当社は、2024年12月25日開催の取締役会において、株式会社わさび及び株式会社Green&Digital Partnersの株式を取得し、子会社化することについて決議いたしました。本株式取得の対価の額が当社の最近事業年度(2023年12月期)の末日における純資産額の15%以上に相当する額であるため、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号の2の規定に基づき、本臨時報告書を提出するものであります。
なお、本臨時報告書は、当該子会社の取得を決議した2024年12月25日以降に遅滞なく提出するべきでしたが、本日まで未提出となっておりましたので、今般提出するものであります。
当社は、「個人の記憶の永遠化・意思の再現・個人の価値の最大化により自律社会の実現を加速させるパーソナル人工知能」の開発を目指し、「ラボーロからオペラへ」と「私たちの存在を永遠にする」の2つをミッションに掲げ、創業時より一貫して「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の研究開発を続けています。「P.A.I.」とは、私たち自身の意思をデジタル化し、それをクラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたAIであり、当社は、全ての人が自分のAIを持つことによって、労働(Lavoro)から解放され、アーティスティックな営み(Opera)に没頭することができる世界を実現することを目指しています。
株式会社わさびは、2020年の創業以来、SES事業とDXコンサルティング事業を展開し、クライアントのビジネス変革を支援するDX・CX(注)コンサルティング及びシステム開発を強みとしています。
当社は、AI技術を活用したプロダクトを提供するAI Products事業と、AI活用を検討するクライアントに対し、コンサルティング、PoC(概念実証)、本番開発、協業販売などのプロジェクト遂行を支援するAI Solutions事業を展開しています。近年のDXにおいてAI活用は不可欠であり、顧客向けシステムにAIを実装する際にはCXの視点が重要となります。株式会社わさびの持つ強みは、当社のAI Solutions事業におけるビジネス開発及びシステム開発力の強化に活かすことができ、当社グループの企業価値向上に資するものと判断し、株式会社わさびの全株式を取得することといたしました。
また、株式会社Green&Digital Partnersは、株式会社わさびの代表取締役である栗山拓巳氏により、SES事業とDXコンサルティング事業の分離を目的に2022年に設立されましたが、現在は両社の事業内容が類似していることから、当社は両社を同時にグループ化することとし、株式会社Green&Digital Partnersの全株式も取得することを決定しました。
(注) DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術によるビジネス変革を指し、業務効率化や新サービス創出を目的としています。一方、CX(カスタマーエクスペリエンス)は、顧客が企業と接する際の体験全体を指し、顧客満足度の向上を目指すものです。DXはCX向上を実現するための重要な手段の一つです。
両社の株式取得を合わせて行う関係から、合計額として次のようになります。
以上