万円発生した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益1,765百万円の計上により、純資産は44,466百万円となり、前連結会計年度末と比較して、1,451百万円の増加となりました。

 

b.経営成績

当第1四半期連結累計期間の売上高は、27,156百万円(対前年同期比14.5%増)となりました。増収となった主な要因は、基幹事業であるプラットフォーム事業が堅調に拡大したことに加え、コスミック流通産業株式会社におけるチケット販売事業が拡大したことによるものであります。営業利益は、「MOTOR GATE」を中心としたプラットフォーム事業に関連するDX商品の提供が堅調に推移したことによる影響などにより、2,183百万円(対前年同期比6.1%増)となり、経常利益は、為替相場の変動により、為替リスクを回避するために行っていた通貨オプション取引に含み益が発生したことによるデリバティブ評価益を計上したことが影響し、2,700百万円(対前年同期比30.4%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、上記のデリバティブ評価益の計上があったことが影響し、1,765百万円(対前年同期比28.1%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

 

①プラットフォーム

モビリティ業界No.1のサービスプラットフォームの構築を目指し、各事業領域におけるシェアの拡大並びに顧客当たりの取引単価の維持・拡大に努めるとともに、モビリティ領域のDXに寄与するサービスの強化に取り組んでまいりました。

当第1四半期連結累計期間におきましては、中古車領域において「グーネット」のコンテンツ量最大化、「グーネット」のバックグラウンドシステムである「MOTOR GATE」の提供及び機能向上を通じた取引拠点数の拡大並びに中古車販売店の経営支援に取り組んでまいりました。整備領域においては「グーネットピット」におけるコンテンツの拡充に加え、入庫管理システム「MOTOR GATE PIT IN」の提供、新車領域においては引き続き「DataLine SalesGuide」の拡販に取り組んでまいりました。

以上の結果、売上高は7,703百万円(対前年同期比5.5%増)となりました。増収となった主な要因は「MOTOR GATE」を中心とするプラットフォーム事業におけるDX商品の提供が堅調に推移したことによるものであります。営業利益につきましては、上記のプラットフォーム事業の伸長により2,382百万円(対前年同期比3.4%増)となりました。

②コマース

タイヤ・ホイール等の販売は、引き続き、主要取扱ブランドの販売強化に取り組むとともに、当社の「グーネット」、「グーネットピット」、「MOTOR GATEショッピング」等とのシナジーを追求することで販売機会の拡大に努めてまいりました。また、コスミック流通産業株式会社及びコスミックGCシステム株式会社についても、当社の保有するインターネットビジネスにおけるノウハウを提供することで、商品券やギフト券等の販売機会の拡大に努めてまいりました。以上の結果、売上高は17,316百万円(対前年同期比13.7%増)、営業利益は163百万円(対前年同期比51.4%増)となりました。

③その他

前第2四半期連結会計期間に沖縄バスケットボール株式会社の株式を取得し、同社及び同社の子会社である沖縄アリーナ株式会社及び沖縄スポーツアカデミー株式会社を連結の範囲に含めたことなどにより、売上高は2,136百万円(対前年同期比80.1%増)、営業利益は137百万円(対前年同期比11.7%増)となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、60百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 従業員数

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数の著しい増減はありません。

 

 

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

 当第1四半期連結累計期間 (自  2023年4月1日  至  2023年6月30日)

①生産実績

当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

プラットフォーム

 

1,624

117.0

その他

 

271

76.6

合計

1,895

108.8

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 生産実績については、プラットフォーム、その他における外注費を表示しております。コマースについては、生産実績がありませんので、記載しておりません。

 

②受注実績

受注後売上計上までの期間が概ね1ヶ月以内であるため、記載を省略しております。

  

③販売実績

当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

プラットフォーム

 

7,703

105.5

  メディア

 

6,260

106.3

  サービス

 

1,443

102.1

コマース

 

17,316

113.7

  物品販売

 

7,166

109.5

  チケット販売

 

10,150

116.8

その他

 

2,136

180.1

合計

27,156

114.5

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 プラットフォームのメディアについては、主にウェブサイト及び情報誌への広告掲載料であります。また、サービスについては、主に法人向けデータ提供料であります。コマースの物品販売については、主にタイヤ・ホイール等の販売、中古車輸出の販売に係る売上が含まれております。また、チケット販売については、各種金券類及びギフト券の販売に係る売上が含まれております。

3 当第1四半期連結累計期間において、その他の販売実績に著しい変動がありました。これは、前第2四半期連結会計期間に沖縄バスケットボール株式会社の株式を取得し、同社及び同社の子会社である沖縄アリーナ株式会社及び沖縄スポーツアカデミー株式会社を連結の範囲に含めたことなどにより、その他の販売実績が増加したものであります。

 

(6) 主要な設備

主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。